玄米卵の募集
笹村農鶏園は規模を縮小しましたが、一定の安定をしてきました。6軒限定で新規宅配先を募集いたします。6個330円か、10個550円です。火曜日の農の会宅配と、金曜日の久野周辺の方に限定させて頂きます。玄米卵の特徴は、地域循環です。地域の飼料を利用し、地域の方に食べていただきたいと考えています。
規模を縮小し、主に一人で行う養鶏を続けている。卵詰めは頼んでいる。ひよこの世話は半分頼んでいる。居ない時の世話も頼んでいる。一人では無理だと言う気持ちがあったが、結局気持ちの問題が多分にある。楽しんで続けられる間は、やってみようと思っている。最近、農の会の宅配も独立して単独で始める人が相次いでいる。玄米卵を配ることが出来なくなった宅配先もある。そこで、金曜日は自分で久野周辺で自分で届けることにした。周辺と言っても、コースがあり、小田原駅の方面には行っている。このあたりで、希望の方がありましたら、是非この機会に注文よろしくお願い致します。火曜日は農の会の集荷場から、農の会の宅配の皆さんに運んでもらっている。宅配の関係の方で、新たな希望の方がいましたら、火曜でありましたらお届けすることが出来ます。今回のこちらの勝手な都合で、宅配をやめざる得ない方もありましたことは、申し訳ありませんでした。
引き際というのは、なかなか難しい。結局は仲間に迷惑をかける事になっている。食べ物を買ってもらうと言う事は、自給をすると言う事と全く違う。全ての責任を持たなければ成らない。出来ないことだと思いながら、ドキドキしながら続けてきた。それは絵を描いているものが、絵を売らないでも良いと思うことと似ている。売らなければならないと言う事は、まな板の鯉で、それは大変なことだ。たいていの人はそのことで潰れてしまう。売れる絵を描いてしまう。卵で言えば、美味しい卵を作る事に似ている。おいしいを追及すれば、人気が出る。美味しいは大体は判る。簡単に言えば、濃度を濃くすればいい。油の味である。新鮮な魚のアラを、上手く好気発酵させて使うと、大抵の人が美味しいという卵に成る。しかし、これではまだ、いい卵とは言えない。いい卵とは、生命力の強い卵だ。7週間保管しても孵化できる卵だ。いい絵が売れているわけでもないことと同じだ。
生命力が強い卵は、むしろ草食にさせなければならない。新鮮な草を沢山食べさせなければならない。出来れば100グラム食べさせたい。これは食べるように育てなければ食べてくれない。結構難しい技術となる。例えば、鶏を外に放せば生えている笹の葉だって普通に食べつくす。中に笹を放り込んでもなかなか食べやしない。第一、1000羽飼えば、毎日100キロの草を与えることになる。相当に困難なことになる。まして、工場養鶏では不可能である。草を与えると病気に成るといって、全く与えないのが普通である。頑張って草を大量に与えたからと言って、おいしくなる訳ではない。グルメに喜ばれる卵にはならない。しかし、この味こそ、卵本来の味であると考えてやってきた。
もう一つの重要な要素は二つの発酵の組み合わせにある。好気発酵と嫌気発酵で飼料を作る。これで鶏の体の中を微生物で充満させる。微生物のお陰で病気にならない。一切の薬剤を使用しないでも、鶏を飼う事が出来る。今日もお二人の新しく始められる方が見学に見える。少しでもお役に立てるといい。本当は見学だけでなく、しばらく泊り込ん研修してもらう必要がある。それも受け入れる体制を作りたい。大規模の畜産は、止めるべきことだ。その代替方法を示したいと考えて、やってきた養鶏である。しかし、残念なことに、そうした主張はむしろ遠のいている。安く、安くが今の世の中の流れである。食べ物は安ければどこかに矛盾がある。その矛盾は必ず食べる者に帰ってくる。玄米卵1個55円が高いだろうか。
昨日の自給作業:苗の植え穴準備1時間、キュウリネット1時間 累計時間:8時間