のぼたん農園の果樹園造成

上空からの動画です。高梨さんが撮影してくれました。
https://youtu.be/Ow37Ng5zGTE
https://youtu.be/Ow37Ng5zGTE
のぼたん農園では、田んぼは5枚が完成して、今年の田んぼの造成から作付けの目標は達成した。今後は畑の準備をしてゆくことになる。畑は田んぼの畦の自家用畑が各田んぼにあり、将来完成すれば、田んぼと畑で100坪の自給の形になる。
のぼたん農園全体は3.6㏊ある。1㏊ぐらいが田んぼ関連土地になる。ここに畦の畑は含まれる。1.6㏊ぐらいが水牛の放牧地になる。これはまだ何も整備を始めていないが、牧場跡地なので、現在良い草地がある場所を中心に考えている。そして1㏊が果樹などの畑になる。
のぼたん農園は徐々に具体的な形が見えてきた。その形は小嶺牧場だった頃、上から絵を描いていたときに想像していたものが、現実として表われてきたように感じている。そもそもここで絵が描きたくなったのは、何かにひきつけられたのだ。そのことが今ではよく分かる。この場所に呼ばれていたと言うことなのだろう。
おかしいことだが、その昔この場所で開墾生活をして、マラリアで亡くなられた人達の思いになのかもしれない。ここに大勢の人が暮らしていたらしい。今農場を作っていて、何一つ痕跡が出てこない。そのことがここでの暮らしをより想像させる。
今現在進行形で、風景が作り出されていることがよく分かる。海も山も以前よりくっきりとして美しいものになってきた。海をどうかしたわけでは無いが、自分の立っている場所が、見ている先の風景を作ると言うことが分かる。
このことをさらに考えると、自分がどうあるかが、風景がどう見えるかに関係している。絵を描く意味での見ると言うことはどういう自分が見るのかである。絵を描いていたときこういう場所になるはずだと思いなら描いていたと言うことなのだろう。
どこまでやれるかは体力次第だが、やり尽くす気持ちがますます高まっている。風景を作りながらその風景を描く。これがどうも私のやりたいことのようだ。モネが自分の手で庭を造りながら絵を描いた気持ちがよく分かる。風景を描くという気持ちは、風景を作ると言うことと同じなのだ。
田んぼは4番まで出来たので、5番田んぼの造成を始めてしている。ほぼ形は出来上がった。ユンボ作業をみんなが出来るので、交代でやるので2日の作業でほぼ形が出来上がった。5番田んぼは正方形に近くなった。のぼたんがあるために、中央道路までにした。長さが16m、幅は13mの200㎡にしたいがまだ少し狭い。
5番田んぼは今年の田植えは出来ないが、5番田んぼで直播きの試験田んぼであればできるはずだ。今取り組んでいるのは20日に行う、田植えの日に水牛のコロバシャをやりたいからだ。報道にきていただき取材して貰うにはやはり、手植えの田植えと、水牛コロバシャが絵になる。
石垣島で体験農場を実現するためには、より多くの方に知っていただく必要がある。何をしようとているのかをあらゆる機会を通して、伝える努力をしなければならない。伝統農業というものを伝えられれば、少しずつ理解して貰えるかと思っている。
5番田んぼでは20日のコロバシャが終われば、直播きの試験をしてみるつもりだ。種まき8日前の15日に種籾を浸種しておかなければならない。早めにまたよみがえり堆肥を10袋入れておく。20日にコロバシャをして、21日か22日にはトンボで均しを行い、水を抜いておく。23日には直播きの種がまけるのではないだろうか。
今週中には5番田んぼの造成を終わり、堆肥を撒いておきたい。水が4番田んぼからから流れ込むようにしておく。そうすれば、20日の田植えの時には水牛コロバシャも同時にやれるだろう。水牛コロバシャは伝統農業の姿の象徴のようなものだ。手植えの田植えと、コロバシャを同じ20日に行いたい。
20日の田植えは、のぼたん農園の外部へのお披露目という意味でも必要なことだと思っている。農園での活動を公開して知ってもらわなければならない。誤解が生じてはいけない。できる限り地域の皆さんにも知らせてゆく努力が必要だと思う。内容が分からなければ、理解しがたい活動に見られる可能性がある。
田んぼの畑とは別に果樹畑部分を作っている、二反ぐらいある。主に熱帯果樹を植えたいと思っている。島バナナ。マンゴー。パパイヤ。ノニ。パイナップル。サトウキビ。10軒分の自給の分ぐらいはやってみたいと考えている。それぞれが自給して余剰があれば、おわけするぐらいの量を作ってみたい。
果樹を伝統農業で作るというのは難しいことだろうが、挑戦してみる。一番の課題は強風と虫の害である。風に関しては扇芭蕉など防風林をどう作るかを考えなければならない。果樹園の前提として、防風林の造成をしたい。海からの風が当たれば、果樹は難しい。ノニは風にも強いものと言われているから、西側の放牧地との境界辺りにノニを植えたい。
ノニは極めて強い抗酸化作用のある植物である。ノニの果実をガラス瓶などに入れておくと、液が出てくる。3ヶ月から半年漬けておき濾過する。この液をやけどなどの時に塗れば、火ぶくれにも成らず、ひどくならない。ノニのお茶を飲んでいるとガンにかからないとも言われている。
まず二反部分の草を除去していただいた。地主さんの国仲さんがスキで取り除いてくれた。あとは石拾いをして、整地をして果樹の苗木を植えてゆく。海側には防風林の配置をしなければならない。扇芭蕉は大きくなるから、風景を壊さないように配置する。場所によっては風景の展望を遮ることになる。田んぼや機械小屋から、海が見えなくならないような位置に植えたい。
扇芭蕉の入手先の検討が必要だろう。仲田園芸さんには扇芭蕉の苗があるようだ。一度相談に行ってみたい。山本さんのところでは無農薬の島バナナをやられている。現在はジャージー牛を使い放牧牛乳を作られている。今度のぼたん農園を見て頂き、色々教えていただきたい。
他の農園との連係のためにも、一度長年やられてきたとこのに、話を聞きに行く必要があるだろう。果樹の品種の選択をしてゆかなければならない。石垣島で有機栽培で作っている先駆者の山本さんに無農薬栽培可能な品種を教わりたい。
果物は見た目と糖度を高める品種改良のため、病虫害が出やすい品種に傾いている。パイナップルとバナナとパパイヤは何とかなりそうな気がしている。問題はマンゴーだろう。マンゴーを無農薬で作られていると言う方がおられた。確かカピラの方だった。作りやすい品種があるのかどうか。研究してみたい。
サトウキビも作るつもりだ。自給のための黒糖蜜を作ると言うことも考えている。今度福仲さんのところで実習させてくれるというので、刈り取りからやってみたい。自給の糖分は蜂を飼うというのもあるが、これはなかなか難しそうだ。それより、サトウキビの方が手がかからない。
それぞれの品目に100㎡程度の面積を当てて、管理を1品目づつ担当したら良いかもしれない。地主さんの国仲さんは果樹園を作られている。樹木にかこまれた風の当たらないような場所で栽培している。のぼたん農園は眺めが良い分風が吹き抜ける。