北東アジア安保

   

日米安全保障の関係で、何か危ういものが動いている感じがしてならない。北朝鮮をめぐることで、日米が意見が異なっているのではないだろうか。アメリカにしてみれば、マカオ銀行に凍結した、不正と分かっている資金まで、返還した。にもかかわらず、日本は何だ。朝鮮総連の問題のことだ。今、北朝鮮に口実を与える奴がいるか。せっかく原発を止めるかどうかと言う時に何をやっているんだ。こんなアメリカの怒りを感じる。しかし、北朝鮮は安倍政権の最後の頼み綱。緒方元長官も充分に役割を果している。選挙前にまだ何かありそうな気がする。アメリカは無原則に全てを北朝鮮に譲り、日本とは距離を置いた。以前から、この問題の背景は中国だと感じている。中国の台頭を、特に軍事的台頭をどのようにアメリカは押さえようとするのか。諦めるのか。その枠組みがあるのだと思う。

日本にアメリカ軍の世界戦略の司令部を置くことになっていた。つまり、中国に対する最前線を日本に置く。日本は一番の手下で利害も一致する。だから、何でも言いなりになる。費用もそこそこ負担をする。至極都合のいい、同盟国だった。これからもそう行くかどうか。何か軋みが感じられる。と言って情報があるわけではない。6カ国会議の開催と、北朝鮮の原発の停止。この噛み合わせを日本は延ばした。安倍政権としては、いつまでも北朝鮮を悪の枢軸にして置きたい。少なくとも、和解の兆候が、参議院選挙前に出てくるのは、避けたいと思っているだろう。しかし、北朝鮮の方から、駄々っ子的態度を引き出さなければ成らない。あんなとんでもない奴が隣にいる。まぁーこれは、隣国の選挙前の手口ではあるのだが。安倍さんもきっとそれしかないと考えている。北朝鮮から、拉致被害者の情報が出るのか。

「北朝鮮からミサイルが飛んで来たらどうするのだ。」これは9条改憲希望者の口癖になっている。そんなバカバカしいことが、と言う実態が出てきたら、もう日本の軍事大国化は目指せない。この北朝鮮から、と言う言い草は、「北海道の自衛隊からミサイルが飛んできたら」と言う想定と同じだと思う。そう、いつでも、どこでも可能性というのはあるわけで、空が落ちてきたら、どうしようと悩むわけだ。実はその空を操作しようと言うことは、時の権力は考える。少なくとも追い込まれたと不安の増幅する権力は考える。権力者は不安が常だ。世界中からミサイルが飛んでくる夢を見るはずだ。その原因は、不当に世界進出をして、嫌われているだろうと言う想像だ。

緒方元長官の問題は、中国だ。中国に頻繁に行き来していたようだ。緒方元長官にして見たら、このくらいのことは政府の方で、大目に見るはずだと言う読みがあった、ことは想像できる。指示やら相談もどこやらとはしていた可能性は高い。何故か切り捨てられた。その理由が大切。中国での役割で、まずい事が起きたのではないか。日本軍の毒ガス処理問題が、言われている所だが、その利権をエサに、もっと戦略的なことをになっていたのではないか。アメリカの対中国戦略の関係が変わってきているのでないか。元長官は中国との距離の取り方が狂った。北朝鮮に選挙前に何かしでかさせる事ができるかどうか。アメリカは、日本のその動きを強く抑えている。それが北東アジアの安全保障の新しい枠組みの提案、と言う事か。6カ国の枠組みを崩さざる得ない。それは日本が困るからと言う、アメリカの脅しにも事に聞こえるのだが。

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