川崎キャンピングカーショー
24日川崎競馬場でキャンピングカーの展示会があった。興味のある、軽トラに乗せられるキャンピングカ-が出るというので出かけた。キャンピングカーには、私の中の脱出願望が反映している。そういうテレビドラマがあった。今のこの場ではなく、どこかに行きたい願望。川崎競馬場というものは初めててみた。実に広いところだ。競馬はやっていない日なのに、大勢が馬券を買いに来ていた。巨大な画面があって、巨大でもまだ足りないほど大きなスクリーンがあった。どこかで開催されている競馬が映っている。広い場内をつんざくような音がしていた。いや音はなかったか。あったか。ともかく目がくらむような巨大スクリーンだ。結構鮮明な映像で、まるでその場にいるような気になる。広い競馬場の向こう側にある大スクリーンに映されているのを、多分400人くらいの人が反対側のスタンドから眺めている。不思議な光景である。その間の緑の芝生で、少しも影響されずに、関係なくキャンピングカーショーは開催されていた。
80台位のキャンピングカーがあった。そのうち10台位が軽自動車でそれだけを見て歩いた。狭い車内が絵を描くことに具合が良いかどうかである。以前はライトエースをアトリエにしていた。車内で50号が普通に描くことが出来た。こういう描き方は現場主義なのか。アトリエ制作なのか。出かけて行っても外を見ないで描いて居たこともある。今は、ワゴンタイプの軽自動車タントで描いて居る。案外この中でも描けるという事が分かってきた。中判全紙までしか描かなくなったからだ。農道の少し広いところに止めて描くという事がほとんどである。自分の耕している畑を描くという時でも、庭の畑を描くという時でも車の中から描く。車の外に出て描くことはまずない。描く場所が軽自動車でないと行けない場所もよくある。たいていは軽トラでなければ入れないような場所だ。日本の中山間地の農道はそうできている。すれ違い場所に車を止めて描いて居ても、一日一台もすれ違わないというようなことも多いい。
軽トラに乗せるタイプは、想像通り目立ち過ぎでダメだった。目立ち過ぎの車を農道に止めていたら反感を買いそうだ。車を止めたとたんに消毒を始める人がいる。居なくなると消毒を止めるのだから、明らかに迷惑だからどこかへ行けという合図なのだと自覚している。軽トラを止めているなら、まずこういうことはない。タントがぎりぎり許容範囲かと思われる。ところがタントにはいくつかの問題点がある。窓ガラスがスモークになって居て変えられない。天井までの距離が少し低い。それであれこれ探していると、どうもワゴンタイプではなく、商用車タイプのハイルーフというのであれば、窓ガラスが透明で、天井高も10センチは高い。その上後座席がベンチになっていて、折りたたむと薄い。それで床も低くなる。それで5センチは低いだろう。その結果空間はかなり広く感じる。これがキャンピングカーになった時どういう空間になるのかと確認したかった。
想像通りだった。やはりだいぶタントよりかなり描きやすいようだ。どの会社でもエブリのワゴンタイプを推奨していた。自動車としての性能が良いというのだ。音が静かとか、断熱性能が良いとか言われていた。絵を描くときに車は止まっているのだから、音はどうでもいい。断熱に関しては、自分なりに工夫が可能だと思う。見積もりをしてくれたのだが、私の希望のようなことを会社に頼むと70万円くらいのようだ。結構高いお思った。自分で作れば、たぶん3分の1はかからない。床も絵がかきやすいものにするには自分で作った方が良い。机などははるかに良いものが安く売られている。自作することにした。アトリエなのだから描きやすいように作るのは当然だろう。