軽減税のアイデア

   

これで同じことを3回も書く。どういうことなのだろう。軽減税を行うことは公明党の顔を立てるためだろう。安保法案協力のお礼だ。ひどい与党の談合である。公明党の立ち回り方を見ると、民主主義を崩壊させている政党としか思えない。維新の党の分解を見ていても、日本の民主主義定着は遠い。消費税は必要だと考えている。国民番号も必要だと思っている。必要であるが、うまく機能させるにはそれだけの見識が必要ということだろう。土台の杭は必要だが、手抜きをすれば上部が傾く。例えば医療の情報と国民番号を連動させれば、国民全員の子供のころからの医療記録がわかるようになる。間違いなく平均寿命は2から3歳は伸びるだろう。しかし、この情報が漏えいすれば、就職でも結婚でも差別が横行することになる。情報の漏えいは犯罪行為である。犯罪を前提に良いことをやめておいた方が良いのかどうか。絶対に避けられるなら、国民番号はいいものになるはずだ。最悪は、国家が情報によって国民の操縦を始める、静かな独裁国家への移行の恐れだろう。

消費税も財政再建のためには、必要なことだ。税の使い方に問題があって、これだけの財政赤字を積み重ねてしまった。物価上昇の時代であれば、国の借金も時間がたてばなくなっるはずであったが、高度成長期を終わり、経済停滞の時代に入れば、借金をどう減らすかが最大の課題になる。日本国の国際的格付けは、中国、韓国より低いのだ。政府や日銀の景気予測は幻想にすぎない。その証拠に企業はお金ばかりため込んで、設備投資に使おうとしない。新規に冒険をすることを危険な状況とみているのだろう。人口減少、とくに労働人口の減少、負担になる老人の増加。医療費や社会福祉分野の支出が、これからの10年団塊の世代が老人になり、大変なことになる。このままでは財政破たんが待っているとしか思えない。問題はあっても消費税の増税もやる以外ない。法人税の減税はやめることが条件である。法人税が高いから安い法人税のタックスヘブンをやるような企業は、名前を公表して、日本企業から除外したらいい。

軽減税率であった。お米のみ消費税0%にしたらいい。軽減税率は分かりやすく、簡単な仕組みにしなければならない。所得水準の低い人にその恩恵が行かなければならない。お米は日本人の大半の人が食べる。お米さえあればなんとか暮らせるものだ。学生のころもお金のある時にお米だけは購入して、残量を見計らいながらその日暮らしをした。お米は、同級生の農業学生だった、大浦君から安く分けてもらっていたことを思い出した。貧乏人は米を食っていれば何とかなる。私は嘘を申しませんと所得倍増計画を打ち上げた時代があった。池田隼人総理大臣は貧乏人は麦を食えだったが、あれはアメリカの思うつぼ。現代の安倍氏の、農家の所得倍増計画はウソそのものである。お米から消費税をなくせば、3,4千億円の枠になるのではなかろうか。お米だけに限定するなら、税の対応もわかりやすい。

お米に消費税をかけなければ、お米の消費が増加するだろう。お米の消費が伸びれば、政府は米作農家に補助金を使わないでも済む。中山間地の田んぼの維持は日本の自然環境の維持のためには必要不可欠なものだ。すでに相当の税の投入をしている。日本に暮らす人全員が、消費税を通して、日本の自然環境の保全をすることができることになる。お米だけを特別扱いしても、瑞穂の国日本なのだから、国民の合意は得やすいのではないか。しかし、政府はやらないと思う。公明党の顔を立てるためが目的だから、広く浅く軽減税率をやるしかない。公明党の支持層が喜ばなければ意味がない。米農家が喜ぶだけでは、話が違うということになる。党利党略が先の与党連合だから、実にくだらない結果になりそうだ。弱者救済なら、面倒なことにしないでお米だけに集中すればいいのだ。

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