小麦の播種
11月28日小麦の会の播種があった。ごんべいで毎年蒔く。ごんべいは上り坂が少し大変だ。特に土が湿っていると、結構重くなる。また、種が落ちない時もある。そこで、前を引っ張る人、後ろから押す人、そして、脇で落ちていることを確認する人という、3人で組んで種まきをした。もちろん家で蒔くときは一人で蒔くのだが、みんなでやるとなると、こういう体制でやる方が良い。毎年どこか蒔かれていない部分が出るのだ。そのほか正確に30センチ幅になるように、紐を張っている。上下に一人づついて、蒔き終わるとずらしてゆく。これも一人でやるときは当然目検等で大丈夫なのだが、みんなで蒔くというときは、初めての人もいるので、どこまでも丁寧に行う方が結果が良い。今年は総勢20人で作業をした。子供連れや二人で参加している家族も結構いたので、14,5組ということではなかろうか。目標は小麦粉10キロで、会費は3000円前後になるということだそうだ。
トラックターで耕し終わったところだ。ソバカスを60体ほど撒いて、一度耕してある。そして、当日の朝からもう一度耕して準備完了である。この間雨が相当降った。29日は見事な晴天ではあったのだが、まだ土は重かった。トラックターのコツもある程度分かってきたので、案外手早くできる。一時間かからない程度の作業だ。あまり深く耕すことはないが、細かくはしておきたい。耕す主目的は、ソバカスをよく土と混ぜることにある。2度耕す理由は、雑草対策である。小麦を蒔く直前に最後の耕運をやっておくと、雑草が相当に抑えられる。この畑は6年目になって、雑草が減った。特に冬の小麦においては、草取りがかなり楽になった。土寄せを2回やれば、あとは草取りはいらないのではないかと思っている。できれば、いい時期に追肥をやりたいと考えている。やはり、小麦は肥料が必要な作物である。有機栽培でやろうとしたら、相当に堆肥を入れなければできないといえる。
蒔き終わったところだ。午前中の作業で終わった。終わるころは地面も乾いていた。久しぶりに晴れ晴れした気分であった。小麦の参加者は毎年入れ替わる。入れ替わるが減るということもない。今年は、東京から湯河原に越してくる人が、参加してくれた。仲間が増えるということは嬉しいことだ。小麦の会も特に募集というようなことをしているわけではないのだが、なんとなくこのくらいの数の人が毎年参加してくれている。参加者のみんなが、新しい人を誘ってくれているからだ。良い仲間と楽しく農作業ができるということほど、気分の良いものはない。
終わって、仲間の一人が焼いてきてくれたパンを食べているところだ。素晴らしいパンだった。ここの麦畑で出来た麦で出来たパンを食べたのだ。そのパンが見事な出来て、まず美しいパンだった。こんなに美しいパンは見たことがない。こんな素晴らしい麦畑でみんなで食べるパン。こんなに素晴らしい体験はまさに一期一会である。こんな日があるから、生きることに頑張れるというものだ。この畑は、大豆、小麦と5年間繰り返してきた。そしてどうも連作障害が出たような感じなのだ。30%の突然の減収が起きた。小麦もどうなるか注目しなければならない。不安もあるので、もう一つの畑で小麦は栽培しておきたいと考えている。