のぼたん農園の5月21日の様子

4番田んぼ
今は小田原に居る。しばらく小田原で田植えをする。5月21日時点ののぼたん農園のことを記録しておく。かなりの速度で整備が進んでいるので、時々記録をしておく必要がある。イネは後半に来てそれなりに良くなってきた。土壌のムラはまだ残っているが、土が深かったところは良くなってきた。
農地は1月1日からお借りした。12月お借りする前から水牛は繋いだのだが、ユンボ工事は今年に入って正月明けから始めた。予定の10枚の田んぼの整備は終わっている。4つの溜め池に整備された。梅雨に入ってから、大雨注意報なども出た。溜め池も、田んぼも水は満杯の状態である。
5月に入り梅雨入りと言うことだったが、当初は雨がほとんど降らず空梅雨を思わせた。のぼたん農園の湧き水は、一月近く雨がないという日が続いても、水が切れると言うことはなかった。これは予測したことではあるが、一番有り難いことである。いくらかでも水が来れば、溜め池の水でイネは何とか栽培できる。冒険の日和見が良かったと言うことになる。

のぼたんの群生地
〇番田んぼは稲刈りが終われば、機会を見て溜め池にする。これは予定したことである。だから〇番田んぼと呼ぶことにしていた。田んぼは2畝が10枚である。すでに完成している。6,9番田んぼタイモが少し植えてあるだけだ。10番は全くの手つかずの状態。
それでもこのところの雨で水は溜まっている。しかし代掻きがしてないので、水はなくなっている日の方が多い。様子を見ると、すべてをきちっと代掻きをすれば、10枚の田んぼの水があると考えて良いようだ。もちろん極端に雨が降らない年もあるだろうが、普通なら大丈夫と考えて良い。
のぼたん園ののぼたんは5月末が見頃のようだ。のぼたんは予想以上の素晴らしさである。のぼたんは農園の各所にあるのだが、一番まとまってあるのが、西側下で、300本あるとみて良いだろう。この群生地ののぼたんはかなりの大きさで見応えがある。

5番田んぼから上の方を見ている。
上の倉庫予定地の下辺りにも200本はあると思うが、この辺りは株が少し小さい。昔はパイナップルを作ったと言うから、パイナップルを止めてから後に出てきたのぼたんなのだろう。畑の隅にあったものが徐々に広がったと思われる。
上の畑にあるのぼたんも残そうかと思っている。花にあふれた農園が魅力的だと言うこともあるが、上の畑に木が密生すれば、溜め池の水を増やす役割をするはずだ。上の畑にはのぼたんのないところには70㎝くらいの穴を5m置きぐらいに30個ほど掘ってある。
そこに樹木チップを入れた。これで土壌の保水力が改善されるはずだ。樹木チップは10トントラックで二杯分だった。このところの雨も前よりは流れてしまわなくなってきた気がしている。上の畑の土壌が良くなれば、溜め池の水の水量が増えるとみている。のぼたんを残し、のぼたんのないところには低木の果樹が良いのではないかと思っている。まだ決めてはいない。

8番、9番、10番田んぼ。雨が多く水は満杯である。
そして1周道路がついに出来上がった。これで四駆の自動車ならば、一周できる状態にまで成った。水牛の管理が随分楽になる。素晴らしいことだ。1周道路はまだ測定はしていないが、1キロぐらいはあるのではないだろうか。のぼたん農園に行ったら、必ず3周ぐらいするようにしたい。
緩やかな海の眺めの良い土の道なので、トレールランニングコースになる気がする。のぼたんの群生地や田んぼの間。果樹園を通り、水牛の放牧地を通り緩やかな道だ。歩いて15分の散策道。この道が芝で覆われたような歩きやすい道にするためにはハンマーモアーが必要かも知れない。
倉庫の建設については石垣市の許可は下りた。26日に八重山土木に43条申請を出したところだ。問題は特にないと思うが、6月始めに許可が下りるとみている。そうなれば、いよいよ最終段階の建築確認の申請と言うことになる。

向日葵が咲いた。
本来、農業用倉庫の申請は農家の人間が自分で出来るものでなければならない。最初この申請を設計事務所にお願いしたら、60万かかると言われた。申請だけで60万円もかかるほど、面倒な専門家以外出来ないようなものに、してしまったのは大きな問題だ。
申請を農家に対して行政は手助けしてくれる必要があるだろう。石垣市は親切に手助けをしてくれたので、何とかここまで自分で進めることが出来た。今回ヨドコウの既製品にしたのは正解だった。設計図や構造計算書まで準備してくれた。ヨドコウの問題は設計士の名前は出してくれないという所にある。
6月半ばに着工できれば、まだ上手くゆけば6月中に完成する可能性がある。いずれにしてもお米の収穫には間に合う事は難しくなっている。
機械に関してはコンバインは福仲先生が良い中古の機会を見付けてくれて購入することが出来た。籾すり機は良い物をヤフーオークションで渡部さんが購入してくれて、それを豊洲埠頭から琉球海運の船で石垣島に向かっている。トラックターは今なおして貰っている。水分計はネットで購入した。バインダーに関してはいらないと思っている。手刈り中心に行きたいと考えている。

0番田んぼ
果樹園に関してはまずバナナを30本道路の脇に扇芭蕉と向かい合わせて植えた。地主の国仲さんが大きな木をユンボで掘ってくれて運んでくれた。何んとか果樹園も急に形が見えてきた。
一番下のヤラブの木のそばの果樹園が一番風がなさそうだ。そこには現在養成中の果樹苗は50本ぐらいはある。ギンネムもあるのだが、これは世界でも問題になる特定外来植物。しかし、水牛は食べてくれる。何の問題も無い。マメ科の植物だから、土壌の改善には成る。しかも防風林にはうってつけである。ギンネムは残しながら、徐々に果樹に変えて行くべき植物である。
果樹園の整備については9月ぐらいにやればいいだろう。あわてる必要なない。すでに予定地には向日葵がまかれ、咲き始めている。向日葵はたんぼの畦にも蒔いた。6月初めには咲くことだろう。向日葵のたんぼでの稲刈り。楽しい物になりそうだ。
水牛は今三頭居る。3月21日早朝、 生まれた赤ちゃんは二ヶ月無事経過した。日に日に大きくなっている。なんとなく人見知りで、なかなか触ることが出来ない。角も1センチくらいに伸びてきた。若葉も良く面倒を見ている。若葉が以外に良い母親だと言うことが分かった。
わかばは人間は平気で押しのけて行く。時には足を踏みつける。ところが赤ん坊がどんなにまとわりついても、案外繊細によけている。子供を守る意識は極めて高い。子供をわかばが触らせるぐらいにならないと行けない。

6番田んぼ実験的に余った苗を植えてある。奥にはタイモがある。
六ヶ月ぐらいしたら親から離して飼うことができるらしい。そうなったら、9月頃には竹富島に行くことになるのだろうか。のぼたん園には水牛は夏でも繋ぐ場所はある。水牛の水浴び場も三カ所出来た。日陰が少ないのだが、出来れば早く大きくなる樹木を要所要所に植えたい。栴檀の苗を手に入れる必要がある。
のぼたん農園の放牧地は1.5㏊。有機基準でも三頭は充分世話が出来る環境になってきた。これで水道が引ければ水牛の世話も問題が無くなる。これからも水牛を使う伝統農業を維持して行きたい。自給農業における水牛の良さを活用しなければならない。代掻きは良い代掻きをしてくれる。
先ずは水牛の糞を上手く利用する方法が必要だ。将来はバイオガスに利用して、その残渣を液肥として使うという方法が良いかと思っている。トイレを作ったり、バイオガス装置を作るのはその後と言うことになる。