自衛隊の反対市民の情報収集

   

気持ちの悪い事件だ。自衛隊がイラク派兵反対の市民運動を情報収集していたと、言う事だ。自衛隊の武力と言うものは、どこに向けて準備されているのかと言えば、日本国民が当面一番の対象だろう。イラクや北朝鮮ではない。憲法が改定されて、自衛隊がはっきりと違憲と決まった時、すんなり自衛隊は武装解除するだろうか。安倍首相の言う憲法改定は、国民が明確に武力不保持を宣言する機会にもなる。国民投票法案ができた以上。これを上手く利用して、日本の平和主義を世界にアピールする機会にしたものだ。問題は自衛隊だ。武力を持つ者はその行動を、気をつける必要がある。同じことをしたとしても、武器を持つものがやることは、意味が違ってくる。反対のデモの写真を取っていたらしい。自衛隊が取る写真と、報道が取る写真とは、意味が違う。

小田原でもイラク派兵の反対のピースウォークが行われた。 「イラク派兵をやめよう!小田原アクション」実行委員会が行った。03年の事だ。250名を越える人が小田原の中心市街地を愉快に明るく歩いた。国民には意見を表明する権利がある。当然これも監視の対象になっているのだろう。私は責任者として、警察にデモの届出をしているから、自衛隊の情報収集にも加えられているだろう。自衛隊が監視行為を、久間防衛大臣が国会答弁で、正当な行為だと居直っている。大臣に昇格し、態度もばかに大きくなった。自衛隊の官舎にはビラを入れても逮捕されると言う。日本の権力の傲慢さは、最近ひどくなっていないか。

私は警察に監視された経験がある。まぁー今でも監視されているのかもしれないが、毎月1回は、警官が家に来た。鶏が好きなので、分けてくれないかと近づいてきた、警官もいた。私も真に受けて、分けてあげるからと住所を聞いたが、連絡したが家がなかった。電話も盗聴されていた、とほぼいえる。自衛隊はどうか知らなかったが、警察は要注意人物に指定していた。異質のものに過敏だ。私が山の中に、孤立して暮していることが不安だったのだろう。この家はどんな風に出来ているのかと、やたら家褒めをする。中を見たいのだろう。あまりにひつこいので、中を見ていいというと、どかどかと2人で、入り込み隈なく見ていった。爆弾でも作っていると思っているのだ。オウムか、過激派と判断されていた。しかし、すっかり見せても監視は終わらない。後で友人になった警官に聞いたが、松田警察に要注意の申し送り事項があるそうだ。

自衛隊は何を目的に情報収集しているというのか。国民に自衛隊が否定されていると言う、恐怖感が背景にある。憲法で保障されない身分というものが、その不安から、必要以上に情報を集めたくなるのだろう。何かいじけた感じがする。憲法改定の国民投票が行われ、明確に自衛隊の存在が憲法違反だと確認される日を、恐怖感と共に待っているのだ。この情報収集行為も、税金で行われている、公共的な行為なのだ。何かちゃちじゃないか。イラクに派兵すると言う行為が、そもそも憲法違反だ。日本の裁判制度は、常識からかけ離れていて、まともな憲法判断が出来ない。しかし、自衛隊の存在が憲法で保障されていないことを変えたいと言うのは、常々自民党が主張している。誰が考えてもおかしな、自衛隊のおかしなイラク派兵に対し、憲法違反がいえない司法のゆがみ。国民も自衛隊を情報収集しないと何をやり出す心配だ。

 - Peace Cafe