ゴミ広域処理市民案検討委員会
明日、14日小田原、真鶴、湯河原、箱根の一般ゴミをどのようにしてゆけばいいか。勉強してゆこうと言う集まりをする。興味ある方がいたら、是非参加して欲しい。小田原市サポートセンターで2時からだ。現在各行政では集まって検討していると言う事になっている。ところがこれが、もう、延びるばかりで、いつになっても調整が付かないようだ。私が暮す舟原は小田原市のごみ焼却施設、および最終処分場がすぐ隣の、諏訪の原にある。距離にして1キロほどのところだ。どこへ行っても、迷惑施設と言われるような施設は、その町の外れの目立たないところにある。だから小田原では、この辺りに集中してある。市の墓地とか、火葬場とか、ゴミ関連などだ。曹洞宗の僧侶でもあるので、墓苑や火葬場には抵抗はないが、ゴミ処理を町の上流部でやることは、間違ったことだと思う。
例えば、府川や北ノ窪では田んぼが広がっている。上部に焼却施設や、埋め立ての最終処分場がある。以前、上から流れてきた黒い水で、田んぼが一辺に枯れたことがあるそうだ。確かに、流れ出ないことにはなっている。最終処分場もゴムシートが敷かれていて、漏れない事にはなっている。実際、下で水質調査が続けられているが、問題が出たことは、データー上ないようだ。それでは安心かと言うと、そうでもない疫学的データーはある。北ノ窪では井戸水で暮している地域もある。どうしても、迷惑な施設なら、下流域で作ることが、末代までの安心につながる。事故がある。以前、東名高速で化学薬品のトレーラーが横転して、積載していた液体が流れ出た。酒匂川全体が汚染して、その日の内に河口近くの飯泉の取水堰まで汚染が広がり、しばらくは取水できなかった。
以前焼却場の炉の洗浄水が流れ出たことがあるらしい。それが黒い水になって竜のようだったと、それは一回二回ではないと、北ノ窪の方は言われていた。そこで暮している人は辛い。水道も引いてもらえず、最終処分場の拡張を了解してくれたら、水道が引いてもらえると言う噂もあった。と言って、端から全てを反対とは考えていない。どこかでやらなかったら成らないことなら、今やっているところが最有力である事は、理解できる。しかし、やるなら周辺で暮す人達が、安心できるような、納得できるような施設でなければ、ならないだろう。以前、「どこの家にも便所はいる」と豪語した市会議員がいた。同じ便所を作るなら、今時汲み取り式はないだろう。水洗式だろうし、浄化槽も必要になる。穴を掘ってこれで充分だから、と言って貯められたのでは、下流は大変だ。そう、今の焼却炉のあるところは、昔は小田原のし尿が埋められていた場所なのだ。
副市長、市長は議会答弁で、迷惑施設の検討に市民を入れたら、とんでもない事になる。情報も一切出すわけには行かない。こう言い切った。おかしな事だ。行政はごみ減量を市民に毎日お願いしておいて、燃やし方の検討には加えないとは、本末転倒だ。ゴミを減らす。この1点だ。それに向けて、どんなやり方がいいか検討したい。行政が市民を愚民として扱う事を断言している以上。市民の一人として、黙っているわけには行かない。市民側から、市民案を提出してゆきたい。そして、行政が責任を持って出すといっている素案と較べてもらおう。そして、どちらの案が優れているか。市民に選んでもらおう。
残念ながら、城下町ホールの進め方を見ても、任せて置いて安心できるほど、まともな行政とは思えないのだ。