沖縄県知事選

   

沖縄では自民党と公明党の推薦する、仲井真氏が当選した。統一候補がまとまったときから、注目していた。沖縄県民が基地をどのように考えているのかの、選択が表現されると思っていた。糸数氏は明確に米軍基地を拒絶。仲井氏は経済振興。沖縄県民は経済振興を選択した。

お金か、命かと選択すれば、お金になるのが、拝金主義の行き着く先か。それが、追い詰められた沖縄の選択であるなら、何とも致し方ない。外務大臣の核武装論。教育基本法の強行採決。防衛庁の、省格上げ。自民党新憲法制定。この先の日本の行く先が、見えてきたような気がする。長い物には巻かれろで行くか。少数派を覚悟するか。

沖縄では糸数氏が選択されると、想像していた。沖縄ですらこの結果なのだから、まして、神奈川県で、小田原での現状がどこにあるかは、冷静に判断しなければならない。小学校で学んだ、議会制民主主義の明るい未来像は、全く感じられない。担任のE先生は、「泥棒さんの集まりで、泥棒することは正しいかどうか、多数決をすることは、正しいでしょうか。」こういう質問をした。多数決の正当性を習った後に、こう言われたので、頭が混乱した。今でも、その答えを手を上げて、答えることは出来ない。

申し訳ないが、多数の日本人がまともな状態とは思えない。これは年々、ひどくなって来ている。このひどさの中に踏み込んでゆく気力は、ことある毎に萎えてゆく。厭な国に暮すと言う事は、実に元気を失うと言う事だ。だから、できるかぎり心ある人と接するようにする。そうして気持ちを奮い立てせて、自分の周辺から状況を変えてゆく。それ以外ない。恐ろしいし、出来そうに無いが、諦めるわけには行かない。このまま、進むと北朝鮮どころで無い、とんでもない、美しくない国になりそうだ。

目黒区ではこの大変な状況での、「無防備地域宣言」の条例制定要求の署名が、今日の期限を前に6000を越えたようだ。すごい事だ。まだ、理想を求める人が、3%は確実にいると言う事だ。北朝鮮の核武装が起きても、拉致問題で涙させられようとも、日本の軍国化は厭だという人はいる。この署名活動が法定数に達するとしても、条例が出来る可能性は、全く無い。それでもこの活動に情熱を燃やし、昨日の雨の日曜日、最後の署名活動に頑張った人達がいる。

この思いは、熱く伝わってくる。昨夜は、ピースカフェの配布を小田原駅前で、歌を歌いながら、行った。11人の集まりだった。大人達は雨のなか、少し元気がなかった。でも3人の子供達が、すごく頑張って配ってくれた。子供達が、一生懸命配ってくれているのを見ていて、諦めてはいけないと、強く思った。新しく加わってくれた人が、3人もいた。小さな活動ではあるけれど、方向は間違っていない。この火を燃やし続けたいと思う。

 - Peace Cafe