子の神田んぼの様子
岡本さんの田んぼ 田植えが6月末で一番遅かった。今になって急激に生育している。緑肥の効果がここにきて出現したのかもしれない。色がどんどん濃くなり、株が開帳型に展開している。どこまで追いつくのかが興味がある。株の状態は悪くない。昨年より株に勢いがある。
井関さんの田んぼ ずいぶんきれいに管理されている。今までとはどこか違う。想像だが、熱心な方が新規加入されたのではないかと想像しているのだが。
吉宮さんの田んぼ あしがら平野で一番美しい田んぼかもしれない。例年素晴らしい出来の田んぼである。悪い条件にもかかわらず、畝取りまでしている。どうも上のもち米の田んぼにいもち病が出たというメールがあった。確かに、イモチの出やすい冷えのたまる場所なのだが、今年の天候で出るだろうか。見に行ってみなければ。畔には大豆が植えてある。家族で取り組み田んぼの一つの事例ではなかろうか。息子さんが田んぼに来る。これはたぶん、現代の農家では考えられないことだろう。
道路から見渡した子の神田んぼ全景。左から2枚が岡本さん。中心が井関さんで、その上の隠れている2枚半が吉宮さん。こんもりした山が、子の神神社のある場所。この神社の下には、坊所という山向こうの部落から、山の下を刳り抜いた水道がある。その水道は川の上を渡り、欠ノ上集落の田んぼを潤している。欠ノ上部落では、水が少なく、舟原地域にいくつものため池を作り管理してきた。江戸時代の田んぼに向けられた並々ならぬ情熱を感じる。
子の神田んぼは3人の人が一定の面積を管理している。家族でやられる吉宮家のようなところもあれば、友人とやられている岡本さんの田んぼもある。そして井関さんが中心に成りグループを形成してやられているところもある。並んで全体で1反5畝ほどの田んぼを管理している。それぞれ形も違えば、異なる管理をしている。成長の様子を見るのがなかなか面白い。家から欠ノ上田んぼまでゆく途中なので、毎日3回は見ていることになる。道路からよく見えるので、作業の経過が手に取るようにわかる。今年は三者三様ながら、とても管理が丁寧で、大いに期待できるところである。子の神田んぼの地形は冷気が溜まるような川沿いの谷地形である。日照が少なく、条件が良い田んぼとは言えない。それなのにどの田んぼもなかなかの出来で、熱心さが伝わってくる。大いに励みになる。