テポドンの迎撃
北朝鮮のロケット発射予告日が近づいている。日本政府はすっかり北朝鮮の、筋書きに乗せられている。情けない、恥ずかしい。北朝鮮の今回のロケット騒動は、そもそも6カ国会議の行き詰まりにある。原子力施設の査察方法の徹底化が耐えられない北朝鮮。何かを隠しているのか、全てがわかってしまうのが嫌なのか。イラクの独裁者フセインと同じ。国際社会では理解しにくい理由があるのだろう。6カ国会議でその問題で暗礁。交換条件の援助もストップ。中国、ロシアまで、北朝鮮に批判的な、姿勢が見え始めた。そこで、テーブルを蹴るのは、もう飽き飽きするほど見せられたパフォーマンス。オバマ政権が出来る。それでもアメリカの6カ国会議への、核査察強行姿勢に変化がない。きちっとした査察の要求が続く。それをさせないなら、テロ国家指定に戻りかねない。北朝鮮の得意の外交戦略としては、脅し。アメリカ本土まで、原子爆弾を落せる能力がある所を見せなければ成らない。
しかし、どう考えても本当のミサイルの実験をする必要はない。平和利用の衛星を飛ばせば、目的の効果は充分上がる。しかし、アメリカ、日本、韓国の理不尽さも世界に宣伝できれば直のこと良い。まず、いかにもテポドン2号のミサイル実験を思わせる。充分浸透し、騒ぎ始めるのを待つ。そこで衛星打ち上げだと、宣言する。まさにこの筋書き通りにことは進んでいる。麻生政権の方は、北朝鮮を仮想敵国にして、人気と求心力を取り戻そうと利用する。茶番劇の昼夜二部興行。まさか、切り離されたロケットが落ちてくるリスクで、国民が動揺するとは思わなかった。宣伝は恐い。美空イバリが公民館で歌謡ショー。いまや、報道も一斉に、ミサイル攻撃があるかのような、騒ぎをしている。ロケットの切り離し部分が落ちて来る確立は、流れ星が落ちてくる確率に近い。確かに無いとは言えないが、まさに杞憂。
この杞憂を武器に、大騒ぎする政府。報道。世間。なるほど戦争はこういうものかと、確認しておく。事実を冷静に見る事が出来なくなる。あの時代がかった、アナウンサーの声が、人工衛星から流れてくるのが落ちだ。日本も北朝鮮に対する、偵察衛星は打ち上げている。始終監視している。どの程度のレベルかはわからないが、一応は打ち上げている。そうした平和利用とはいえない、衛星すら利用している日本が、あまり北朝鮮を攻め立てることは出来ない。北朝鮮に存在すると言う、3発の核弾頭が恐いなら、日本国内にある可能性の高い、核ミサイルも北朝鮮の脅威になる。他所の脅威はどうでも良い。これが核の傘であろう。「お前は独裁者で、何をやるかわからない。旅客機を落したり、人の国に来て大勢の誘拐もした。日本からの地上天国に戻ったはずの多くの、同胞は天国どころでなかったと、日本に逃げ帰る。こんな国である。何をやるかわからない。」
北朝鮮の経済状態は相当に厳しい。以前農業の実態を調べたが、自給することが不可能なような状態であった。それでありながら、否、それ故に、軍事国家を目指す。その本質をもっと研究すべきだ。今の、アメリカや日本のやり方では、融和は遠のくばかりである。もう少し独裁国家の社会学的な分析が必要。イラクでの失敗を繰り返してはならない。どんなに腹が立とうと、他所の国の事は、限界がある。近所で下駄屋さんをしていた家族は最後の船で北朝鮮に帰った。私より少し年下の兄弟が、朝鮮学校に通っていた。住んでいた家も勝手に住んでいると、周囲から言われていた。世田谷の松蔭神社である。サンダルを買いに行ったら、お父さんは日本語を理解できなかった。お母さんは日本語を良く理解し、とても優しい人だった。それから挨拶するようになったが、帰らざる得なかった気持ちもつくづくわかるが、帰ってどうなっただろうかと思うと、暗澹たる思いになる。
昨日の自給作業:田んぼの鶏糞詰め。2時間。 累計時間:2時間