2016年田んぼのまとめ

   

欠ノ上田んぼの2016年度の耕作のまとめ。収量は全体では8,74俵の反収であった。もち米も入れてだから、うるち米はほぼ9俵と言ってもいいかもしれない。昨年よりは良くて、一昨年よりは悪かった。結局のところ、天候の影響は自然に従う農業には決定的である。神奈川県の最終的数値は出ていないが、9月の作況指数からみて例年並みとして、反収で8俵j弱ぐらいである。なぜか神奈川県の収量は全国でも低い方だ。有機農業で行い、久野地域の谷戸田の農業としては9俵はまずまずの結果ではないだろうか。

まず良かったことから、記録しておけば緑肥の検証がそれなりに見えてきたという事になる。緑肥の効果は土壌への影響がある。窒素のような肥料分の影響も考えなければならないが、むしろ入れる緑肥の大量の腐植質が土の性格に変化を与えるようだ。水持ちが年々よくなってきたことの一つの原因が、藁や緑肥の投入を続けてきたことにあるとみていい。また、4番のように緑肥のレンゲが大量に繁茂した場合、肥料分が多くなりすぎるという事も初めて経験した。8年間継続してきた結果、田んぼによって土壌の違いが大きくなってきている。1番2番は田んぼの成り立ちがそもそも、8年前に新しい土壌を入れて田んぼを作った。いまだその初期の影響が強く残っている。それが徐々に田んぼ的な土壌に変化してきている過程を感じる。また、株間を29㎝角にしたことは成功だった。田植えがやりやすい。苗の量が減る。コロガシが楽になった。雑掌の状態には、株を広げたことでは変化はなかった。

反省点の一番は天候の読み違い。加えて土壌の変化の読みが甘かった点である。後半のぬかるみ状態は問題であった。と言っても今でも雨が降ると水がたまる状態なのだから、土壌変化、あるいは耕盤の変化が起きているのか。来年は干しを強くして、田んぼいかに乾かすかを課題にしたいと考えている。水持ちがよくなったという事で、様子によっては朝だけの入水も可能になるかもしれない。また9番の病気もまた出た。病気の経過を見ていると、まず倒れるところから始まる。9番は初期からよくできた。よく出来過ぎて倒れる。倒れると蒸れる。蒸れるから病気が出るという経過だったような気がする。2番、8番が以外に出来が良くなかった。以前良かったこともあるので、何が原因かを考える必要がある。

冬の間の作業として、

11月6日(日) 陽だまり食事会 田んぼの緑肥播種。藁、ソバカス散布。11番の穴埋め。 場所によっては事前にトラックターで耕運。

1番は冷えの溜まる場所なので、レンゲ。2番は寒いうえに肥料不足なのでやはりレンゲ。3番と4番は自然にレンゲが再生してきているので様子を見たい。5番、6番は菜の花はどうだろうか。耕さなければならないが。7番、8番は、クローバーはどうだろうか。上手く行ったことがないが。9番で大麦を作ってみたい。これは11月中ならいつでもいい。10番も肥料不足なのでレンゲ。11番が冬水田んぼ。担当者と調整して決める。11番と5,6番の担当の変更。

12月3日(土) 自給祭 欠ノ上田んぼは宮古島の黒小豆お汁粉をつくる。

1月 はざ掛け竹の準備(広川さんによると、1月10日が良いとされているとのこと。)はざがけの格納場所の変更、トタンの移動。できれば、駐車場わきの栗の木の枝の整理。畔直し。道作り。穂田さんに相談。

 

田んぼ番号 面積(畝) 2016 2016年1畝収量
A B/A
1 2.3 117,8 51,2
2 5 204,4 40,9
3 3.5 207,4 59,6
4 2.8 190,3 68,0
5 0.5 35,4 70,8
6 0.7 44,6 63,7
7 1.4 73,1 52,2
8 3.6 161 44,7
9 4 221,9 55,5
10 3.4 171,7 50,5
       
小計 27.2 1427,6 52,5
11 1.8 87,3 48,5
合計 29 1514,9 8,74俵
      反収
   
     

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