サウナ事故の恐怖

サウナに閉じ込められて、おそらく高温に長時間いたために亡くなられた、若いご夫婦の事故が起きた。サウナ好きとしては他人事とは思えない。ご冥福をお祈りする。この事故をサウナの安全対策の教訓にしなければならない。これからサウナに入るときには、まず、十分に扉に注意である。
小田原でもコロナの湯に出かけた。小田原に行く楽しみの一つだ。サウナで倒れたお年寄りの人がいた。85くらいのおじいさんである。サウナに入りしばらくすると、向かいのベンチに座っていたおじいさんがよろよろ立ち上がった。しかし、なかなか立てない。
ふらふらして危ないと思ったのだが、やっと立ち上がり出口の方に進んだ。しかし手前にある、ストーブの前の柵に捕まり、たったままどうするでもなくよろよろしている。よく訳が分からなかったのだが、「外に出るのですか。」と声をかけた。
すると、「いいのだ。いいのだ。」と抱えた手を払いのけようとする。仕方がないので手を放して、席に戻った。しかし、相変わらず、手すりの前でよろよろしている。もうこれは危ない「外へ出ましょう」ともう一度声をかけて強引に運び出そうとした。するとよろよろとしゃがみ込んでしまった。
そこへ職員にがやってきた。それで任せると。そのままお年寄りはしゃがんでしまった。するといつまでも職員は運び出そうとしない。もう時間がない。職員に「出さないと危ない」と声をかけ、年寄りを両側から抱えて出ようとした。
いよいよへたり込んでしまい。2人では出すことができない。するとほかの人も協力してくれて、4人くらいでなんとかサウナの外に出すことができた。サウナ職員もアルバイト職員のようで、対応が分かっていない。見たところでは熱中症だろう。
具合が悪くなっても自力で動けなくなっているのだ。すんでのところで助けることができた。その後のことはわからない。サウナ常連なので、熱中症で危うい人のことが分かる。これが危うい人か、関わらない方が良い人かの判断に迷うところがある。
怖いなというサウナに入ったことはある。今回の死亡事故は、高級サウナ店の個室で起きたことらしい。高級には縁がない私がそんなところに入るはずもないので、直接的には心配はないのだが、サウナはいつでも危険に満ちている。あの90度を超える高温状態は危険と考えておく必要がある。
倒れて救急車が来たということは何度も遭遇している。いつもそうなのだが、手を貸すのが知らない人には案外に難しい。少し厚かましくやらなければだめだ。倒れる人の多くは、熱中症なのだと思う。確かに高血圧や、脳梗塞で倒れる人もいるだろう。
サウナはどうしても我慢しすぎることになる。慣れてくると高温のものや、長時間が好きになる。水風呂も冷たい方がいいということになる。サウナ好きほど限度を超えがちになる。サウナで頑張っても褒められたことではない。水風呂にドボンと入るのは、どう考えても危険。
1か月ぐらい毎日入っていると、95度を超えるような高温サウナに入れるようになる。場所によっては、御殿場には昔100度を超えるサウナもある。高いほど気持ちがいいなどという恐ろしいことになる。そんな時期が私も確かにあった。限界を超える心地よさというか、頑張りたくなる心理が働くところがある。
水風呂にも入るわけだが、これまた温度が低いほど気持ちがいいというようなことになる。17度くらいが適温だと思うが、それでもかなり冷たい。昨日のコロナは15度台だった。19度くらいのほうがいいのかもしれない。中には頭から潜水してしまう人もおられる訳だが、下半身水浴で十分だと思う。水風呂は身体を冷却するのだから、太ももさえ冷やせば十分に身体は冷える。
出入り口にカギがかかるようなサウナは入ったことがないのだが、なぜカギが必要だったのかが理解できない。鍵をかけるのであれば、サウナに入る前の着替えなどをする控室に入るドアだろう。なぜサウナ個室にカギをつけたのか、意味不明だ。サウナの危険を考えない人が作ったものだろう。
何かがあったとしても、控室まで出ることができれば、直接的なサウナ事故にはならないはずだ。設計した人がサウナ経験がなかったのだろう。私の20年くらいになるサウナ通いで、年に1件はサウナで倒れる人に遭遇した。大体がお年寄りである。高級ホテルに招待されて、高級そうな個室サウナに入ったことがあるが、そこも鍵などなかった。
鍵をつける理由は町の銭湯に併設されたサウナだとある。銭湯の料金ではサウナに入れない。サウナに入ると別料金を払う。鍵をくれる。鍵で開けるが、外からは開かないが、中からは開くカギだった。それくらいサウナの中は危ない空間なのだ。
大体にそんなに丈夫にする必要はない。内側から強く押せば、壊れるくらいのカギでよい。扉自体も保熱が出来れば強度入らない。どうも事故が起きたサウナの扉はガラス製のようだ。これが割れない丈夫なガラスだったのだろう。見た目重視だからこんなデザインになる。
そうでなければ、転んでガラスに倒れこんだらかなり危ない。強化ガラスで蹴りつけても割れなかったのだろう。どうしてもガラスが使いたいならば、上部だけにして、下半分は保温材のはめ込みぐらいにして置いて、蹴り破れるようにしたらいい。
結局のところサウナづくりの専門家でない、素人が作ったものなのだろう。サウナに入るのに19000円もするのに、この甘い作りではちゃちすぎる。不安な気持ちでサウナに入る人はいない。油断しきったリラックス状態になるためにサウナに入る。
それだけに、安全対策はサウナ側が徹底する必要がある。非常ベルの電源が入れたことがなかったなどと言うのは、最低である。安全管理違反だ。この非常ベル点検を一度も行政がしていないと言うことだろう。サウナの消防のチェックがなかったと言うことになる。見落としなら、消防の責任も重い。
こういう赤坂の高級サウナがずさんに経営できるという所が、いかにもありそうな所だ。月に39万円の会員券など、庶民には考えれない驚きの価格である。一日1万9千円で月に20日かよっても39万円にはならない。つまり毎日通うような人がいると言うことか。
そんな暇な人はまずいない。何か他の要素がありそうだ。マッサージとか何か特典があるのだろうか。そんなことよりこのサウナはイタリア人タレントジローラモさんが監修という宣伝をしていたという。ジローラモさんはこのドアの構造を知っていたのだろうか。
日本の階層社会を象徴しているサウナのようだ。たまたま事故があったのでこんなサウナがあると言うことを知ったが、いかにも日本の富裕層を取り巻く社会環境が、上面だけのちゃちな感じが浮き彫りになる事故だった。入れないやっかみか。
サウナ以外でも、様々な分野で富裕層向き施設というものが出来てきているのだろう。これが階層社会というものだろう。グリーン車は乗りたくないという人間である。出来れば深夜バスの方が安い。その方が好きだと言う庶民である。
社会が変化していることが、サウナ事故から感じることが出来た。そうでなければ知ることもないことだった。コロナの湯が日曜日は1200円だった。この価格でもずいぶん高くなったという気がしていた。たまに小田原に行ったときだけだから、まあ我慢する。