自衛隊のミサイル配備
自衛隊が中国本土を標的にするミサイルを装備しようとしている。自衛隊は専守防衛を超えようとしている。「島嶼防衛用高速滑空弾」は対地攻撃専用と見られ、ロケットモーターで加速した後に滑空弾頭を切り離して飛翔する兵器とされている。このミサイルを尖閣防衛を建前に、宮古、石垣、など先島諸島に配備する方針。宮古、石垣は中国の標的の島になる。防人になって日本防衛に当たれということなのだろう。どこまでも沖縄を犠牲にするつもりだ。ミサイル技術は北朝鮮ではないが、日進月歩である。ステルス性能。超高速化。正確な命中性能。日本もIC技術を駆使し攻撃用兵器の開発に躍起になっている。日本も武力の国際競争に躍起となっている。専守防衛の憲法である以上、適地攻撃用武力は憲法違反である。なし崩し的憲法違反で日本の戦争リスクは高まっている。このミサイル基地はアメリカ軍と共同利用になると考えねばならない。アジアの交流拠点を目指す、沖縄の未来をアベ政権はつぶそうとしている。平和の島にミサイル基地はいらない。
アベ政権はアメリカの手先として、まるで岡っ引き根性で行動している。アメリカに切り捨てられる日が近いことを気づいていておびえているのかもしれない。ひたすらおべっかをし、忖度をして、しがみ付こうとしている。金の切れ目が縁の切れ目。アメリカはファーストであれば、トランプは日本より中国を選択するに決まっている。日本は利用できる間は前線基地として使われ、いざとなったら切り捨てられるに決まっている。北朝鮮の暴挙を抑えてやる代わりに何でもいいなりになれというのがトランプだ。それを忖度して世界に恥をさらしているのが、アベ政権の姿だ。エルサレム首都宣言に対して、物を言えない恥ずかしい国は日本だけだ。核の傘に入れてやるから、すべて言いなりになれという事だろう。米軍の飛行機やオスプレーが事故を繰り返したとしても、何も言えない日本。昨日もまた沖縄の小学校に米軍機から窓が落ちた。どれだけ沖縄の人々を苦しめているのだろう。米兵が犯罪を繰り返しても、受け入れるているアベ政権。次に来るのは北朝鮮への先制攻撃の矢面に立てという事になる。
石垣島にミサイル基地の建設を行おうとしている。中国をにらんだミサイル基地である。当然中国本土を標的としたミサイルになる。今回のミサイル装備はまさに石垣島を対中国の前線基地にしようという防衛計画に基づくものだ。中国を標的にしたミサイル基地を作れば、石垣は極めて危険な最前線基地になることが明確になってきた。基地を誘致しようとする中山市長の選挙は近い。地元の意思表示がまず先決である。中国が尖閣諸島を取り戻そうと動くときには石垣島のミサイル基地を先制攻撃することになるだろう。石垣に基地がなければ、中国はやすやすと尖閣を占拠できるかもしれない。しかし、石垣島が攻撃されることはない。石垣島がミサイル攻撃されるくらいなら、尖閣を放棄した方がまだましである。尖閣を日本固有の領土だと主張するアベ政権の意図は、石原氏の様な尖閣を問題化して、日本を再軍備しようという思惑なのだ。アベ政権は尖閣は日本の固有領土だから、話し合いもしない。このように決めつけて、交渉自体を拒否している。この姿勢は、竹島を占拠して交渉をしない韓国の裏返しだ。ばかばかしい対立を作るだけだ。対立を深め何の利益もない。日本から国際的な調停を希望すべきだ。それが平和憲法の示すところだ。
中国と仲良くすることが尖閣を問題化しない唯一の方法だ。日本は中国から先進的なものすべてを学んだ国だ。文字や技術の大半を中国から受け継ぎ、磨き上げた国が日本だ。江戸時代に中国から琉球王朝に渡った三線。それが、江戸三味線になり日本的音色の世界を支えた。それを磨き上げ津軽三味線という独奏楽器にまで進化させた日本人。文字から、宗教まで、日本の文化が魅力的になったかなりの部分が中国文化のお陰である。その有難い国中国と仲良くできないはずがない。確かに中国の現状は危険な過渡期にある。様々な矛盾を抱えている。中国の政権は怪しげな政権であることは確かだが、日本は日本らしい平和主義で対応すべきだ。中国やロシアの視点から見れば、アベ政権の姿はアメリカの手先の見苦しいやつだぐらいにしか見えていないはずだ。北朝鮮のやっていることも、日本政府のやっていることも大した違いはないのだ。まず、日本が平和主義に従い、尖閣諸島を国際的判断にゆだねるという事を提案するところからだ。