最小限の家作り:集荷場

   

最小限の家作りの最初の事業として、集荷場作りが行われた。土台は、水曜日に作ったので、その上に一日でどれだけ家が作れるかを。やってみた。穂田さんの指導で今回も進めた。穂田さんに家作りで指導してもらうのも、これで4回目になる。
午前中は12名、最終的には16名の参加で行われた。

10坪の中は何も無い、小屋だ。棟上までは、午前中の作業だった。ここでは、基礎作りの難しさに較べると、難なく進んだ。ただ、建築用語の、厄介複雑な事はなにやら暗号のようで、部外者を排除している気にすらなる。もやが何処で、火打ちが何処で、意味が無い符丁で困る。いろはと漢数字表記で、材料が刻まれているが、これが、いとりの違いが見えなかったり、表記の場所が決まりがあるようで、そうでも無い。つ六とよ三がどちらが先で、どの辺りかが、一瞬でわかるのだろうか。A1とU6これのほうが判るというのも困るか。せめてアイウエオにしてくれないだろうか。

初めての人もいるとしても、人数が揃っているので、作業は瞬く間に進む。体験者も多いので、そう困ることも無いようだった。技術的には、特段質問は無かったが、構造的に、強くするための、筋交いの入れ方や、張りの持たせ方か。しかし、3坪の最小限の家ではそう心配も無いかもしれない。

いずれにしても、今回は下準備を穂田さんがしてくれて、一番厄介なところが省かれているので、簡単なようだったが、この辺りを、次回では勉強したいと思う。釘一つでもどのサイズがどれだけあればというのは、判りにくい物だ。ちなみに屋根の釘は10坪で、2キロだった。5センチ9センチの釘も、5キロの準備が必要。その他ボルトや、羽子板。カスガイ。

今後、結いのような協力の形を整理することが、大切だと思う。今回は、集荷場なので、農の会生産者の人にはどうしても必要な場所なので、自分のこととしてかかわらざる得なかった。次回は、何処になるかわからないが、個人の最小限の家を作ることになるだろう。その時には「協力した人は、協力してもらえる。」体制の作り方の、合理的な仕組みを作りたいと思う。

自分は作る予定は無いが、協力はしたいと言う人の場合。どのような形を作るか。日当を払うより、何かいい方法があればいいのだが。

午後から屋根を作った。しっかりとした屋根を葺いて、雨樋まで進んだ。その間に壁の方に、ブリキを貼ろうかと準備をしたが、それはやれなかった。下地はあるのだから、すぐにもやれるのだが、どうも、感じがよくないというのもあった。全体としては中々、立派な物になったのだが、外壁がブリキ一枚というのもどうかというので、ストップした。
当面外壁は無くても、むしろ無いほうが、作業場として夏の間はいいぐらいだ。近所の人にも、よく見えて安心だろう。野菜の集荷をするだけだから、屋根さえしっかりしていれば、問題は無い。台などを持ち込めば、作業を始められる。

私が予定している最小限の家は、冬にやりたいと思う。皆の手も少しはすくし。こちらの準備も整う。予定地は、夏草がすごく、2週間に1回は草刈をしている状況だ。竹林の後はさすがに竹の子も出ては来るが勢いがなくなってきた。

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