3月3日ののぼたん農園の状況

写真は2月28日のものだ。農園造成二ヶ月現在の「のぼたん農園」の様子を記録しておく。まず、6番田んぼ造成を始めたところ。傾斜がかなりきつい場所なので、台形の形になった。3月1日福仲先生が仕上げをしてくれた。2日にトラックターで耕して石拾いを行った。
石は多いほどではないのでほっとした。この後、28日に4時間ほどユンボ作業を行い。だいたいの形は出来た。3月1日にいくらか水を入れて、水で水平を見ながら整地を行った。仕上げは出来ないので、福仲先生にお願いするほか無い。

ここは8番田んぼの予定地で、6m幅で長さ33m。まず草をはいだところだ。それなりに石がありそうで嫌な感じだ。東西の33mは大きく高低差が無いが、南北の6メートルは1メートル近い傾斜がある。この調整が大変そうだ。
12月後半から始めたのぼたん農園の冒険は、2月末日までに、半分の田んぼが完成して、一反1畝の田植えを終えた。記録的な雨続きに助けられたと言うこともあって、予想に反して水に苦労することは無かった。石垣島の田んぼは出来てしまえば、それほど水が必要なものではない。

ここが7番田んぼ水糸に従って、ほぼ均平がとれたところ。ここは意外に石が少なかった。何しろ石拾いが一番時間がかかるので、石が無いとほっとする。表土には石はある。たぶん昔パイナップルを耕作した時代に表土を流してしまい、石だけが残ったと思われる。
ここは3月2日にほぼ完成した。慣れてきたこともあるのだが、ここは3日間で完成できたことになる。やはり、福仲宣誓が苦労して仕上げてくれた。ほぼここと同じ状況が農場の下にさらに続いてゆく。8,9,10番と4つの田んぼが連なることになる。

ここは中央の東西通路になる。右側に扇場所の苗が62本植えてある。長さは65mということになる。同じような道路が南北にもあり、こちらは下り坂になる。写真を撮影しているところが交差点になる。写真の奥に見える家が崎枝の集落。
道路は軽トラであれば通行できる状態にしたい。農場での収穫にはどうしても軽トラックは必要だ。どの田んぼも軽トラックが脇までは入れれば、堆肥でも収穫したお米でも楽に運び出すことが出来る。

田植えを27日行った5番田んぼである。苗代田んぼの直播きの苗を間引いた苗で田植えした。一番良い苗の田んぼである。2本植えにしている。風が強いので、弱い苗は根付く前に枯れてしまう。やっと天候が回復してきたので、一番良いタイミングの田んぼかも知れない。
苗は苗代田んぼの間引き苗でとても良い苗だった。良い苗を植えれば活着も早いから風にやられる事も少なくなる。それにしても、石垣の風の強さは、苗の活着を遅らせる。痛むために活着できない苗もかなりある。補植用の苗は沢山用意した方が良い。

4番田んぼの様子。「トヨメキ」の苗代の苗で田植えした。5人で2時間ほどで植えた。一日に1枚の田んぼの田植えをした。これならば疲れるというほどでも無く、午前中仕事になる。手前に置いてあるのが、田んぼを均した。ガードレール。
このガードレールを田んぼに入れて、両側の畦から引っ張った。往復したら、中々きれいに均しが出来た。6m幅にしたのはトラックターが回れる。水牛コロバシャが回れる。畦から水牛を引っ張れる。なかなか良い形の田んぼである。
「のぼたん農園」では11枚の田んぼの内、3枚が変形であとは6m×33mの200㎡の田んぼである。変形の3枚はコロバシャのぐるぐる回しの出来るのが、5番と6番で6番は水を入れただけの田んぼにしばらくはしておくつもりだ。コロバシャ体験田んぼである。

3番田んぼ。23日に豪雨の中、みんなで田植えをして貰った田んぼ。子供達もやってくれたが案外に良く植えられていた。1時間もかからないで終わった。やはり「トヨメキ」手前の当たりは浅くて、水がなかなか入らなかった事もあり、風にやられて枯れてきた。
水が張られていないまま、強い風に吹かれたので、どうしても苗の痛みが出る。水が深くあると風にはまだ強い。田んぼの均しが重要になる。これは年々解消してゆきたい。

直播きの2番田んぼ、何故か直播きがうまく発芽しなかった。まだ原因は特定できない。3月1日に代掻きをして、3月2日に田植えをした。私がいなくなるので、その前に田植えを終わらせることにした。
苗は余った補植用に残してあったものを植えた。2畝に予定外に植えたにもかかわらず、苗はまだ充分にある。苗は良く出来たと言えようだ。

1番田んぼ。ここも田植えをしてから、5日目の写真。やっと根付いた株が出てきた。「はるみ」の苗を植えた。もう一つ力ない苗だった。先が心配だが、仕方がないところ。品種比較の為に、植えてある。「サトジマン」の苗はさらに悪かったので、廃棄した。
日照不足の悪天候だったことが影響している。強い風に吹かれて弱い苗は影響が強かったと思われる。加えて苗床が最後に均平をとるときに、準備した土壌を剥ぐより無かった。そのためにほとんど無肥料で栽培したことになった。

0番の苗代田んぼ。直播き田んぼ。間の苗を間引きして。すっきりとした。直播き田んぼが風の影響も受けないで、一番良さそうである。「トヨメキ」である。左側の苗床部分は新たに田植えをした。ここら辺りには肥料は無い。
今回は余分に苗があったことが幸いした。特に苗代田んぼの直播きからの間引き苗は、4畝分の苗になった。苗代田んぼの直播き部分は0.8畝程度だから、すじまきにすると、その5番の苗が供給できると言うことになる。
苗代田んぼ1畝をぜんぶスジ蒔きにすると、5畝分の苗が出来る。もし1番田んぼ2畝を直播きにすると、1反分の苗が出来る。スジ蒔きから苗取りをするのはそれなりに大変な作業には成るが、良い苗を作るという意味では一つの方法かも知れない。
ただ2番田んぼのスジ蒔きが上手くゆかなかった原因がまだ分からない。小田原から戻ったら、早い内に7番、8番辺りで直播きの実験を、もう一度してみたい。うまく発芽できるのかどうか実験である。何かにやられたのだろうか。土壌の問題か。寒さが問題だったか。雨続きが行けなかったか。風の強さが影響するのか。
餅米をやりたいという意見もあるから、餅米の種の直播きも良いかもしれない。満月餅の種籾はある。