北朝鮮後継者決定

   

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記(67)が三男正雲(ジョンウン)氏(25)を後継者に指名した、と朝鮮労働党幹部が中国共産党幹部に伝達していたことがわかった。(朝日新聞)3代にわたる世襲国家である。北朝鮮がきわめて特殊な国家である事がわかる。独裁国家であることは間違いがない。民主主義が無い社会であることも分かる。多分国民の性格が際立って特殊なのではななかろうか。従順で、忍耐心が強い。一方、保守性が強く、覇気にとぼしい。政治には無関心。それでいて、統治者は思いつきで、行動を起こす。根拠も無く近隣諸国に対し、問題発言をする。そうだ。これはまるで日本と同じではないか。孫同士が政権を争う。中国のインフルエンザ感染者数をごまかしであると、韓国に対し発言する。世襲を止めると言ったかと思えば、又世襲は容認という。対立政党の代表の献金には、司法を動かし弾圧をする。身内の犯罪には蓋をしてしまう。

北朝鮮を悪く言えるような状況は、日本にはない。日本人は泳がされている、水槽のメダカだ。えさ程度はもらえるが、狭い水槽は出られない。日本にも民主主義は成立していない。日本国民は北朝鮮のように、権力の弾圧による支配でなく、経済による支配によって、自立心を失っている。国民一人ひとりの、自主性を持った行動だけが、民主主義国家を作り出すことが出来る。北朝鮮には何故対抗勢力が生れないのか。それだけキムジョンイル氏が有能であるとも思えない。実態は分からないが、あきれたような私生活を続けてきたようだ。体型から見ても、最近の病気からしてもそう健康的な生活をしているとは思えない。経済運営を見て、国家としてほぼ同条件といえる韓国と較べて、貧しい状態が続いている。他所の事ではなく、日本は経済においては、確かに経済大国といわれる状況を作り出した。ところが、自殺者数や路上生活者の象徴される、格差社会がいつの間にか出現した。

自民党では世襲は止めたいと言う流れもあった。所が、あいも変わらず、世襲容認のようだ。それは、気持ちが弱まっている証拠。格差の上層部分では、今の富を温存して行く手法が、主眼となっている。そうして、日本という国家を滅ぼしかねない、道を歩んでいる。北朝鮮は又ミサイルを発射するらしい。その姿は、冒険主義そのものである。ゲームを楽しむかのような、信じがたい恫喝を繰り返す。自民党の国会議員は上層階級の象徴になっている。その地位、立場による、利権構造を崩さないことが、周辺を取り囲みおこぼれを拾おうという人間を含めての主眼である。政治を世襲するなどとんでもないことで、能力があるなら、ぜひとも他の世界でその能力を発揮する気概を持つのが人の道であろう。それが人間の持つ誠実である。芸能や職人の世界での世襲と、政治の世界は全く違う精神構造が必要な世界である。

いまだかつてないことを作り出して行かなければならないのが、政治家の役割である。この国の新たな方角を示すのが、政治家の役割であろう。今の状況を死守するなら、世襲と言う事になる。キムイルスン氏がそうであり、キムジョンイル氏がそうであり、権力の継承。小泉氏次男の公認。独裁者の思うことは同じである。子を思う親御心が、実は仇となる。小泉家がおかしくなるのは親の責任であろうが、日本に、日本の民主主義の崩壊に繋がる。どの地域でもそうだ。どの政党でもそうだ。世襲議員には一切投票を止めよう。他の分野で活躍してもらおう。今回の選挙では、はっきりとした世襲批判を国民は示さなければならない。北朝鮮とは違うことを示さなければならない。鳩山氏も同じ。世襲は駄目。民主主義というものが、選挙によって支えられていることだけでも、日本人は示す必要がある。

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