民主党代表小沢辞任
辞めるだろうと言われていたが、昨日押し切られて辞任を表明した。小沢氏も無念であろうが、日本の政治の闇支配の結果に見える。東京地検の暴走が引き金になった。地検に日本の政治を左右する力があると言う事が、これで証明された。地検批判というものが、完全に押さえ込まれれいる。と言うかそもそも、東京地検という存在と、自民党支持の体制翼賛報道機関が、合同して、小沢おろしに成功したと言う形になった。小沢秘書を軽微な罪で逮捕して、何とかあら捜しをしようと、2ヶ月も拘留して叩きまくっている。にもかかわらず、これ以上の問題点が出てこない、このときとばかり、しゃしゃり出たのが、報道各社である。一つ覚えのように、「説明責任を果していない。」国民の中には、本当に何か説明していないことがあるかのように感じる人まで出てきているのではないか。酒を飲んで裸になった人より軽微な、記載ミスがそもそもの罪状である。
小沢氏は良く耐えた。この不当な闇の圧力による、引きづり降しに対し、耐えに耐えた。しかし、党内にはまるで自民党の手先として、民主党にいるような右翼政治家M氏がいる。自民党以上の軍国主義政権樹立の為に、民主党に存在する人間が居る。民主党に問題があるとすれば、この一枚岩になり得ない、そもそもの民主党の弱さである。自民党に公認されないから、仕方なく、民主党から立候補したような人がいる。つまり、主義主張はないのである。思想のない政治家。この体質が小沢氏の足をすくった。挙党体制が組めなかった。それでも「自民党よりはましであろう。政権交代が必要である。」こう言う国民の高まる希望を、冷やしているのが、この民主党内の思想の分裂にある。せめて、憲法に対してどういう姿勢をとるのかぐらい、民主党内で充分討議してもらいたい。議論をすると分裂するような、脆弱さが小沢辞任につながってしまった。
それにしても、自民党の方で怪しいといわた、N閣僚についてはどうなったのだろう。本来なら、権力の監視をするのが、報道の役割である。報道人は、記者魂を失ったか。弱い者いじめが報道の役割では、どうにもならない。報道人はくらいついても批判してゆかなければならないのが、閣僚N氏である。どう考えてもこの人の方が罪状は重い。それを見ない振りをする。そして、金権主義に支えられた、日本の支配構造の死守に加担する報道。報道をひっくるめた既得権の死守。官僚の支配構造の維持。霞ヶ関の官僚支配構造。この既得権が政官財、加えて地検ぐるみの癒着によって、維持されてゆく。これを壊そうとした小沢氏は潰された。ある意味、田中角栄の失脚と似ている。しかし、小沢氏の辞任は総選挙での政権交代が目的である。闇の支配に対する、最後の挑戦に挑もうとしての辞任である。国民はこのことに目を開かなければならない。報道に騙されてはいけない。
もし、今度の衆議院選挙で、自民党が勝利するようでは、既得権勢力はほくそ笑むだろう。こんなチョロイ手法で国民を操作できると認識するようになる。ここはもう民主党の内部の云々ではない。こうした民主主義の成長を阻害するような、悪質な手法をとると、結局は自滅すると言う事を、今度衆議院選挙で、既成勢力に思い知らせなければならない。自分の選挙区の反自民立候補者が、右翼M議員の配下らしいとしても、じっとこらえて、反自民で結集しなければならない。日本が闇支配から逃れられるか。体制翼賛報道を駆逐できるか。この潮目にある。悲観することはない。国民は変化を始めている。そう簡単に騙されなくなっている。何故、草薙氏が家宅捜査まで受けたか。その背景もおおよそは見えるだろう。小沢秘書と同じことなのである。