健康法
ピースカフェの6号は【健康】特集でした。くらしの中で一番、大切にしなければならないのが、自分の身体のことだと思います。私はどちらかと言えば、虚弱な体質でした。特に呼吸器系が弱く、喘息と言うわけではないのですが、風邪が気管支炎に進み、ひどい咳で悩まされると言う事が年に1、2度はありました。27の時に結核だと病院で言われました。その前の3年のフランスでの、それこそ健康には最悪のくらしで、病気になり、日本に不安で戻ったと言う状態でした。
その後、どうも本調子でないという状態が続いていたのですが、20年前に山北に移ってから、身体が根本から変わったように感じています。病気は10年前に、肋間神経痛と、ヘルペスを併発して、苦しんだ1回です。これが、46歳の時ですか。この後、健康に対する考え方を変えました。
新規就農した者の多くが、3・4年目に体調を崩し、挫折する場合が多々あります。これは身体が出来ていない、現代人が、突如肉体労働に入るわけですから、無理がたたるわけです。それで変調を来たし、腰が痛い、膝が痛い、と言う事に成り苦しみます。新しい世界で、頑張るのですから、身体を痛めるぐらいやらなければ道が開けないのも当たり前でもあります。
私の場合、当初は山の開墾を、シャベルだけで始めたので、身体は相当痛めました。しかし、その5年間で体質が変わりました。いつの間にか病気をしなくなりました。水が変わり、空気が変わり、食べる物も変わったと言う事が、良かったのだと思います。もっと良かったのは好きな事をやっていると言う事だと思います。病気をしない、自分が層弱くないと言う事はなんとも晴れ晴れしい事でした。調子に乗って、無理に無理を重ねたくらしを続けて、10年目に、ドドット肋間神経痛にやられました。
クスリは一切飲まない。こう決めていたので、このときは決断が大変でした。お医者さんでは唯一信頼できる中井町の町田先生のところに、伺いました。薬を使わないで何とかして欲しいとお願いしました。しかし、この状態は、入院しないと生死に係わる状態だ。最小限で治療しましょうと言う事でした。それから、1ヶ月ほどこれほどの激痛は在るかと思うほど苦しみましたが、直りました。その時頼りにしたのが、東城先生の【自然療法】です。東上先生には丸太の森で親孝行の話を伺い、感銘を受けていたので、病気対策は全て、この本に従っています。しかし、肋間神経痛は他人を攻める人がかかる。こう書かれていたのは我ながら当たっているようで、情けない。
この後自分の体質が年齢的に変わってきたと言う事を考えました。無理をすると壊れるようになった。体調を計りながら行かないとならない。周辺状況もとても病気をしているわけにいかない。一方薬を使わないくらしを徹底してみたいと言う事もありました。鶏には、一切薬を使わないで養鶏をしています。自分だけ薬を使うのという訳には行かない。特にワクチンの問題では、あれこれ勉強していました。このとき、鳥インフルエンザが世界的に流行する事が予測できました。その予測によると、さらにワクチンの使えない病気が出てくるということです。
健康法は体重と体脂肪率を量ることです。3,4日に1回は計り書き留めて置きます。空腹時、56キロを上下、14、から16%を上下しています。冬場は増えて、夏場は下がります。これも、年齢とともに目立ってきました。これだけ記録しておくと、かなり自分の身体の状況は分かります。静かに、自分の身体の状況を確認するようにします。頭から内臓まで、感じてみるようにしています。
食べ物の方は体重の上下にあわせて、気おつけるようにします。身体を使うと食が増え、使わないと小食になります。夕食は食べなくてもかまいません。
後は良く眠る事です。夜は、8時には寝ます。朝4時に夏は起きますが、それでも8時間は寝る事になります。絵を描いていたりすると眠れない、と言う事もあります。これはストレスがかかっている時です。ストレスをなくすと言う事もまた、良くないので、ストレスを自分のものにするように、前向きに考えるようにしています。