不二家の食品の管理体制。

   

不二家でいよいよ、液卵の使い方で問題が出た。「冷凍液卵」を、解凍後9日経過しても使っていた。冷蔵庫に入れていたらしい。しかし、これを使ってケーキを作っていたとすると、卵の事でちょっと黙って居れない。卵は生ものだ。刺身と同じだと考えるべきだ。卵はウイルスの増殖の器として利用されるぐらいで、菌が入れば、極めて繁殖しやすい。卵の殻は実に良く出来た防御壁だ。更に白味の壁がある。黄身はその中に中空に浮いている。そのまま置いておけば、私のところの卵なら、1ヶ月経ったとしてもなんでもなく食べられる。それでも、火は入れたほうがいい。それは中には、菌が増え始めた恐れがある卵があるかもしれないからだ。室温で、7週間保存して、その後孵化を始めて、7割の卵が孵化をした。それでも3割は孵化しなかったのだから、それを食べれば、何が起こるかわからない。

食品は基本的に自己責任だと考えている。だから、生ものはめったなところのものは食べない。作っている過程がわからないのだから、知らない人のところの物は食べない。今回の事件は間違いなく、氷山の一角だ。そう思っていたほうがいい。普通の家で、まさか、割った卵を冷蔵庫に入れておいて、1週間経った物を食べる人はまず居ない。それを平気で、やっていた感覚がすごい。食べ物を扱う感性じゃない。これが、11月に社内では問題が発覚してから後の事だというから、この会社の意思の伝達はどうなっていたのだろう。牛乳の賞味期限は実は大したことではない。牛乳はめったな事では腐らない。すっぱくなったとしても、乳酸菌が繁殖して、ヨーグルトに成っただけの事が多いい。卵は違う。サルモネラ菌が、少数はすでに居る場合が間々ある。だから、これが一気に増殖する可能性は常にあると思わないといけない。

何を食べても大丈夫だったのは、団塊の世代までだ。子供の頃は、変なものを食べられるのが自慢だったから、蛇やらかえるの生肝。虫は、ハエのうじまで、いって食べてみた。そんな事を出来たのは、子供達の集団生活があったからだと思う。腹をこわしながら育った方がよかったのだ。腹痛ばかりしていた。回虫もいたし、ギョウチュウも居た。お陰で免疫力が付いた。虚弱体質と言われて、育ったが、あり難い身体に育ててもらえた。多分もう少し年を取って、衰弱するまで、お腹の方は大丈夫だと思う。だから、孫の食べ物を同じ感覚で考えたら、極めて危険な事になる。全く別物と考えておいた方がいい。抗菌グッズや殺菌スプレー、の中で育ってしまっている。ちょっとした腹痛ではすまない事になるかもしれない。

食品を扱う大会社の実態にもう一つの危険がある。何故不二家の食品で、食中毒が出なかったかだ。腐らないケーキではないのか。絶対に食中毒を出さないケーキでなかったかだ。むしろ防腐剤の混入量を調べてもらいたい。マクドナルドのフライドポテトが1ヶ月経過してもカビも生えず、見た目変わらない。と言う実験の映画があった。腐敗しないと言う恐ろしさ。今不二家の事件の後、殺菌剤や、防腐剤の使用量が、各工場で増加していないか。水への塩素剤の混入量が増えていないか。食べ物は自己責任だ。死んでから文句を言っても始まらない。素性の分からないものは食べないほうがいい。今時水が変わって、おなかを壊したなどという話は聞かないが、昔はそれが普通だったのだ。それでしばらくすれば、その水に馴染んだのだ。

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