久野里地里山つくり5回目の集まり

   

19日に5回目の里地里山づくりの相談会がある。今年はいよいよ具体的な活動に入る事になると思う。行政の役割、市民の役割、これを出来るだけ明確にして、協働してゆきたいと思う。もちろん両者が協力してやることもある。その一番が通信係ではないだろうか。

桑原地区のめだかと生息地を守る会の活動で、市民にとって、簡単そうで大変な事は情報を地域に伝える事だった。例えばめだか米の活動がある。桑原地区の農村環境を継続させる。その為には、めだか米に参加したい人を公平に募集しなければならない。一軒一軒歩いた。歩いて、このことを伝えた。しかし、伝えたにもかかわらず、俺は聞いてない、はずされている。どう言う事だという意見が出てき手慌てる事になった。これが回覧板を使わせてもらえれば、そう言う事は起きない。

回覧板と言うシステムも不可思議な物だ。以前、洋服の販売らしい物が、あった。行政からの連絡はフリーパスで廻すようだ。誰が、廻すか判断をしているかと言うと、自治会長だろう。だから、前例主義になる。新しい内容のものは、簡単に廻す事はできない。特に、メダカの保全と言うような、一歩立ち入れば利害にも触れてくる、厄介な事は基本的に廻さない。桑原で、冬水田んぼをやったことがある。極めて上手く行った。ところが、やはりそれを伝える事ができない。全員の農家が、冬季湛水などとんでもないと言う中で、メダカの環境を守る為には冬季湛水しかないと考えて、実行した。しかし、その成功も伝わらないまま終わった。

久野地域では里地里山をつくる活動を一緒にやりましょう。と、県、市から提案がされている。行政から出された住民と共同する、新しい方法を模索だ。なんとしても生かしたいと思う。里地里山が荒れてきてしまったのは、農業の形が変わった事と、経営ができなくなった事にある。それなら、農業が再生できるかと言えば、これは難しいと言うのが、今のところの大方の考えだ。私はそこがポイントだし、可能性はあると考えているが、これ以上その事を今の段階では発言できない。

そこで、都市住民のボランティア的参加を、求めたらどうかと言うのが、行政の考えのようだ。しかし、林業でわかるようにボランティアに効果的な活動は出来ない。参加したことがあるが、広大な森を本当に管理できるのは、林業の成立だけだ。それに、農村の側でも、信頼のない都市住民と良い関係が持てる自信はない。それならどうしよう、と言うのが今の久野地域の状況だ。

行政に出来る事とは何か、法的な整備や指定。久野地域を里山地域として指定する事。これが遅れれば、混乱した地域開発がつづく。里山に建設残土が捨てられることになる。農地がさらに荒れてゆく。この場合、土地の資産的価値を重視する地域住民に対してどう対応できるか。
もう一つ、情報の発信。住民に対しの啓蒙活動。行政職員は里地里山のエキスパートたる勉強が必要。少なくとも全国での成功事例は、見てきて欲しいものだ。

市民は実際に里地里山の保全活動を行う事。これに尽きる。その責任を担う覚悟が、市民にないとすれば、市民が行動を始めるまで、待つ方が良いと考えている。しかし、幸いな事にすでに久野にもいくつかの里地里山事業と言えるような活動が立ち上がってきている。これを同地域全体に伝えてゆくかが重要な事だ。そこで、通信係を引き受けたいと思っている。

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