322 水彩画 日曜展示
322 水彩画 日曜展示
752「緑の海」
2025.10 中判全紙
753「緑の海」
2025.10 中判全紙
754「緑の海」
2025.10
以前から描きたいと思いながら進まなかった。「緑の海」を始めて見た。実は何度も進めようとして、なんとも描けない出来た。今も描けたわけでは無いが、何とか3枚描いた。よく分からない。まだ自由がきかないことは確かだ。しかし、このどうにもならない状況に意味があると思っている。
西表島に初めて行ったときの緑に対する恐怖心だった。海への恐怖心は大島で離岸流で溺れかかったとき以来続いていて、今も海に入る気にはなれない。海への怖れにあの大津波で海を見ることすら怖くて出来ないほどになってしまった。だんだんみることは出来るようには成った。
緑に覆われた山に恐怖を感じたのは、西表島が初めてだった。怖くて森の中に入ることなど考えられなかった。遊歩道を静かに歩いただけである。山の中に隠れている田んぼを見せていただいた位だ。みればみるほど恐怖心が深まり、西表島には近づけないような気分が続いている。
石垣の緑は明るくて怖いことは無い。しかしそこにある命の力強さは、格別であることは変わりがない。毎日その緑に関わる田んぼや畑の仕事をしている。このダイナミックさに脅威を感じる毎日である。その緑を描いてみたいと思い出した。考えれば考えるほどかけるはずも無い。どうなることか。