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笹村 出-自給農業の記録-

石渡薫さんの勉強会

   

 

11月30日「石渡薫さんの勉強会」が小田原のフラワーガーデンであった。幸い小田原にいる日にちなので、石垣でため込んだ質問を抱えて出かけた。高温障害の対応と言うことが、勉強会の主題であったのだが、その点は松本でやられている石渡さんには、余り関係がないことだったかもしれない。

土壌の腐食が足りない石垣の土壌において、沢山の腐食を投入しながら、水田耕作をして行く方法を質問させて貰った。光合成細菌を投入してみたらどうだろうかという意見だった。なるほど悪くない考え方だと思えた。早速、石垣で光合成細菌農法をされている、下地さんに12月7日に講習会をお願いすることにした。

長く継続されてきた、下地さんの体験談はとても参考になった。同じ場所で長くやられている人の体験談が、大切だと思う。本で読んで良いと言うこともやってみたらどうにもならないと言うことは良くある。今やっている人の骨のようなものを伺うこと。

継続的に藁を言えることと、その都度光合成細菌を入れて行かなければ成らないと言うことのようだ。本来であれば、毎日投入するような性質なのだろう。田んぼで光合成細菌が生息するようになると言うことはまずないはずだ。ずぼらものでは継続が難しい。

光合成最近の効果は土壌にすき込まれた腐植質の分解にある。投入した藁や雑草などが、腐植化して行く際に、地中の窒素分を利用する。そのために稲が窒素飢餓になる可能性がある。光合成細菌が藁の分解に役立ち、窒素の消耗を抑制する。その課程でアンモニアを生成するはずだ。

田んぼで生成されたアンモニアが水田では稲の肥料として有効に作用するはずだ。十分に腐食のある田んぼであれば、他に肥料を投入しなくとも、それだけで十分な肥料分になるはずだ。沢山の植物残渣を投入すれば、光合成細菌だけで稲作りが出来るかもしれない。

その点では、ひこばえ農法では、年3回も藁や籾殻を投入することになる。石渡さんが言われたように、入れすぎになる可能性さえある。この大量の藁などが光合成細菌で肥料化されれば、稲の生育にかなり期待できる。ひこばえ農法のように、長期間湛水するためには良い農法かもしれない。

アカウキクサやアオミドロなども、光合成細菌が分解を進めてくれる可能性がある。問題は、光合成細菌の増殖を楽な手順で進める方法である。200リットルのポリタンクを4つ購入した。3番田んぼと5番田んぼに一つづつ。下の田んぼに2つ設置する予定だ。

現在20ℓのタンクで増殖しているので、200ℓタンクが来たら、田んぼの入水口に配置してタンクに種菌を入れて、増殖を開始する。増殖が出来たならば、すぐに流し込むことにする。丁寧に行うなら、全体に動力噴霧機で振りかけてやるのが良いのだろう。手間をかけるならば、じょうろでもかまわない。

10%を残して、また満タンにすれば次の増殖は出来る。初期は多めに投入した方が良いはずだ。1週間毎に3回ぐらいは入れてみようかと思う。現在エビオスを餌にして増殖しているのだが、一回に500円くらいかかる。米ぬかでも可能と言うことのようだ。いろいろ試してみたい。

一回に100グラムぐらい使うとして、1キロ2300円くらいのビール酵母もあるようだ。これならば、230円で200ℓの増殖が出来る。これも試してみたいものだ。安価であれば継続もしやすい。今年は結果が分からなくとも一年、光合成細菌の継続することを第一の目標にしたい。

入水口にタンクを設置して、タンクから、2日ぐらいかけて流し込んでみたいと考えて居る。うまく田んぼに広がって行くだろうか。10%とつまり、20リットル残っているときに、次の仕込みをする。時間がかかったとしても、2週間あれば次の光合成細菌が準備できる。

光合成細菌の作る容器を田んぼの脇に置いて、頻繁に大量に作り入れてみる。透明の大きな容器があれば良いのだが、今の所それがないから、20リットルのものでまず作り元菌にする。1月4日到着予定の200リットルのものを4つ用意したので、それで培養を続ける予定にする。

田植が1月11日になるから、田植直後に投入することが出来るだろう。すでに20リットル4つ分は増殖できているから、200ℓの到着を待つばかりである。まず、12月26日に1回目の代掻きをするので、そのときに、20ℓずつ投入して代掻きをしてみた。

アラ起こしでかなりの藁をすき込んだはずなのだが、特に土壌が悪い状態という感じでもなかった。土壌の中に光合成細菌を混ぜることが出来るチャンスは代掻きの時だけだ。土壌の中でならある程度の時間、光合成細菌は生きている可能性がある。

石渡さんに一番聞きたかったのは、腐植の不足した土壌に対して、どのように腐植を増やすかと言うことだった。藁や、落ち葉、牛糞堆肥を入れているが、腐植が増加した様子がない。どうすれば腐植が増やせるかを尋ねた。藁を年3回すき込めば十分腐植は増えるはずだと言うことだった。

むしろ藁が多すぎるので減らした方が良いのでは、と言う意見だった。分解がやたら早いので、分解は進むから、減らせない気がしている。と話すと、光合成細菌を使ってみたらという意見になった。やはり一度見ていただきたいぐらいだが、それは無理なことだから、自分なりにやってみるほかない。

のぼたん農園の仲間に石渡さんのウエッブ講義を受けている人がいる。その人も石垣での野菜や田んぼの栽培方法を教わっている。そのかたは、平塚の農業法人の「いかす」におられた方だ。とても熱心で良い栽培をされている。野菜作りにつては私も教えていただいている。

こんど、ジャガイモを5番の畑に植えてみようかと思う。今の時期石垣島で種芋が手に入るだろうか。赤ジャガイモはあったので、4キロ買ってみた。売られている種芋をもう少し捜してみる。何でも試しである。畝を高くしてジャガイモを植えてみよう。これは小田原の渡部方式である。

その前に落ち葉を集めて畑に入れる必要がある。少しだけでも落ち葉を入れてと思うが、時間の余裕があれば良いのだが、一度採りに行ってみるか。やはりみんなが成功したことは、取り入れて実戦をしなければ、再現性のある農業技術にはならない。

その際よみがえりも少し入れて高い畝立てをやってみる。高い畝盾は生かすデマなんだ、Hさんもやられている。丁寧な栽培なので、到底私が出来るようなものでもないが、ジャガイモの畝立て位は頑張らなければダメだ。今日の午前中はまだ雨が降らないらしいから、頑張ってやれる所までやりたい。

石渡さんにもう一つ質問をした。稲と酸素との関係である。稲の根は葉から空気を吸い込んで根に送っている。それならば何故、土中の酸素不足が稲に悪影響を与えるのかと言うことだった。酸素不足が根を傷めるのではなく、酸素不足で土壌が腐敗するために、根に悪影響が出ると言うこと。

酸素不足を問題にするよりも、健全な土壌環境を保つと言うことを考える。転がしてをして酸素を送り込むよりも、酸素を含んだ水が縦浸透する方が良いのかもしれない。小田原の土壌は縦浸透が大きい。石垣の土壌は縦浸透が少ない。やはり、ここでも光合成細菌投入の意味があるのだろう。

光合成細菌を入れて、転がしを行い、土中に入れ込んで行くことは良いのかもしれない。光合成細菌が土壌の中に浸透して行けば効果が大きくなるのではないか。アカウキクサのすき込みをする際も光合成細菌を撒いてから転がしをするのは、良いかもしれない。

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