赤クロバー
赤クロバーが田んぼ一面に咲いている。なかなか美しいものである。田んぼもレンゲでやったり、菜の花でやったりした。麦を蒔いたこともある。今度は赤くローバーである。いずれ何か作らないといけないと考えている。土を良くするには、地面に何も茂っていない状態は良くない。できるだけ、変化があることがいいと思っている。毎年、レンゲでなく、菜の花でなく、冬の間に作る作物の方は変えて行くことがいい。いずれ何十年か経ったときそういう結果が現れると思っている。それは畑でも同じで、空けておくのが一番良くないようだ。連作障害というような意味ではない。土を良くして行くコツのようなものが、地面を裸にしないという事にある。生き物が豊かに成ると言う事だと思う。多様な生物が存在することで、一部の偏った、生き物が偏在することを抑える。だから畑も、自分の力量以上に広くない場所を、こまめに管理することが、いい土を育むことになる。
田んぼの場合は、毎年稲を作る。これは極端な形である。何かに偏りがちであるものを、水が流れ込むことで、上流部のやまからの恩恵を受ける。そのために、何千年も同じ作物を作りながら、豊かな土壌をつく出だせる。人間が作り出した究極の農法である。自然を手入れする範囲で利用させていただく。無理なく、大きな改変を行うことなく、自然の豊かさを減ずることなく、自然に馴染んだ農法。しばらくレンゲを続けようと考えていたのだが、昨年レンゲの食害が起きた。タコゾウムシである。クローバーなら大丈夫かもしれないと考えて、クローバーから変えてみた。今の所発生していない。アカクローバーにしたのは、美しい花を楽しんでもらいたいと言うのもあった。新しく来た人間は、とかく目障りなものだ。一生懸命に成ればなるほど、不安を与える。せめて、新参者の畑や田んぼは花が綺麗だくらいはあっていい。
上の果樹園は今菜の花が、種になったところだ。1反の菜の花で、60キロの種が取れる。これは少ないのかどうかは知らないが、昨年はそうだった。油の自給と言う事を考えると、どうしても行いたい。60キロで20リットルぐらいの油が絞れるらしい。食用はどうにかなりそう。灯りの方は行灯と言う事はなかなか難しい。昔はどこにも油屋さんがあり、種を持ち込めば、油と交換してくれたらしい。物々交換はありがたい。二宮尊徳の人物伝にそのようなことが出てくる。その油で金次郎は勉強をする。勉強をする為に先ず、菜の花を作る所が良い。菜の花を作ると、稲が遅れる。この辺がなかなか微妙で、作業の折り合いをつけるには、少々、工夫と努力が要る。6月中旬以降の田植えと成る。それでもいいのだが、頭の切り替えが出来ないとならない。田んぼと菜の花では頭が仕組みが違う。
豆科作物が5月号の「現代農業」の特集である。様々な利用法が出ている。今年は、畑でも大豆に挑戦するつもりだ。今まで畑で上手くいったことがないので、何とか挑戦してみたい。結局水分不足、風害、など色々あったが、畑で挑戦してみたいと考えている。小豆とかインゲンとか、乾物で保存がきくマメ科作物を作ってみたい。豆と言うのは、あまり食べられなくなっているが、保存が利く点で興味がある。マメ科作物との輪作体系と言うのが、とても畑の土を良くするようだ。豆の後は良くない。と言う話も聞く。土壌で何が起きているのか。麦の間にアカクローバーを混載することも出ていた。麦の穂が少し膨らんできた。そろそろ、ネットをかけないといけない時期が近づいてきた。ネットは大変なので、案山子ぐらいで、済ませたいところである。