犬は2匹猫7匹
正月なので猫と犬の写真を撮った。まず、「ウズラ」である。鎌倉の犬、猫の保護団体のPAKから来た猫である。鶏を飼っている家に行くのだから、ウズラはどうだろうということで、連れてきてくれた小嶋さんにつけられた名前である。もう15歳を越えたが、最近やっと私の所に寄ってくるようになった。毎朝、ブログを書いている膝の上に来る。猫というものは年を取ると性格が変わる。少し気が軟になって、妥協的になる。
最年長の「りん」だ。2001年5月25日生まれだから、やはり15歳である。胸に輪があるので輪という名前にした。リンほど頭の良い猫は少ないのではないか。この目でいつも何かを考えている。野良猫的な生活力、観察力があり、飼い猫としてみると、人間に対する読みが実に深い。次に何を人間が始めるかを読んで先回りして行動する。言葉もかなり理解している。地域猫としても10歳まではボスだった。今は引退して出歩くことも少なくなった。
「サーヤ」は14歳であるが、シャムネコなので、タイのスーリヤという太陽神からつけた。とても怖がりで、めったに人に近づかない。しかし根はすごい甘えの猫で、寄ってくればよだれをたらしてごろにゃんしている。そこがちょっとかわいそうな気がする。たいていは目立たないところに隠れている。
「鈴」は10歳で身体に鈴の模様があるので、鈴之助とした。松本さんの軽トラに親が隠して逃げてしまった2匹の兄弟である。仕方なく預かったが、病気があるという事で、人に渡せないまま我が家で飼うことになった。しかし、元気で10歳を超えた。一番元気な猫かもしれない。餌を一番ほしがる猫だ。
「ヤッコ」は鈴と兄弟で一番表情のある猫である。奴さんのような姿なのでつけた名前だ。めったにいないぐらい優しい猫で、雄の10歳なのに、他の猫を怒ったことがない。いつも回りの猫をなめて、かわいがっている。人間にも猫にも気を使っている。なぜか一番寝ない。それは子猫のころからの性格で、猫は18時間寝ていると本にはあるが、そんなことはない猫もいる。一番大きくなった猫だ。
「ルル」飯館村から保護された猫。三毛猫。子猫で来たので、5歳という事にしている。我関せずの活動的な猫。最も自由な猫だ。こだわりもない。猫らしい猫。自由気ままに勝手をしているのだが、他の猫にも怒られたりしないところが、上手い。目ヤニが出るのがかわいそう。
「らら」はやはり飯館村から避難して来た猫なので、5歳という事にしている。一日中外にいる。上のハウスの中にいることもある。一人でいることが好きで、あまり人に近づかない。山鳩やセキレイなどを巧みに取る。ネズミはもちろんよく捕まえる。木登りが好きでずいぶん高いところにたたずんでいることがある。毛が一番柔らかいのでなぜると、ふわふわである。きれいな色合いなのだが、この色をぞうきん猫といった人がいたので驚いた。
犬は「どんチャン」ある。どんチャンはどんちゃん騒ぎの犬だからである。写真の通り歳をとった。とても欲求芯の強い犬で、いつも人間に何かを主張している。人に怒られるとシュンとしてしまう性格なので、扱いの難しいところがある。2002年の10月生まれだから、13歳である。ブルドックとブルテリアのミックス犬で和歌山から来た。この交配ではどういう犬になるのか、とても興味があった。子供のころブルドックを飼っていたのだが、病気に弱くて大変だった経験がある。そこで、この交配なら丈夫になり、ブルドックのおもしろい性格もあるだろうという事で、飼うことにした。予想した通りである。個性が強烈な犬。丈夫で13歳でも元気そのものだ。これはありがたいことだ。
福ちゃんは南相馬から来た。福島の原発事故の時にたぶん1歳ぐらいだったと思われるから、現在6歳である。名前は仮に福ちゃんと呼んだ。預かって飼い主を捜したのだが、わからずじまいであった。セントバーナードなので、かなり大きい。性格は実にやさしい。あちこち預けられて、苦労をしたせいなのかとても遠慮がちである。小さなどんちゃんによく怒られている。とぼけた顔なので、人からも好かれる。
犬や猫が生きている間は、私も死ねない。あと10年は何としてもという気持ちになる。励みというか、責任である。犬にも猫にもずいぶん助けられてきた。居なければ参ったというときがあった気がする。犬も猫も友人だと思っている。残念なことにもう新しく飼うことは出来ないと思うようになった。あと10年という事は、私は76歳だから、父と母が死んだ年齢という事になる。一応そのあたりをめどとして考えなければならない。自分の始末という事も考えなければならない以上、よけいに今一緒にいる犬や猫たちを大切にする。