「給食40ベクレル以下は誤解」

   

放射性物質:文科相が釈明「給食40ベクレル以下は誤解」と言うことになった。政府のこうした曖昧さ、決断力のなさは、日本の子供たちの人権を守る政府とは到底言い難い。日本人として情けないの限りである。40ベクレルと聞いて、チェルノブイリに合わせたということかと考えた。乳幼児に別の基準を設けると言うことだったから、学校給食と言う枠で40ベクレルは一歩前進かと思った。もちろん、40などとんでもない、1ベクレルだって厭だ。そう言う声は聞こえてくる。しかし、政府として何らかの基準を設けるとしたら、40ベクレル以下は一つの考え方である。放射能のリスクに関しては正しいはない。もうここまで汚染が広がってしまった以上、社会の崩壊を避けながら、リスクを下げる以外道はない。本来であれば、福島から子供たちは離れて欲しい。見捨てているとの言葉が今も残っているが、正直どうしたらいいのかもわからない。

文部省の副大臣はまだ、40ベクレル制限に対して否定している訳ではない。測定機器の設置費用問題があるのだろう。40ベクレル以下不検出の機械でいいのだから、比較的安く、短時間で測定が出来るはずだ。この程度の機械を各学校給食の炊事場に設置することは可能だ。可能なだけでなく、早急にやらなければならないことである。まだやっていないことの方が、ひどい手抜きなのだ。子供たちには何の責任もない。子供が不安で暮らさなければならない社会は、最悪の社会だ。こんな事態を引き起こした原因は、国の政策と東電の危機管理のひどさである。にもかかわらず、今になっても原発輸出など画策している、政府や東電である。何が大切かを完全に忘れている。まず、緊急に、何をおいても優先して行うことは、子供たちの安心である。福島の幼稚園児の発育の遅れが出ている。学校給食の40ベクレルなど、最低限の事で当たり前のことと考えなければならない。

学校給食の食材で言えば、いちいちすべてを計らずとも、お米やパンは測定済みのものを購入するようにすればいい。現状では40ベクレルを越える食材の方がはるかに少ない。その測定を当事者たる学校給食担当が行ってくれることほど安心はない。まずは、低いことが分かっている食材をできる限り購入する。高くなる可能性のある食材を広く測定し探る。そして情報交換して行く。40を越えたから、罰するというような否定的な対応でなく、1ベクレルでも低い給食を食べてもらうような、努力ができる体制を作る。政府がすでに崩壊状態なので期待は出来ないので、給食関係の当事者が意識を高め、情報交換をしてほしい。それだけで、相当に放射線量の低い給食は可能である。

一番不安感を抱いているのが魚介類であるが、グリンピースのスーパーでの魚介類の抜き打ち測定でも、100くらいある中で、越えたのは47ベクレルのまだらが1点である。グリンピースは危険をアピールしようとやられているようだが、私には随分と安心材料の提供に成っている。政府が行う測定は、お米の結果で分かるように、ざる測定である。信頼性が無い。嘘をつく可能性が無い状態での測定こそ重要だ。辛いことではあるが、放射能と付き合う以外ない。その中で最善を求める事が今出来る事だ。何とか給食40ベクレルを撤回させないで、実現するように国民は声を合わせる必要がある。文部省のどこかに残る良心的部分が頑張ってくれていると信じている。

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