中華人民共和国 4

   

包容市天王鎮載庄村載庄有機農業合作社。1時間の見学。田んぼで30分、桃園で30分。講演が2時間。この講演が互いにもったいなかった。スケジュールは前の晩に変更されたものが、翌朝には又変わる。当然日本で聞いていたものとは全く違う。何をしに、どこに行くのさえ良く見えないままバスに乗る。バスは、パトカー先導で、やたら飛ばす。話の間に、鶏を見せてもらえば、もう少し参考意見が出てきたはず。日本で言えば一つの村の中に出来た、村営の農業法人のようなもの。桃園の大きさが、6ha。桃の根本にはお茶。桃は剪定され管理されているが、お茶は放任に近い。植え方も、列ではなく。空いた所と言う感じで、摘むのも大変だろう。刈り込みは、5月中に行いたいが、今年は田んぼの水に追われて、遅れているとの事。葉先、1針1葉の手積み。ともかく、桃、茶混合に植栽する発想はすばらしい。その中に鶏2000羽の放し飼い。鶏は在来鶏との事。しかし、よく雛見るとおかしい。F1品種らしい。卵は赤玉で、小さい。在来とプリマスロック系との交配か。卵肉兼用種ではあるが、肉重視と思われる。1年半で全て肉として出す。

昼食には、ここのお茶と、鶏肉を出していただく。お茶の味は意外に良くない。もっと甘みが必要。出が悪く。相当の茶葉を使うにもかかわらず。苦味も、渋みも、不足。但し、奥行きは感じられる味。水が良くないか。戴いて帰ったので、坊所のお茶と較べて飲んで見たい。お茶の製法が違い、揉みが加わらないから、そもそも日本茶とは違うのかもしれない。中国のお茶文化はこれまた4000年の歴史がある訳で、むしろこちらが学ぶ物だと思う。それは鶏にもいえることで、中国では鶏の品種は100種前後はあるらしい。肉鶏の種類は多様で、肉の味に敏感な中国人らしく。三黄鶏等は美味で著名。飼育されていた品種は不明だが、浦東鶏に近いようだった。たぶん在来種の交配が盛んで、多様な品種が存在するのだと想像される。この点でも欧米種一辺倒の日本の養鶏とは、基本の考えが違う。飼料も、ウコンを与えるとか、貝母を与えるとか、特殊な飼料も発展している。と言いながらも、ひよこの飼料も粟のようなものが与えれていたが、よく見たわけではない。

発酵飼料についても中国では研究が長く試みられたはずだ。好気発酵が主体で、嫌気発酵飼料の利用がどの程度されているのかが、不明。いずれも近代養鶏が広がる中で、自然養鶏は急速に縮小され、農家の庭先に鶏が遊ぶ姿も殆ど見かけなかった。自力更生が言われた時代は、あらゆる未利用資源の発酵利用が言われたわけだから、かなりの蓄積があると考えていたが、その遺産は以外に見ることが出来なかった。配合飼料の利用となると、中国も日本も大差ないという分析がある。現在都市住民の食生活が変化し、食品残さいの利用がどのような状態か。この辺が知りたかったが、これも実態は分からなかった。中国江蘇省南部に位置する無錫市の太湖水域は5月29日、深刻な汚染。これは、当然の結果で、どのように大きな湖でも、流れの少ない水に、大量の有機物が加われば、腐敗に到る。

動いて居る時はいいが、淀むと怖いのが今の中国なのだろう。淀む前に手を打ちたい。有機農業を差別化商品と考えている、と思われる。中国では贈答用商品と言うものがあり、簡単に手に入らないもので、値段の良くわからないものがいいそうだ。小泉首相の言う2000円のりんごなど、この手のものだろう。農家が富裕層の為の、生産を目的にしていいとは思えない。それはあくまで、一過性の物で、自給のために物を作ることが原点。それが社会主義的農村の姿のはずだ。

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