豚インフルエンザ
WHOが警戒水準を3から4に上げた。世界全体への感染の拡大が予測される。ウイルスの研究は遅れているのか、正確な情報は少ない。その中でも判るのが、WHOという存在の判断力の欠如だ。前回の会議で、4に上げるべきとは誰でも考える。5の必要もあるとさえ思う。いかなる理由で、3にとどめていたのか。初期防疫こそ最重要であるのは誰にでも判ることだ。WHOの専門家と称する人達がこの程度のレベルであると言う事は、よくよく覚えておかなければならない。幸いなことに、メキシコ以外では死者が出ていない。これも理由は判らないが、アメリカではかかった人が軽微なインフルエンザ病状である。何が違うのか。先ずこのことの調査に当らないことには、判断が難しい。麻生首相の判断は良かった。WHOの甘い決断力のない態度の中、すばやく空港での防疫体制を固めた。メキシコからの帰国者には迷惑であろうが、追跡調査をお願いするしかない。出来る限りの自宅待機。
ここからは素人考えであるが、いくつかを推測してみる。
「メキシコで何故豚インフルが起きたか。」メキシコでは弱毒の鳥インフルが常在していた。強毒鳥インフルのワクチンの使用も許可されている。こうした環境で、養豚業も主要な輸出産品として、大規模経営がされている。しかも、豚インフルも常在していた。鳥インフルに感染した鶏を蚊が吸う。そして、豚に感染を移す。同時に、人間のインフルの患者も、蚊が刺し、その後豚もさす。このことが起こる環境が頻繁に存在したのではないか。結果、豚の体内では、人間のインフルウイルスと、鶏インフルの二つが存在する条件が出来る。その豚が他の豚に感染を広げる。そして連鎖が起こる。この間に、人間起源のウイルスと鶏起源のウイルスの蛋白の混合が起こる。こうした過程で、新しい人人感染が可能な、ウイルスに変異する。豚を念入りに調べること。これが予防する、最善の方法である。鶏の防除以上に、豚を慎重に調べておく。
「何故、メキシコだけ死者が出ているか。」メキシコではかなり前から、人感染が起きていたのではないか。2,3ヶ月前から存在した可能性が高い。じつは感染者は何万人の単位ではないか。そしてその大半が回復している。しかし、一部の他の病気を持っていた人。あるいはインフルエンザウイルスにたいして、悪い特殊な反応を起こす人が、死にいたる重症になる。メキシコ人の病気に対する対処が、病院へ行くのはよほどの場合と考えているのではないか。風邪くらいでは病院にはかからない。この新型インフルはそれほど恐い病気でないかもしれない。感染力は強いが、病原性はそれほど強くない。
「若年層に感染者が多い。」これは鳥インフルの感染でも見られることだが、今回もどちらかと言えば、若い人に多い。年寄りの方が免疫力が低くなっていると思われる。しかし、インフルエンザでは若い人がリスクが高い。インフルエンザの免疫が、交差免疫によって、自然免疫の場合他のウイルスの免疫でも効果がある可能性がある。
今から、ワクチンの製造を騒ぐようでは全く無意味である。もしこれが、強毒のウイルスであれば、既に何万人もの死者に広がっているだろう。新しいウイルスが出てから、後追いで、ワクチンを作るなど泥縄である。新しい病気が生れないようにするしか、人間が生存する道はない。その為には家畜の大量飼育。大量消費の習慣をやめる以外にない。食べ物は安ければ良いようなものではない。安い食べ物の生産の為に、怖ろしい病気が生れ、大変な費用が掛かる。今回の事を教訓に、大規模畜産を禁止することが、唯一の人間が生存する道である。これからさらに、怖ろしい病気を生み出すに違いない。生み出しておいて、ワクチンを作る愚かしさ。必ず、何の手も打ちようもない、手に負えない病気が登場するだろう。まだ間にあう。いまのうちに、大規模畜産を禁止する事だ。肉など、めったに食べなくてもいい。
昨日の自給作業:苗の植え付け1時間 累計時間:22時間