野菜スープ健康法

   



 サクラである。なかなか頭の良い水牛でよく考えて行動する。一を判別して対応するところがある。子供でも背中に乗せておとなしくしている。先日脱走してみんなを驚かせた。4番溜め池の当たりにつないで草の片付けをさせている。

 毎朝、野菜スープを飲んでいる。その御陰でコロナに感染しなかった。そう考えて良いと思える。体調の良い一番の原因は間違いなく野菜スープである。何度か感染が危ないと感じる場面はあったのだが、ここまで感染しなかったのは、コロナワクチン4回接種と、野菜スープの御陰である。

 ワクチン接種の御陰で作られたコロナウイルスにたいする免疫力を、身体の方から支えてくれたのが野菜スープ。今日は野菜スープの事を書くつもりだが、その前にコロナにかからないためには日々のやりがいが必要だと書いておく。

 ただ生きていると言うことでは生命は衰退する。やりたいことをやり続ける意欲と活力があれば病気にならない。私にとっては絵を描くと言うことがやりがいである。今もすこしづつ前進しているつもりだ。これは自己判断だが、たぶん間違っていないだろう。

 もう一つのやりがいはのぼたん農園の完成である。のぼたん農園は私以外には作ることは出来ないと思っている。自給のための有機農業の研修農場である。自給農業を35年やった私だけが出来る農場だと考えている。大抵の農業者に聞けばそんなもの不可能だと答える。

 些細なことの積み重ねのような農業技術がある。その小さな気づきが、成功するかどうかの分かれ目になる。有機農業はそういう観察眼の広さと深さが必要な物だ。昔の篤農家ならば、必ず持っていた物を見る眼のことだ。これは思想とも関連してくる。思想がなければ物は見えてこない。

 絵を描くことと、のぼたん農園を作ること。この2つのやりがいというか、生きてやり遂げなければならないと考えることがある事が、健康には重要。御陰で身体は衰えることがない。その身体を実際に支えてくれているのは食事である。原発事故以来、特に免疫力を意識して食事を考えてきた。

 その前にもう一書いておけば、体操の継続である。どれほど良いものを食べたところで、十分な運動がなければ、無駄になる。朝動禅体操を50分行う。これで心と体を整えている。動禅体操を続けているから、絵を描けるし、のぼたん農園の整備も出来る。

 肝心な野菜スープのことだ。免疫力向上の野菜スープを教えてくれたのは船越康弘さんである。30年前に山北でやっていた開墾生活の家に船越さんが来て、私の飼っていたササドリを料理してくれた。随分昔の話になる。船越さんもこれほど肉と血液のきれいな鶏は初めてだと喜んで料理してくれた。

 その時に教えてくれたのが、重ね煮という物だった。それ以来、少し自己流にした野菜スープを食べている。重ね煮はかなり面倒くさい物なのだ。重ねる順番はともかく、大量な野菜を細かく切るのがなかなか続かない。簡易版を作ってもらっている。それでも毎朝食べるのだから、これが健康の基板になっている事は間違いがない。

 あのときに船越さんはニュージーランドに移住すると言われていた。それは今までここで言われていることと、思想的におかしいことだと話した。地場の思想をその頃から強く意識していたからだ。確か行かれたと思うのだが、何故「わら」という物がそのままあるのかはよくわからない。重ね煮もそうするとなんかおかしいのかなと思った。

 野菜スープが免疫力を高めるメカニズムは私が書いたところで説得力はないだろう。百歳まで健康で生きたときに読み直してもらうほかない。理屈だけの話は嫌いだ。命の結果論である。私の絵が素晴らしいものになったときに、野菜スープも取り入れて貰えればと思う。

 野菜スープは野菜なら何でもかまわない。種類はおおいいほどよい。出来れば10種類の品目が目標。無ければあるものでもやる。やらないよりは望ましい。キノコや海藻は入れた方が良い。そして、少なくとも30分以上は煮る方が良い。

 生の物より良く煮込んだものの方が身体に良い。身体が吸収しやすい物に煮ることによって変わる。ビタミンが煮ると壊れるから、生が良いという人がいるが、私の身体の試験ではそんなことは少しもない。何でも煮た方が良いに決まっている。

 一人の時は寸胴鍋で、一度に多めに作り、毎日何かしら加えて行く。例えばスタートはキャベツ一個入れて始めることもある。細かく切て煮込んで行く。芯の部分も入れてしまう。毎食何かを加えて、煮込んで行く。その都度味は変えて行く。あきるからだ。

 こういうスープの作り方が良いのか悪いのか分からないが、面倒が無いからである。牛肉、豚肉や鶏肉の塊を入れて、煮込みながら塊を切り取って食べる。あくを取るようなことは特にしない。キノコがあれば何でも入れる。特に椎茸や舞茸がいい。海藻も入れた方が良い。

 塩味だった物に、醤油を加えてみたり、味噌を加えたり。入れる物や味付けで変化を付けて行く。朝にジャガイモなどまるごと入れて、夜食べると言うこともある。豆腐をまるごと入れるとか、卵はよく落として食
べる。ともかく毎食火を入れる。しっかり煮ておけば、腐ることはないと考えている。

 特に煮込みたいときは、保温鍋で作る寸胴鍋を入れ込めるジャーになっている物だ。これだと一度温度を上げて入れ込んでおけば、1時間ぐらいに込んだことになる。これを毎食ごとに何かを足してはやる。このスープがあれば、後は碌でもないものを食べていても大体大丈夫だ。と言っても大食は行けない。できるだけ小食にしている。

 野菜スープにだけで、毎食十分である。朝ならヨーグルト。納豆。昼間ならば野菜スープに弁当。夜ならば、野菜スープに酒。あきないように変化を加えるだけ。何日でも継続して行くスープ。そうすれば面倒なく、健康を維持できる食事になる。

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