オスプレー飛行再開
沖縄の米軍辺野古基地のそばの海岸でオスプレーは墜落した。給油訓練中に給油管をプロペラで切ってしまい、バランスを崩して墜落してしまった。そして、沖縄知事をはじめ、日本政府までもが、事故原因の究明ができ、安全に飛行できるまでは飛行しないでほしいと要望した。そして、わずか6日後にオスプレーは飛行を再開した。これが日米地位協定の在り方である。アメリカ軍は日本政府の要望など無視して何でもできるのである。アメリカ軍は日本を守ってやっているのだから、余計なことを言うんじゃないという、占領下のような見下した態度である。アメリカ軍の幹部によると、人家に落ちずに海に落ちたのだから、操縦士は表彰ものだそうだ。これは沖縄大学に落ちた時と同じ発言である。おしゃべりのアベマリオはこういう時はだんまりのようだ。真珠湾でオバマ大統領や米軍の幹部に沖縄のオスプレー事故後の速やかな再開を感謝したらどうだ。今度オスプレーを故郷山口のお墓の上に招待したらどうだ。お父さんもさぞかし喜ぶことだろう。
今度は横田基地から飛び立ち、東京上空で空中給油の訓練をするのだろうか。私はオスプレーのような飛行機は日本には必要だと考えている。そのことを書くもの確か3回目である。日本向きな飛行機だと考える。但し、2つの解決すべき条件がある。操縦の安定性がいまだ不十分である。米軍も今回の事故を機体の問題ではなく、操縦の失敗としている。操縦が普通の飛行機や、ヘリコプターより難しいようだ。ジェット戦闘機より操縦が難しいのがオスプレーだと言われている。その為に、操縦に熟達するための長時間の訓練飛行というものが必要になる。この訓練を沖縄中心にやっているようだ。安定した簡単に飛行できる安定性のある改良が必要である。2つ目は騒音が通常のヘリコプターより大きくなる。ジェットエンジンで低空飛行するのだから、うるさいのは当然だろう。この2つの問題を解決するまでアメリカ国内で、訓練飛行を是非ともやってほしい。迷惑な訓練を外国でやる必要はない。
日米地位協定に対して、何も発言できないアベ政権とは誰の利益を擁護する存在だろうか。たぶん、グローバル企業の傀儡なのだろう。民族派の振りはしているが、日本主義とは到底言えない。アベリカ政権と呼ぶ方が良いか。一般の日本国民の側も立つことは間違ってもない。トランプ大統領に変われば、お金を出さない日本からは米軍は引き上げてくれるそうだ。良い機会である。まともな日本政府ならば、アメリカが日本国内の基地を使いたいなら、お金を出せというべきである。日米安保条約では、日本の防衛と基地提供が取引されているのだ。在日米軍は確かに日本の為でもあるが、アメリカの為であることが基本だ。アメリカ一国主義のトランプ氏が、在日米軍基地の価値に気づかないのは不思議だ。北朝鮮はアメリカをめがけて核ミサイルの開発中である。着々その危機が近づいている。日本から北朝鮮の基地を攻撃しようと考えているはずだ。中国に対しても、アジア周辺国からの監視体制というものを考えているはずだ。オスプレーもその為の日本配備である。同時にそれは日本を監視していることでもある。
世界の軍事力による抑止力の安定はすでに終わっている。発想の転換が必要になっている。世界の格差が広がって戦争が近づいている。守るものがあるならば、テロは起きない。貧困によって、未来の希望が失われ、破れかぶれに冒険主義が起こる。どうやって貧困をなくすかが、平和への道だ。軍事力というものは平和な世界ができるまでの、已む得ない範囲のものだ。いつか人類すべてが捨て去るべきものが兵器である。その希望は日本には在る。日本国憲法が日本にはある。有名無実とはいえ、日本のほかにはないのだから、日本が諦めてしまえば、世界の平和への道が閉ざされるという事になる。日本が専守防衛の精神でいるとするなら、オスプレー的兵器は必要ではある。F-35のような戦闘機は日本には不要だ。