軽トラック123456キロ走破

   

三菱の軽トラックに乗っている。購入したのは平成15年2月17日となっているから、14年と半年乗っていることになる。軽トラは月々1万円にはならない。そして、先日123456キロにメーターが成った。地球を3周したことになる。1年に8500キロほど乗った。もう車はボロボロではあるが、あと2年はなんとか乗るつもりだ。4WDのオートマチック車である。余り調子が良い車という訳ではなかった。良く壊れて時々直してもらっている。先日は巡礼街道の途中の道の真ん中で、突然車が止まってしまった。動転してしまい怖かった。降りて押して歩道に何とか寄せることができた。どうしたらいいのかと考えたのだが、携帯電話を持っていないから、こういう時に窮する。電話を借りようとともかく店に入ったら、なんとそれが自動車修理工場だった。しかも日曜日にもかかわらず、その店は開いていた。そして、一緒に押してくれて修理工場まで運んでくれた。何という幸運かと思う。

わざわざ自動車工場の前で壊れるようになっていたかのようだ。早速、工場の人が見てくれた。どうも冷却水のビニールホースが破裂して一気に水が漏れたらしい。エンジンルームをあけてみてすぐに、これはメーカーからホースを取り寄せて変えるほかないという事になった。それから修理に2週間もかかった。三菱の部品の配送が悪いのだろう。修理が終わったというので、工場まで車を取りに行くと無料だというのだ。実はこのホースはメーカーのリコール対象なのだそうだ。そんな連絡もなかった。リコール対象のホースが常備していない三菱自動車。偶然止まったその自動車修理工場の方の話では、その車を三菱が直してくれたのだそうだ。その工場の方はどうしてもお金を受け取ろうとしなかった。申し訳ないことをした、掃除までしてくれてあった。それなのに、今の時代にそういうお店もあるのかと驚きだった。今度は絶対そこで車を買う。

それにしてもこの車なんどもリコールになっている。エンジンオイルに関しても実に不調ですぐ減ってしまう。それでいつもオイルを足しに来てくれている。このオイル漏れもリコール対象である。この軽トラは3代目である。前の2台は中古車だった。中古車の為か早く乗れなくなった気がした。スズキの4WDの軽トラックだった。この車も信号の真ん中で突然動けなくなった。この時はエンジンが止まらなくなったのだ。キーを抜いてもエンジンがゴーゴー激しく音をたてた。アクセルを踏み切っている状態になった。まるですぐにでも爆発をするかのようだった。何故なのかはわからなかったが、しばらくしたら止まった。この時も押して信号の隅に寄せた。その時はJAFに来てもらった。なんとかその場で直って家に帰ることは出来た。この時やはり車に詳しくないものは新車の方が良いと考えて、スズキは止めて三菱にした。中古車は10年は乗れなかったので、却って高いものについたかもしれない。

何処に行くのも軽トラックで行く。軽トラが好きだ。一番運転がしやすい。日本の狭い農道には最適である。4DWであれば相当の難路でも走れる。なんとなく田舎に紛れ込めるのも良い。軽トラは世界最高の車種だと思っている。小型車優遇税のお陰で素晴らしい車が生まれたのだ。政府の規制が良い車を産んだ事例だろう。アメリカでも結構人気があるらしい。大きなアメリカ人が乗っている姿を思うと、笑いが生まれる。何度も、リーコールがあった車だ。それでもこれだけの距離乗れているのだから、ましな方ではなかろうか。4WDで、オートマチック車だ。高速でも走ったことはあるから、そこそこのスピードも出る。田んぼに埋まった、トラックターを引っ張り出したこともある。あと2年は乗り続けたいと思う。その頃にはリチュームイオン電池の軽トラが欲しい。しかし待っている間に、もう軽トラにも、自動車にも乗らなくなっているかもしれない。

 

 

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