竹林の作業・大豆の収穫
2016/04/05
大井町赤田の竹林の作業があった。13人が集まり草刈と竹の間引きを行った。赤田での竹林の最後の作業になる。半年の間に竹林は、作業をするまえの、元の状態に戻っていた。竹林へ続く道も、篠竹が繁茂して良く見えなくなっていた。ミカンがあったところはかろうじて、平ら地であることが分かる程度だった。自然の再生力の強さは大した物だ。この力が日本の土壌を作り守ってくれているのだろう。
何故かこの竹林の真竹は細い。手で握る事ができる程度の弱い竹が生えている。日当たりのいい竹薮なのに、竹に勢いが無いのは不思議だ。傾斜が強いために上部の土壌が竹の生育に適さないのだろうか。下の方には太い竹もある。真竹にも系統が在って、色々だと聞いた事もあるが。どうだろうか。単純に上の方は前は畑で、竹薮になったのが新しいだけなのか。それにしても大井町赤田のすばらしい景観に囲まれた畑が、放棄され竹薮に戻り始めている。
残された畑が、丁寧に耕作されている様子を見ると、残って畑を続けている人達と、農業から離れた人との間にある、気持ちの違いはどのように保たれているのだろうか。私達がこの地域に少しかかわりを持ったのは、Nさんという地元の町会議員さんの紹介だ。町との間にも何かいい関わりがもてないか、検討はしたが、中々方向が見えないまま、今に至っている。昨日作業した、赤田の竹薮も今回の作業が最後と言う事になった。帰りに畑におられるNさんの所に寄って挨拶をした。「仕方が無いよ。」と言ってくれた。
一番の問題は、距離だろう。足柄平野全体に放棄された竹薮はいくらでもある。これをどのように管理するかは、大きな課題だ。舟原にも大きな竹薮が集落の中心に放棄されている。先ずそれをどうにかするというのが、先決で、その解決が見えないまま、赤田に取り掛かる事に問題があった。赤田を解決策の先例にしたいと言う事はあったが、みんなが30分以上も車で出かけて作業をするという状態は、限界があった。赤田に誰かが住んでいると言う事が最低条件だろう。住める家が見つからなかった以上。ここまでが限界だろう。
その後、大豆の収穫に向かった。今日が雨と言う予報で、急遽大豆を収穫しておく事になった。味噌の会で使う大豆だ。雨に濡れてしまえば、収穫が出来なくなるので、晴れているうちにやって置こうと言う事になった。しかし、今日はまだ降りそうにない。そんな事が多いが、できるときにやるのはいいことだ。今日来る人には、5畝だけ残してあるから、それを楽しんで、収穫してもらうしか無いだろう。場合によっては、額田さんの所の大豆を収穫させてもらったらどうだろうか。
大豆はよく出来ていた。大豆は案外に難しいのだが、虫もつかず、収量もそこそこで、上手くできた方だ。と言っても、農家が作っている鈴なりの大豆から考えると、それほどでもない。寂しいといえば言えるが、この辺が欲張らず、丁度良いところだ。苗がたくさんあり、密植し過ぎたかもしれないが、草が余りはえなくて済んだし、いいところもあった。
大豆の量がすこし不足しても、額田さんのところでも大豆を作っているので、味噌と醤油の自給が、いよいよ近づいたことになる。ご飯と味噌醤油が、できれば、農の会の主目的である。自給は、そこまで来た事になる。