小田原生活の1週間


大麦畑サチホゴールデン
今回の小田原生活は短い1週間だけだった。短いけれども農作業がいくらかできた。いくつかの重要な案件も1歩進んだ。オミクロン株流行の中、何とか無事に過ごすことができてよかった。間違っても感染しないような生活の仕方は心得ているつもりだ。
何といっても3回目のワクチンの安心である。ワクチンを打たないでは移動はできない。人混みは避ける。室内には入らない。どこに行っても出来るかぎり、風通しを良くする。野外での活動ならばマスクをしていれば、人と集まっても感染は回避できる。
コロナで自粛生活が2年を超えるようになれば、人間性が壊れる。人間は人間と接することで、人間らしく生きることが出来る。石垣島での人との出会いが「のぼたん農園」という冒険の道を示してくれた。いつも小田原の仲間と会うだけで、かなり人間を取り戻す事ができる。
今回の一番の目的は水彩人展の執行部の新体制の構築である。2年ごとに交代することになっている。新しい体制が決まらないままでいた。今回、もし決まらないのなら、何でもやるほかないと思っていた。案ずるより産むがやすしで、みんなで事前に相談をしていてくれて、次の代表や事務局がすんなり決まった。
みんなもそれだけ水彩人を大切だと考えているのだと思う。絵を描く人は普通組織運営とか、事務局仕事か、苦手な人が多い。何しろ、水彩人でhあ連絡のメール網すら構築できないまま来ている。そのために、あて名書きが出来ないからと言って、一ヵ月も連絡が遅れたりする。
これでは事務局仕事は気が重くて誰も出来ないだろう。できる限り仕事を簡素化して、必要なことだけを行うようにしなければならない。今度はだいぶ良くなりそうだ。私も小田原に来た時にはできるだけ事務局の5名に顔を合わせて、相談したいと思う。
一番の課題は事前の出品表の集約である。これが出来れば、展覧会開催準備はかなり楽なことになる。間違いもなくなるだろう。事前にコンピュターに打ち込み、画題札も事前に作る。展示されない作品の分が無駄にはなるが、部屋割りの時に画題札を振り分けて置けば、ずいぶん楽になる。
当然、目録の原稿も事前に作れることになる。搬入時の仕事量が大幅に削減できる。人の密集を避けることが出来る。早急にやらなければならないことが事務連絡のメール化である。会合の連絡、展覧会の事務連絡。これがメール化できれば、事務所の負担は半減する。
会費の値下げの変更が決まった。新しい事務所の住所や口座の変更。展覧会の会期の変更。絵葉書制作について。そうした連絡をメール連絡で済めば、事務所の作業は半減するはずだ。それでもメールはやらないという人が数名いる。その人は仕方がないので郵送するほかない。
そして今回はもう一つ別件でちょっと公には書けない会議があった。その結果、月に一度は小田原に来ることにせざる得ないようだ。それも、まだ流動的なところはあるが。のぼたん農園のこともあるので、1週間以上は石垣島をつづけて空けることも難しい。短期で頻繁に小田原生活と考えている。
今度小田原に来るのは4月20日の種まき。5月23日苗取り、24日田植え。という事になる。今度東さんが全体の管理をすることになるので、初めての事になるし、出来る限りのことはしたい。欠ノ上田んぼと柿の下田んぼとやることは沢山ある。
今回はまず、玉ねぎの草取りが気になっていた。まだそれほど草は無かった。私だけがビニールトンネルをしていたいのだが、やはりビニールトンネルはいい。他の人の玉ねぎは消えてしまったところも大分あり、補植したそうだ。穴あきビニールトンネルをかけておくとそんなことは起きない。
普通、黒マルチを使う人が多いいが、穴あき黒マルチはどうも嫌いだ。土壌と外気とを遮断する形が、土壌の条件を損なっているような気がして嫌なのだ。それに使い捨てビニールというものを農業に取り入れたくない。穴あきトンネルは上手に使えば、5年は使える。
そして、麦である。麦はいままでで一番良くなった。特に家の脇の畑の大麦は格別に良い。畑の土が良いことと、品種を二条大麦「サチホゴールデン」 にしたことが良かったようだ。サチホゴールデンは暖地用の大麦である。昨年作付けた北海道の春大麦ではやはり気候があわない。
草もまだそれほどまだ生えていなかった。大分渡部さんが手入れをしてくれているようだ。これで倒れなければ、最高のできになりそうだ。かなりがっしりしているから、大丈夫そうに見えるが。総生寺裏の大麦も、ムラ無く生長している。
畑半分が昨年はだめだった。今年は全体が同じ生育になった。あちこちに穴を掘って畑の浸透性が改善された。草はそれなりにあったのだが。充分に手で除草が出来た。そして土寄せをした。これで第一段階はクリアーしたきがする。
大麦はなかなかビールにまで進まないが、あずまさんがビールを造るセットをよしみやさんから頂いたそうだ。ことしは是非一度挑戦したい。大麦は初期に食べられたようだが、その後しっかりと回復していた。大豆の会のみんなが、ネット張りをしてくれた。
今年は小麦はやる予定が無かったのだが、小麦を蒔く時期に、渡部さんが舟原溜め池畑にソバカスを蒔いて、トラックターできれいに耕耘してくれていた。それを見て、空けておくよりは種を蒔いた方が良いと思い。急遽、小麦もやることにした。種が虫食いで心配と言うことだったが、しっかりと発芽していた。一安心である。
こちらは草は無かった。土寄せだけはしっかりと行った。小麦がこれで収穫できるようなら、製粉機を買うつもりだ。小田原の家に置いておけば良い。それなら、小麦の会参加者がすこしづつ自分で製粉できるだろう。私も小田原で製粉して持ち帰れば良い。何か適当な製粉機を探さなければならない。
ライ麦は40㎝くらいになっていたそうだ。そこにソバカスを蒔いて、耕耘してくれていた。そこにジャガイモを植えた。ジャガイモの会と言っても準備をぜんぶやってくれてあるのだから、参加者は植えるだけの、楽なものである。準備をしてくれた渡部さんの御陰である。私のような参加者には本当に有り難い。