石破首相の戦後80年メッセージ文書

   

 

あすは敗戦の日である。節目の年である80年目には、きちっとした日本の反省と、方角を総理大臣は示さなければならない。それが侵略戦争を行い、多くの近隣諸国の人を殺してしまった、未来永劫残る責任の取り方である。最近日本が行った戦争を侵略戦争とは考えない人が増えているらしい。

あれは間違いなく侵略戦争であった。世界が帝国主義的に、台湾、朝鮮、樺太と領土を広げる日本に対して、経済的に圧力を加えた。軍事費の増大ですでに経済が限界に達していたところに、今と同様に40%物関税をかける。そして石油の輸出を止めて、経済封鎖を行う。

その結果、日本は経済が限界に達し、食糧も足りないような状態になる。そこで満州国のか以来政権を日本が樹立し、実質的な植民地化を行う。そして満蒙開拓団を国が奨励し、強引に進出をして行く。結果的には中国との戦争が起こる。そして世界はこの無謀な覇権主義国家の野望に対して、戦うことになる。

敗戦談話は日本の為だけではない。自民党の都合で取りやめるよ簡単な簡単な問題では無い。右翼政党が2つも生まれる状況である。近隣諸国は、過去を思い出し不安な気持ちになっていることだろう。

80年前に立ち返って考えなければならない。侵略戦争を行い、敗戦した軍国主義日本の反省文を書けと言うことなのだ。日本がどれほどのひどいことをしてしまったかを思い出さなければならない。参政党なども、まず日本が行った戦争のことを、どう考えているのかを表明する必要がある。

日本の行った侵略戦争を美化するような、馬鹿げた歴史観をきっと持っているはずだ。武力主義者は正しく日本という物を見ることが出来ない。日本の歴史というと、武将の歴史だと考えてしまう。常民がどう生きてきたのか。侵略戦争に従軍し、どれほどひどい行為を行い、また悲惨な目に遭ったのかを知らなければならない。

樺太で、ロシア軍の侵攻が行われたときに、朝鮮人に対する虐殺があったことが、明確にされた。それは地上戦が行われた沖縄でも起きた事件に類似している。沖縄では琉球人に対する日本軍の虐殺があったのだ。差別をしていたから、沖縄の人や、挑戦の人が、スパイになるのでは無いかと怖れた結果だ。

石破総理大臣はどうしても辞めたくない。敗戦80年談話を出すと、さらに党内の反石破勢力が批判を強めるから、出さない方針をちらつかせている。つまり多くの自民党議員が侵略戦争など無かったと思いたい人たちなのだ。両院議員総会での石破おろしは、まるで成果が無かった。今必要なことが出来ない自民党などもう不要な物だ。

こんな状態では石破氏が止めないことが、日本の政治空白を長引かすだけだろう。国民の民意を理解していないのであれば、ともかくわかっていて止めないのは、執着心だけだ。民主主義国家で選挙で革命が起きたのだ。自民党ではだめだ。石破氏ではだめという人が、4人のうち3人なのだ。そうか自民党支持者の数は、ドイツの移民の数と同じか。

石破氏が続けることは自民党をぶっ壊すことだと、旧アベ派議員は騒いでいる。自民党がつぶれることは、日本がつぶれることだと、青年局長は息巻いていた。何を勘違いしているのだろう。今は、自民党政治が終わり、日本は出直す選挙による革命が起きたのだ。右翼の人たちが自民党を見限った。

自民党では世襲議員や元秘書議員しか、政治に進出しにくい。あるいは宗教系。あるいは、元官僚。業界代表。つまり自民党政治は、利権構造そのものではないか。日本の30年の停滞を起こした原因は政治にある。そんな政府しか選べなかった国民にもある。

アベノミクスの失敗すら認められない自民党では、もう駄目なのだ。今は野党には政権を担う力がない。これが唯一の自民党のしがみつく場所だ。そうして歪んで生き残ってきた。それは確かに多くの人の不安だろう。そういう不安があるとしても、利権政治よりはましだろうというのが、30年停滞の中で暮らしてきた国民の気持ちだ。

自民党は裏金キックバック問題をごまかして終わらせたことが、最悪だったのだ。国民はいつものように、時間がたてば忘れてくれると、考えていたに違いない。ところがこの自民党の腐敗体質に我慢していたのは、経済活性化の期待があったからだ。それも無いことが見えたのだ。

中国の習近平政権が、独裁批判を受けながらも、経済も停滞に入りそうだ。それでも国民の反発は広がらない。まだまだ経済の好循環への期待があるからだ。石破政権がトランプ関税を理由に、延命を図っているのとどこか似ている。国難に対して、何ら毅然とした態度が無い。それは参政党だって同じだ。日本の右翼はアメリカ支持者だ。

アメリカに攻め込まれ、対抗できるのは独裁の習近平政権だと中国国民は考えている。ここが日本とは違う。中国人の政治的判断は、今をしのげばアメリカが同盟国を徐々に失う。中国は同盟国を増やすと考えている。トランプ関税を中国浮上の機会にしようと考えて居る。

自民党政権は経済もダメなのだから、どうして延命が出来ようか。野党がバラバラなところが唯一の、期待なのだろう。確かに野党の方も、石破政権にすり寄れば国民から反発を受けるのは目に見えているから、連立を選ぶ政党もない。

保守系野党が、石破おろしが進むのを待っている状態。こんな不安定な政権が続くことに、何の意味があるというのだろうか。早くけりをつけて、次に進むことだけが日本の再生の道だ。日本という方角のことを考えなければならないのが政治の使命だ。

日本人ファーストと参政党は主張した。日本ファーストではない。トランプはアメリカファーストである。ここで「人」をつけているところがいかにも内向きである。参政党支持者が誕生する背景は、助けてくれ、ないがしろにするな。こんな被害者の叫び声が、背景にあるように聞こえる。

しかし、自分が変えるしかないのが社会であり、政治でもある。たれも助けて等くれない。自立した一人一人が日本がどんな国になるべきなのか。考えるところからだろう。陰謀論に巻き込まれている時ではない。外国人労働者を排除して、どうするべきと考えて居るのかが見えない。

参政党は核保有が本音のはずだ。参政党もそれをごまかしている間は、まとまりを欠くことになる。北朝鮮やイランと同じ武力主義者なのである。日本が侵略戦争を行い、敗戦に居たり。その責任として非武装を約束したことをどう考えるかである。侵略戦争の責任も感じないようではどうにもならない。

石破氏はどうせ引き降ろされるのだ。自分の政治に生きてきたすべてを敗戦80年談話に込めるべきだ。日本がこれからどうあることが正しい方角かである。言論で日本の方角を変えるぐらいの気持ちで、80年談話に臨んでほしい。それが石破総理大臣の最後の人間としての役目では無いか。

石破氏の知性には、いまだ期待しているからだ。石破氏がダメだから、自民党が選挙に負けたのでは確かに無い。アベ氏を担ぎ上げた日本の暗黒集団に対する、批判が根底にある。そのアベ暗黒集団がもう一度などと言うこと自体が、政治状況が見えない時代錯誤である。

国民は裏金キックバックなどいい加減にしてくれと怒っているのだ。もちろんそうしたいしがらみのおこぼれを願っている多くの人が居ることも知っている。日本の経済がそうした、もたれ合いで出来ていることも知っている。しかしもうそれも終わりだと多くの人が感じている。

 

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