ニッポン大安売り時代
日本全体が、閉店セール(店舗改装のため)に入ったかのようである。どこもかしこも値下げ競争だ。高級品販売で、セレブやグルメを気取っていた老舗やデパートも、我先にと割れせんべいの販売である。最後の商戦に入った様相である。背に腹は変えられない。政府も借金をしてまで、商品券付き販売である。何の精算もない場当たり的手法としか思えない。高いものが売れない。安いものなら売れる。江戸時代より受け継いできた老舗の看板を売り払っている。安売りは、下の商売である。安売りは当面の知恵しかないものの商売である。しかし、もうそれ以外ない所に来ているとすれば、商業というものが、大きな曲がり角に来ているのではないだろうか。定額給付金を出すからせいぜい無駄遣いをしろ。今度はエコポイントを出すので、電気製品を買い換えろ。結局その借金は税金と言う事になる。税金を集めるのは、自民党ではないからかまわないと言う事か。
デパートで500円弁当なら、スーパーは250円弁当。この材料になる、野菜やお米はどうなるのだろう。買い叩かれてこまるのは行き着く先の農業、漁業。急場しのぎの安売りの行くつき先は、倒産。先日の行財政の調査では、小田原市の借金が1500億円。この話を財政に詳しいといわれる女性にお聞きしたら。「たいしたことは無いと、委員長のNさんが言われていたから大丈夫。」ビックリして理由を聞くと、他所の自治体にはもっと悪い所がある。小田原の財政は良い方。これまたビックリ。日本中の自治体が潰れかかっている。同じ倒産なら借金の多寡は問題ない。夕張市より良いので心配ないといわれても。これが大学の先生のご神託ではいかがなものか。使え使えと借金させたのは、国の方針。行政はいくらでも安い金利で借りられる。補助金も付いてくる。ツカワニャソンソン。
政府の政策は、消費は美徳の古い手法だ。何とかいらないものでも買わせろ。乗用車は高速道路で遠出させる。ガソリンをジャブジャブ使わせる。もったいないなど言わせない。エコポイントは良いけど。確かポイントの利用法は決まっていない。ポイントの貯まったころの政権が違うけど、大丈夫かな。この次に来るのは、大増税時代。消費税も良いけど、これで間違いなく、消費は一気に冷え込む。バタバタ潰れるだろう。そうなると、消費税の導入も先延ばし。結局倒産である。いまやっているのは、にっぽん閉店セールになり兼ねない。困ったら、節約して耐え凌ぐのが普通だ。使えば景気がよくなるのは、企業の論理。資本の論理。政府の論理。生活者は騙されて使ったら駄目だ。ジャブジャブ使うガソリンは税金が1リットル当り、53,8円。これが政府の収入源。CO2はどこへやら。温暖化は忘れ去られた。背に腹は変えられない。
株価が下がらない。資金の行き場がないからじゃないか。この先日本は企業倒産が起こる。安売りの先にあるのは、それしかない。株券が紙くずになる。良く心配にならないものだ。この状況で本来やるべきは、米百俵。次に向けて実力を養成する。病気に成らないだけでもいい。身体を整えるのは大いに結構。勉強をするのは特に良い。学問のいくらかでも身につければ、我慢ができるようになる。座禅をするのもなかなか良い。心が強くなれば腹が減っても大丈夫。畑をやる田んぼをやる。最善の策である。自分で作れば、高いものにつくかも知れないが、これが一番である。何がどうなっても、安心立命できる。閉店セールに騙されてはならない。というのも自戒。安売りというと、つい遠出までしそうなバカな自分がいる。