朝鮮日報

   

朝鮮日報のインターネット日本版(http://japanese.chosun.com/)に、を時々読む。中々面白い視点から、記事が書かれているからだ。
報道のゆがみという事が、よく分かる。よく日本のマスメディアは大本営発表のようだと怒る人がいるが、そう考えているなら、そう理解した上で読めば結構参考になることもある。

対米関係でも、韓国と日本の対応は、かなり異なるのだ。ノムヒョン大統領が反米ムードを掻き立てて、大統領になったと書かれている。「反何とか」が強く影響する国民性のようだ。反日という事が、今度の大統領選挙では、当落を左右するのではないかと、やはり書かれている。反発の国民感情から何かが決定されてしまう事が多いようだ。対抗心が大変強い国民性とも言える。これは報道から感じる印象で、韓国の日本語ブログを読むと、論理性が強く、大変レベルが高い政治論が展開されている。

BSEの牛肉輸入解禁が最近話題になっている。以前、このことをブログに書いたが、大勢としては、日本の牛肉より、アメリカの牛肉のほうがはるかに安全性が高い、ことを忘れている。日本の牛の飼い方は、狭い囲いで動きも取れないようにして、配合飼料で脂肪太りにして、病気寸前を薬で何とかしているような牛肉だ。アメリカの大変の牛は広大な国土で、放し飼いで、草を食べている。BSEで問題になるのは日本向けのグルメ牛肉のことだ。
日本の牛肉を安全と思い込んで、バクバク食べていれば間違いなく病気になる。

私は食べないから、どっちでもいいとは思うのだが、韓国は簡単には輸入解禁しない。ウルグアイラウンドの時も農民が強烈な、暴力デモを行ったが。そうした背景があるから、簡単なことで、韓国政府は折れることが出来ない。それに較べて、日本政府はまともな対応など全くしないように見える。本音は牛肉などどうでもいいと考えてのことだろう。この辺が巧みな商売人で、自動車の方にでも飛び火したら、えらいことだと内心思っている。論理の一貫性は全く無く、何でも譲る。今回は、扱わない量販店もあるそうだ、食べないという人も多いい。牛どん屋でも扱わない、等インタビューにかこつけて、日本の報道は正義ずらしては、強いことを言っているが、しばらくで忘れるだろう。大本営的よりも、すぐ忘れて一貫性が無い所が良くないと思う。

面白い記事は劇団四季が、ソウルに進出するのに対して、劇団四季は金目当てで、韓国のミュージカルをつぶすので、問題あり、と息巻いている。こういうのは面白い。確か映画でも、外国自由解禁は韓国映画をつぶす。デモがあるそうだ。何かこういう反応が、面白い。一方で、韓国映画の海外進出を、大いに評価している。こういう人達なんだと思いながら、キムジョンピルの事を考えると。さもありなんと言う理屈が、見えてくる。

相手を知る事は大切だ。それは己を知る事だ。

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