「自衛隊員倫理カード」
小田原には「おだわらっ子の約束」という10の子供が守るべき、倫理を取り決めた。条文がある。教育委員会が決めたものだ。地域ぐるみの教育推進委員会というよく何をやっているのかはわからない組織が、中心で動いているのか、動こうとしているのか。黄色い名刺サイズのカードだ。早寝早起きとか、明るく挨拶。ありがとうごめんなさいを言う。等の列記で。特別の内容ではありません。だからどうでも良いかというと、少々気に成る。こんなカードを配れば、効果があると思う気持ちの方だ。もしかしたら、教室で、「4つ、人の話はきちんと聞きます。」等と子供が言わされていないだろうか。こんな強制行為は教育的とは、とても言えない。カードを配る行為は、子供をよく育てたいというより、自分の努力の方を、具体化したいというときに、行われるものだ。やることはやっている。というのを見せたい。
私は軍隊というものは生理的に厭だ。自衛隊に入るという気持ちがよく理解できない。だから自衛官という人達が、どんな倫理で生きているのかは、想像し難い所がある。驚くことに、自衛隊員にもおだわらっ子のように、倫理カードが配られたそうだ。そっちはラミネート加工があるらしい。ハードな訓練にも携行せよと言う事か。今自衛官は心底耐えられないだろう。心理的、精神的に大丈夫か。これも苦境の訓練と思って耐えよ。などと訓辞がされているのだろか。自衛隊を防衛省に格上げした、恩賜勲章でもつけさせたい。守屋防衛前次官が何と夫婦で逮捕だ。自衛官が、嫌々イラクの砂漠地帯や灼熱のインド洋で、訳のわからない国際貢献だ。これが日本の為だと、愛国心を鼓舞させられていた。その裏側で巨悪の幹部が、のうのうとゴルフや三ツ星料亭で接待三昧だ。
何故、軍隊というものは腐り易いか。これは明治のご時勢からの伝統だ。軍隊というものは基本的には無駄でなければならない。無駄になるための、仕事をしている。役に立っちゃいけない仕事なのだ。活躍するようじゃ、それは不幸な時代だ。何千億円の戦闘機を買おうが、一度も使わないで廃棄するのが、一番良かったことなのだ。だから、アメリカから張りぼての戦闘機を買って、訓練をしているように見せて、それでバレなければ、それの方がいいような仕事なのだ。軍事力という力を前にして、それを無駄にするのが仕事だ。どうせ廃棄する備品だ、汚職があってもいいような気になるのだ。まして、専守防衛が任務で在る自己矛盾。駆けつけ警護で、実践することに憧れて、その命がけを賛美するような、内部の空気なのだ。自衛官の我慢が限界に来ていないか。イラク派兵の自衛隊員の自殺数は7名と国会答弁あった。インド洋派兵も併せて、これは毎日新聞によると、0.08%。国民全体が、0,024%と言う事だ。
自衛官の自殺は一般国民の倍くらいだというから、海外に行くとストレスは高くなり、その倍くらいになる。というのがおおよその数値だろう。それくらい辛い仕事と言う事だ。その自衛官に、倫理カード必携を命じた。当の石破大臣は辞任しないという。守屋前次官は、大臣に言わせればイラク派兵の重大事に、昼夜を分かたず、頑張った同志のはずだ。それが女帝といわれる、奥さんともども逮捕だ。倫理を言うなら、先ず、石破大臣が辞任し、隊員に対しことの重大性を示す所だろう。幹部が腐っていて、許せんというような青年将校ならぬ、三島由紀夫のような、オタク隊員が出てこないとも限らない。カードを配るより、武器管理の方が先かもしれない。