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笹村 出-自給農業の記録-

のぼたん農園は進んでいる。

   

 

 

新しい田んぼ、畦作りが半分終わった。来年の1月初旬に田植をするつもりだ。28m×22mある。6畝の面積。上の今年で止める5番、6番、8番の3つの田んぼの面積分になるように下に移した。共同の田んぼにして、大勢に参加をして貰う。体験希望者も、この田んぼに参加して貰えるようにする。

76歳の日々を暮らしている。体力仕事は若い頃に比べて衰えてきたことを感じるようになった。後期高齢者とは確かに言える。75歳までは普通の感じで若い人と一緒に働いてきたが、みんなよりも少し早く疲れると言うことがある。暑さに耐える力が衰えたという感じがする。暑い夏だった。喉がすぐ渇くようだ。熱中症の要注意という感じである。

石垣島は10月半ばを過ぎても、30度超えで強い日差しの夏が続いていた。21日になって久しぶりに夏日でなかった。夏の暑さが76歳には厳しい気がしている。歳を意識して注意して作業をするようになった。作業が出来ないと言うことでもない。新しい下の1反の田んぼ作りも、6畝まで進めている。後4畝については進めてみて、希望者次第である。

太いしっかりした畦にして、周囲を軽トラが乗り入れられるようにしたいと考えて居る。水の足りない天水田んぼは3mあるしっかりした畦でなければ、耕作が出来ない。この道の土砂は溜め池を作る時出る土を運ぶつもりだ。極端な渇水が続いて、田んぼ造りに苦労をしてきた。

ここに来て4ヶ月も続いた渇水の末、突然豪雨が降り出した。今度は大雨すぎて、豪雨注意報が連日出ている。一気に乾いた田んぼに水が溜まった点は良かったが、3回目のひこばえには少し雨が降るのが遅かった。弱ったイネはウイルスが原因の萎縮病にかかってしまい余り期待できない。

下の田んぼのための溜め池をどこに作れば良いか、雨の間に位置決めをしたい。小田原から戻ってから作ることになるが、広い良い溜め池を作り、また蓮などを植えたいと思っている。溜め池を作ることはかなり難しいのだが、田んぼ作りの醍醐味で面白い作業だ。

今まで以上の溜池のある良い場所にしたい。水深1mで広さは10m×4mは欲しいところだ。40トンの水がある溜池。これだけあれば、ある程度の水不足には対応できるだろう。日陰がある夏涼しい溜め池にしたい。蓮池にするか、睡蓮池にするか迷うところである。

今回の田んぼ移動で、上の田んぼは12箇所あった。耕作は8カ所していた。田んぼにしていた4つの田んぼを止める。そして出来た8カ所を畑にして、大豆と五穀の畑にする為に進めている。水が足りないことで、このまま田んぼを継続するには不安が大きすぎる。

八重山地方では昔から五穀栽培が行われてきた理由がよく分かった。天水田が渇水になったときの食糧確保である。水がないときの準備をしなければ、生きることが出来なかったと言うことだ。やはり伝統農業を目指す以上、水牛を使い五穀を作るところに行き着くと言うことのようだ。

前からある一番田んぼから4番たんぼまでは、グループ田んぼとして続けて貰う。グループ田んぼも場合によっては入れ替えがあってもいい。上の田んぼは4つのグループで安定した運営をして貰う。下の共同田んぼは、私が管理をして、誰でも参加できる共同田んぼにして行きたい。

大豆は今の所順調である。台湾で教えていただいたとおりに栽培したら、大豆が出来たのだ。台湾の有機農業の農家の水準の高さに驚いている。これで調子に乗って五穀の栽培をする気になった。五穀栽培の手のかかることは十分に承知している。しかし、天水田を行ってきて、今年の渇水で石垣島の米作りの厳しさを痛感した。

五穀を作り主食を確保する。危険分散をする自給農業を考えなければならないと言うことが、理解できた。今考えて居るのが、大豆を8月から、12月に栽培する。12月から4月まで五穀を作る。五穀は裸麦、もちあわ、もちきび、とおもろこし、大豆、米の6つが今候補である。

3カ所の6番、5番、8番にはすでにネットがあるので、あわ、きび、むぎを作る。ネットがなければ、鳥に食べられてしまう。小麦作りで懲りた。とおもろこしのところはそのままやってみようかと考えて居る。とおもろこしは石垣では何人か専業農家があるようだ。カヨちゃんファームの方から栽培方法を教えていただいた。

下の田んぼはまずは六畝位の面積を田んぼに作った。後四畝については来年以降の課題にするつもりだ。一反の農地があることは分かっているのだが、近隣の方と打ち合わせが出来ていない。また、水が1反すべてを栽培するほどあるのかどうかも、まだ分からない。まずは6畝から始めてみる。

下の田んぼのための溜め池を作らなければならないのだが、まだどこに作れば、最善なのか分からない。溜め池を作り、その掘った土で田んぼを一周する道路を作りたいと考えて居る。田んぼには太い畦があることが重要だと思う。畦際には田んぼを一周する溝を掘り、水の管理、ジャンボタニシの管理をしやすくするつもりだ。

道路造りと、田んぼの畦際の溝掘りはトラックターを入れる前にユンボでやらなければならない。小田原から戻る11月1週目には溜め池を作り、何とかユンボ仕事を終わらなければならない。2週目に代掻きなどトラックター作業を進める。3週目には上の田んぼを整備する。4週目には苗代の準備をする。

今年は下の田んぼの苗も作らなければならないから、1反分の苗代を作る必要がある。2番田んぼには苗代を作る。苗代部分には11月中に堆肥を入れなければならない。戻ってすぐにでも準備を始める必要がある。まずイネを刈り取り、耕耘から始める。

12月初めに種まきを予定する。1月初めの田植になる。1番から4番まではグループ田んぼで進める。圷さん、ぬちぐすい、のりさん堀口さん、渡部さんとなる。下の田んぼの作業は共同田んぼにする。20名位を目標にする。現在10名ぐらい。共同田んぼは誰でも参加出来る田んぼにする。

田植も、一般に呼びかけて募集して行う。出来れば、水牛による作業も公開してゆく。水牛の作業に関しては、田んぼの状況次第になる。余裕がなければ、今年はトラックターですべてを進めてゆく。一般参加を始める、田植と稲刈りの共同作業を重視する。

参加者を一般募集する田植が、どういうことになるかは、まだ完全には見えない部分がある。駐車場や道路の通行管理がうまく進むのかどうかも課題になる。崎枝の公民館と話し合いを持ち、出来れば崎枝の子供会の参加をお願いしたいと考えて居る。地域の田んぼと言えるようなものになればと思う。

五穀の畑に関しては、防鳥ネットが必要な、麦、あわ、きびは、元の8番、9番、田んぼで行う。今の大豆栽培の畑はとおもろこし栽培をするのが良いかと考えて居る。6番田んぼでは里芋が良いかと考えて居る。とおもろこしならば、全体をネットで覆わないでも何とかなるのではないか。品種は石垣島で作られている品種をやってみる。

とおもろこしの栽培は、実際やられている方に教えていただく必要があるが、基本いつでも蒔くことが出来るが、アワノメイガの被害が大きいので、種を蒔いたならば、ネットで覆う必要がある。鳥の食害も含めて、その点は大豆と同じである。ただ生長してからは、ネットはなくても大丈夫ではないかと考えて居る。

5番田んぼについては、「タイモとマコモダケ」の田んぼにする。ある程度は水が来ると見ている。6番を畑にするので、5番まですべての水を回すことが出来る。ある程度は水を期待しても良いはずだ。しっかり代掻きをしてから、始めたいと考えて居る。タロイモも作りたいという人がいたのでこれも考えてみる。

 

 

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