狩猟免許試験体験記
早くも田んぼにはイノシシが来ている。1日も早く狩猟免許を取らなくてはならない。狩猟免許取得には分かりにくい所もあるので整理しておく。農協の運営委員会でイノシシの罠猟免許のことを、農業委員の石綿さんから説明があったのは、昨年の秋ことだった。年が明けたらば試験があるということだったので、是非受けたいとお願いしていた。その後、穂田さんが試験を受けに行くと言うので、なんでそんなに早いのかと思い、農協に電話してみると、農協では講習を受けてから試験の手順なので、それを待ってほしいということだった。穂田さんの方は講習も受けないで合格してしまい。自分で出来るよと言うことだった。農協にお願いして待っていたら、手順悪く一回目の申し込みを逃してしまった。猟友会開催の講習会は厚木で行われた。この費用は6000円だが、農協で負担してくれた。しかし、厚木開催なので、交通費2000円で一日仕事。
試験の申し込みは県の環境課で直接行う。1週間の申し込み期間があって、これを1回逃したのだ。費用は6000円。これは一度4200円で払って済んだと思っていたら、電話があって間違いだったと言うのでもう一度払いに行った。申し込みには医師の診断書が必要で、病院には縁がないので要領が分からない。小さい暇そうなところを見つけて入って、聞いてみる。保険証がいると言われるが。狩猟免許用だから保険は良いだろうと無理にお願いする。形式的問診の上、3000円で書いてくれる。写真はスーパーの証明写真700円。試験会場は横浜の駅のそばの県民センター。ヨドバシカメラの裏。朝6時に出掛けた。早めに行って、向こうで勉強しようという作戦。ここまでの勉強は、講習会で一日。後は前日図書館で4時間。横浜までの電車の中で1時間。試験会場そばのドトールで1時間30分。合計10時間ぐらいだろう。結果には、100%の自信がある。
試験の内容は、講習会の説明が実に曖昧で、罠試験も銃の試験も混ぜこぜになる。罠なら罠試験に出る内容を確認の必要がある。法規や登録についてはこまごま出題があった。講習会では鳥のことも出るような説明をするが、罠試験には出ない。罠で鳥は取ってはいけないのだから当然。銃の取り扱いまで説明を受けるので混乱する。まず午前中に筆記試験がある。30問出る。90分試験だが、20分位でだいたいの人が終わる。30分して退出時間が来るとどんどん出て行く。60分まで4回見直して、完璧にした上で、もうやることはないという位確認をして、退出。100人位いたようだったが、もう1人しかいなかった。午後は筆記試験を合格した者だけが、第2部の試験を受ける。まず、6名ずつ座って、絵を見て狩猟獣の判定を5秒でする問題が16問、カラーの絵だ。私は一番前の席だったので、次の絵も見えており有利だった。写真でも白黒の絵でもない。印象が違うので注意。狩猟獣は名前も書く(オス)とか正確に。違うものは×印。次が別室で罠の器具の違法判定。6種類あり、3種が違法器具。3種が使えるもの。これは簡単。最後が罠の設置。これが若干戸惑う。練習の必要あり。これが31点とかでこれが出来ないと。ここまで完璧でも水泡に帰す。それでもどんなに時間をかけてやっても、設定が出来れば10点にはなるので諦めない。
何とか終わって思うのは、イノシシに対決するにはお金と時間がかかるということだ。農家が自分の畑に出て来るイノシシを捕まえるのに、何故こんなおかしなことになるのか。この後登録と言うことに又費用がかかるらしい。そして、その後は3年ごとの更新である。多分これにも費用がいるのだろう。今獣害で困って、止めてしまう畑が結構ある。これではいけないと思い、覚悟して取りに行くことにした。まさかお金がかかるなど、思ってもいなかった。ハンターが趣味で猟をするのにお金がかかるのは仕方がないだろうが、農家が防衛のための害獣駆除に、何日もの時間と、何万円ものお金がかかるのでは畑を止める方を選ぶだろう。農家が罠の免許を取るのは、自分の為だけではない。地域の農業がこのままでは守れないと思うからだ。農水省で受験に補助すべきだ。結果は9月2日に発表。その日に結果は出せないのだろうか。イノシシが田んぼを荒らしそうで心配だ。