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笹村 出-自給農業の記録-

アベ暗殺事件の誤審

      2026/01/28

タイモ田んぼ

アベ暗殺事件の地裁判決が出た。裁判員裁判であった。無期懲役刑の判決だった。殺人は被告も認めたものであり、裁判の主たるものが量刑であった。無期判決は検察の主張通りのものだった。少し重いものかなという感想は持ったが、想定の範囲かもしれないが、私には判断がつくものでもない。裁判員にはなれないし、ならない。

裁判長の判決文で、納得できない部分が2つあった。これは誤審だ。まず、統一教会とアベ氏の関係に触れていないことである。その理由はたぶん自民党への配慮に見える。関係ないとしているのは、肝心のところに触れていない裁判に見える。自民党と統一教会の関係は明確にしなければ、説明がたたない裁判である。

つまり、統一教会がのさばったのは、政権党の自民党の強い支持があったからだ。ビデオメッセージまで送るというのは、どう考えてもよほどの応援である。統一教会の日本における犯罪行為には、総理大臣たるアベ氏のかかわりがある。アベ氏に家庭を壊されたと、考えた可能性はある。

ところが裁判長の判断では、被告の統一教会への母親の献金で家庭崩壊して、兄が自死したことなどは、アベ殺害に何も関係がないという判断である。母親が献金で家庭をめっちゃくちゃにしてしまったことは明らかなことだろう。それで兄は自死した。それでも弟の被告に影響がないという判断は信じがたい。誤審だ。

この事件はどう考えても統一教会がらみの事件である。アベが統一教会の日本での活動を支え、自民党の選挙支援を依頼していたことは、事実であると考えて良いのだろう。このことも死んで終わりにしようとしている。とんでもない話だ。これでは統一教会被害者家族は浮かばれない。

被告がアベの首相退任後にビデオメッセージを出したものを見て、アベをやれば、統一教会を壊滅できると考えたのであろうことは、裁判でも明らかになった。そして、現実にアベ暗殺がなければ、今も統一教会は日本で献金を集め韓国に上納していたことは間違いがない。今その構造が韓国で解明され始めている。

アベ暗殺がなければ、億を超える献金のために日本の多くの家庭崩壊が続いていたはずだ。アベ暗殺が正しいとはとうてい言えないが、自民党が統一教会を利用していたことをなかったことにはできない。アベと統一教会関係の問題が解明されなければ、この殺人の量刑は定まらない。

韓国では統一教会を取り調べている。その資料が出てきているそうだ。その中にはアベ氏との深い関係が描かれているという。当然その配下であった高市氏の名前も出てきたという。この統一教会問題が解明されなければ、自民党の暗黒史が明確にならない。裁判を終わらせてはならない。

日本に民主主義が存在するのであれば、自民党の暗黒史を明確にすることは、どうしても必要なことになる。その意味でも高市政権が選挙で負けることが必要だ。高市自民党の支持が多ければ、統一教会問題は完全蓋をされて終わることになる。問題は統一教会のことになる。

もし、アベ氏と統一教会が結託して、献金を推進していたとすれば、量刑は軽くならざる得ない。アベ氏にも被告の家庭崩壊の責任があると言えるはずだ。この事件の量刑を決めるためには、アベ氏と統一教会の関係の解明が必要である。祖父岸信介以来の深い関係がアベ氏と統一教会との間にはあったと考えるのが自然なことであろう。

もしこの暗殺事件と統一教会は関係がないとするのはあまりに不自然である。自民党に対する50年にもわたる選挙協力はおかしいのではないか。勝共連合の名前で選挙協力をしていたのは、50年前金沢で見ていた。統一教会議員を増やすことで、政府から統一教会の違法な献金を見逃して貰おうとしていたことは明らかである。またその結果数百億円が韓国に献金された。

アベ氏の統一教会への支援があったことは、表面化されているビデオだけでも明らかなことであるが、その背景にある50年の反共連合の歴史の、両者の暗い結託は、無視できない日本の政治への関与があったと、言わざる得ない。これをなかったことにしたい政府への忖度が働いた判決になっている。

また同時に、被告の家庭崩壊がアベ暗殺に影響していないという裁判長の判断は、明らかに間違いである。被告の家庭が崩壊した原因が、母親の統一教会への一億円献金にあるのは間違いない。兄もそれで自死している。裁判長はそれも関係がないというのだろうか。

普通の庶民の感覚であれば、どう考えても被告が殺人まで思いつめた原因は、統一教会の信者になった母親が、献金を重ねたことに主たる原因がある。と見てしまう。もちろんそれでも殺人を行うことが許されることはない。しかし、この事情は量刑には影響するほど強いものでないか。

「統一教会による家庭崩壊が被告の殺人に影響は与えているが、無期刑を減ずるほどではない。」と言うのであれば理解できる。しかし、関係していないという裁判長の判断はいかにも歪んでいる。関係の度合いが軽いというのでもない。関係していないと言い切っている。

裁判員裁判の悪い裁判事例が残されたことになる。裁判員には統一教会に対する理解が及ばなかったはずだ。栽培員の人路の判決後の会見での発言では、統一教会のことは考慮しなかったとしている。余りに未熟である。この事件の一番重要な観点である統一教会に関して、無視して判決をして良いはずがない。

たぶんそれには裁判長の統一教会の影響は考えないようにと言う、誘導があったのだろう。だから判決にも明確にその主張が現われた。被告は判決を受け入れるかも知れないが、この判決は日本に何百人もいる、被告と同様の苦しみを受けた,統一教会家庭崩壊家族の問題として、問われる必要がある。

いずれにしても、被告がアベ暗殺を決意した直接的原因は、アベ氏の統一教会へのビデオメッセージにあったことは明らかな事実だ。これを見てアベを殺すことで、統一教会を潰せると考えても不思議ではない。またその通りの結果になっている。

上告して、高裁で統一教会の影響についても含めて、もう一度裁判で問い直す必要がある。このままの判決が前例となれば、これから救済されなければならない統一教会被害者の方々への影響が残ることになる。被告は上告を拒否する可能性があるが、統一教会をつぶすために、上告してもらいたい。

自民党と統一教会の関係を明らかにすることも社会正義である。一番悪いのは、統一教会を悪用してきた自民党なのだ。このままうやむやに終われば、また同様の事件が起こることになる。未来のためにも、統一教会議員は説明責任を果たさなければならない。高市氏自身も同様である。

高市政権は裏金議員も働かせてくれと主張している。つまり、裏金問題をうやむやにするという事だろう。企業献金については、政策的に何も変わらない。企業とのもたれあいもこれからも続けていきたいという事なのだろう。高市を支持する人が多いという社会は、トランプ支持者と同じ現象なのかもしれない。

いよいよ、選挙である。期待と、不安でこのところ暮らしている。日本人がまだ健全なのか、もう拝金主義の向う側に渡ってしまったのか。健全であることを願っている。世界の潮流を日本が変えるという気概で、中道改革連合に期待している。

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