田植3週間

ここまでが田植の時、
ここからが田植3週間後の田んぼの様子。

タイモ

名札より手前が小学校田

2回目の苗代

1月11日に田植をした。5週間育苗して、5葉期の分ゲツが始まった苗を田植えした。2月1日で3週間が経過したところだ。1週間経過して、やっと根付いたかなという様子だった。少し遅れたのは風が強かったと言うことが影響したと思う。
特に1本植えの苗は風にかなり痛めつけられた。2本植えの苗は、比較的安定していた。2番田んぼは5本くらいは植えたと思うが、風が一番強く当たる場所なので、3週目になって、苗が黄化してきている。ネットをさらに張り巡らせた。
今年の最初の苗代に蒔いたイネの品種は、3種類で、「にこまる」「たちはるか」「ゆがふもち」である。比べると様子が違った。苗の段階で一番生育の良かったのは、「ゆがふもち」だった。2番田んぼに植えたのだが、田植は4,5本は植えていた。どうも活着が悪く、色も黄ばんできている。
2番田んぼの風当たりが強すぎる。1番田んぼのネットを外したことが原因しているのではないかと思う。3週目にネットをもう一枚張ったのだが、立ち直るかどうか少し心配である。石垣島の稲作りは常に風の問題を考えて居る必要がある。風と気温は年によってかなり異なる。
「にこまる」は下の田んぼと3番田んぼに植えたのだが、下の田んぼの方が生育が良い。7葉期まで来ている。葉の色も後からで他派が緑が濃くて、悪くない。3番田んぼの「にこまる」は6葉期でやっと大きな緑りの葉が出たところだ。これから生育してくれるように見えて、一安心になったところ。
この違いは風が下の田んぼの方が弱いと言うこともあるかも知れない。また土壌が下の田んぼの方が良いのかも知れない。下は古い田んぼが長く放棄されていた場所である。土壌は田んぼの土になっている。これから比較しながら、見て行かなければならない。
土壌の状態が一番心配だった。下の田んぼは新しく始めた田んぼので、1年目は土壌の様子が分からないので、肥料も控えめである。ただたいていの場合は長年放棄されている田んぼは、自然に土壌が良くなっていることの方が多い。良い結果が出て一安心である。
「ひこまる」は2週目はゆっくりと成長を始めた様子だった。3週目になり少しづつ成長をして、6葉期から7葉期になった。1月から2月にかけて、雨や曇りの日が多く、余り日照が多くないと言うことも影響しているのかと思う。この時期1日晴れると、ぐんと伸びてくれる。
気温的には種を蒔いてからここまでの、12月からの8週間、14度まで下がった日が、3日間だった。暖かい日には25度まで上がった。例年通りという感じだが、昨年は2月半ばに13度まで下がる日が3日あったので、まだ不安はあるが、ひとまず良い状態だ。
稲は大きくなってからの低温の方が、悪影響がある。小さい内の方が、低温に強い。苗作りも防風ネットだけで、保温はしていない。それで5週育苗で、5葉期2分ゲツまで成長する。穴あきビニールトンネルも考えたが、田植してからの低温に耐えるためには、寒さ慣れさせておいた方が良いだろう。
「たちはるか」は3番田んぼと5番田んぼに植えた。先ず先ずの生育ではないか。5番田んぼには小学校田があり、比較できるのだが、やはり子供達が植えた稲の方が状態が悪い。深く植えるためかと思う。また、子供達が田んぼで歩くときに踏みつけてしまうと言うこともある。
2月4日の5番田んぼの小学校田では、転がしをやった。土壌の状態は悪くない。11月にアラ起こしをやったときには、大量のイネを漉き込んだ。転がしをやってみて、漉き込んだ植物残渣が問題を起こしている感じはしない。3回流し込んだ,光合成細菌の効果もいくらかあるのだろうか。
活着がいまいち良くなかったという印象はあるが、根付いて生育を始めて1枚から2枚良い葉が出たから、まずは一安心である。昨年はここでイネミズゾウムシが出たが、今年は今の所は出ていない。虫対策を考えて、今年は余り防風ネットで覆いすぎないようにしている。
光合成細菌は3番、5番田んぼでは田植前の代掻きの際に20ℓを入れた。その後1週目に1回目。3週目に200ℓを2回入れている。下の田んぼでは200ℓを1回3週目に入れた。まだ効果があるのかどうかは見えないのだが、2週に一回ぐらいのペースでいれ続けてみるつもりだ。
5番田んぼはかなりの量のイネや、藁をアラ起こしの際に漉き込んでいるので、ガス脇が起きる可能性はあると考えて居たが、今の所、歩いてもガスが湧いているところはない。光合成細菌の効果かどうかは不明だが、今度転がしをしてみて、良く土の状態を見たいと思う。
現在、4番田んぼで苗作りをしている。「ミルキーサマー」「金のいぶき」「バスマティー」「カワチバイ」「プリンセスサリー」「ゆがふもち」「カレー米」様々な品種を蒔いている。昔ならこういうことは認めなかったのだが、まあ良いかという気分で今はいる。
この中で興味深い品種が「金のいぶき」昨年渡部さんが玄米から発芽させたのだが、良く生育していたのだが、渇水になり収穫できなかった。今年も玄米から蒔いて、苗を作っている。2日間水道水に付けてから、すぐに苗代と苗トレーとに蒔いている。
どちらも、20%位の発芽をしている。20㎜ぐらいに成った。以前、やったことはあったのだが、失敗していた。渡部さんは2年連続して、玄米からの苗作りに成功している。大したものだ。玄米育苗は話には聞いてはいたのだが、水道水で2日の浸種が良いようだ。これだとカビが生えない。塩素の効果絶大。
苗代ではカビが広がった。しかし芽が出ている株は何とか耐えているようだ。苗代にえひめAIを蒔いたらどうだっただろうか。カビがどうも気になる。苗トレーに蒔いた方はカビが出ていない。その理由がよく分からないが、土が購入したものだから、殺菌されているのだろう。どうなるか観察して行きたい。
そのほか様々なインディカ品種を蒔いたのだが、生育は今ひとつである。理由は分からないが、種籾にどうも力がない印象なのだが、10日が経過して、わずかに芽が出てきている。芽が出てくれさえすればこの後、追いつくと思う。インディカ種の苗作りは少し様子が違うのだろうか。
石垣島の田んぼでは一年中ジャンボタニシがいる。田んぼの縁には1月も卵が産み付けられているから、一年中が活動期である。しかし、田植後3週間特に被害はない。7葉期になれば、もうジャンボタニシの食害を気にする必要もないので、下の田んぼではそのまま様子を見ることにする。
これからはジャンボタニシが、除草の活躍をしてくれる。このありがたさを思うと、いくらかイネが食べられたとしても、ジャンボタニシにお礼を言いたいくらいありがたい。去年も草取りには一度も入らなかったが、外から入る牧草以外には草は気にならなかった。
ジャンボタニシは食べても美味しい。除草もしてくれる。たぶん分もして土壌をよくしてもいるのだろう。うまく利用すれば悪いことはない。田植から3週間の間の管理さえうまくやれば問題は起きない。この後は適当にジャンボタニシを収穫することだ。
ジャンボタニシの食害をやたらに騒ぐ自治体があるが、稲作りの技術力低下である。近代農法は薬剤に頼る農法だから、田んぼの管理の工夫で食害を防ぐ技を考えない。それほど難しくなく、ジャンボタニシは防ぐことが出来る。