市議会の定数
小田原市議会では近く、定数削減が本会議に提出される。市議会も殆ど役に立っていないのだから、経費がかからないように定数削減して、小さくなるほどいい。こういう市民の声がある。昨日も、委員会を傍聴させてもらった。本会議も何度か傍聴した事がある。なるほど、すごい場所だ。小さくするどころか、無くしてしまった方がいいかと思うほど、内容の無いところだ。
国民保護法は、正式には「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」この法に基づいて各市町村は現在基本計画を立てさせられている。今回、友人の神谷さんが請願書を出した。考え方はジュネーブ条約では武力攻撃に対し避難する時に、自衛隊と一緒にいると、敵から攻撃されてもしょうがないとなっている。自衛隊とは別に非難する、避難計画を立てるべきだ。こういう意見だった。もっともな事だ。
委員会ではジュネーブ条約については、一言も出なかった。出たのは、何と災害時の避難の事だけだ。神戸の震災の時自衛隊がどれほど役に立ったか。全く論旨を理解できない。論旨だけでなく、国民保護法を理解していない。これは武力攻撃の問題なのだ。災害時の事ではない。そうした、理解力も全く無い人達が、現在市会議員だ。共産党のS議員のみが、この意見を取り上げるべきだとしたが、やはりジュネーブ条約について、理解が無い。きちっとした議論ができる市会議員のレベルになっていない。
今までは市議会の仕組みが悪い、そう思ってきた。どうもその前に市会議員の質が悪すぎる。きちっと議論をすることができるような人達ではない。だから、足をすくうような言いたい事だけ発言し、内容に入る事は無い。結局知性の低い人を選んでいる市民が悪い。市民は普通の人達だから、市民の中から、市会議員になろうとする人が、あるタイプの人達だったのだ。一言で言えば、地域ボスのようなタイプだ。議論など、何の足しにもならんと思い込んでいる人達だ。そもそも話し合いではなく、裏取引でことを決めようとするタイプだ。
定数削減が現在市議会に出されている。最初委員会に出された。そこで議論するのかと思いきや。そこでは、議論すると削減案がどうも通らなくなる。話し合うと問題点が見えてくる。そう思ったらしい。これを引っ込めてしまった。その上で、突然、12月の本会議に提出した。裏取引が出来たらしい。議論をせず、結論を出そうと言うのだ。
定数の問題は、議会の内容次第だ。まともなことをやらないから人数は要らない。これは提出議員の考えが正しい。問題はまともな議論をしない。有名無実の市議会になっている事のほうだろう。現在小田原では100億円規模のプロジェクトがいくつかある。市民会館、駅前再開発。広域焼却場。これをいい加減にする事は、小田原も夕張市のように倒産する事に成る。相当な危機にあると考えなくては成らない。20万都市で、絵をまともに展示する場所も無いという、施設が殆ど無い町が、神奈川県では1,2に財政状況が悪い。
一方行政は、広域ごみ処理では、実施計画を現在策定中と言いながら、一日延ばしに情報を押さえ、結論だけを、県に提出しまおうとしている。そうとしか思えない。ゴミは市民と共に考えなければならないなどと言いながら、何一つ情報を出さない。情報を出せば反対されると思い込んでいる。行政も、市議会も実にお寒い状況だ。