2つの中国問題

   

2つの中国問題とは、中華民国と中華人民共和国の二つの国のことでもあるが。河村氏と藤村氏の2人のことでもある。最近台湾タイワンで統一されているが。チャイニーズタイペイ、中華台北などとも言われる。つまり台湾国内にも、中華民国を中国本土よりの亡命政権的意識があり、台湾本来の民族意識から、中華民国名を避けるようになった。今度の東北大震災で、台湾は際立った支援をしてくれた。日本国は台湾を国家として承認していない。以前は承認していたのだが、中国が国連で承認されて以来、日本は裏切ったような形で、中共を中国とするようになった。台湾を中国としていた時には、中国共産党の省略の中共の名前が一般には使われていた。戦後処理に置いて、蒋介石政府に恩義を感じていた、日本人は多いのだと思う。私の父なども生涯感謝していた。賀屋興宣氏の所には、台湾政府関係者が多く出入りしていて、その影響もあったと思う。

いずれ、経済とアメリカの意向がすべてに優先する日本国であるから、中国本土と付き合う方が、儲かるし、アメリカも一足先に方向を変えた。それに倣えで何の思想もなく、政策を変更した。どれほど台湾政府台湾国民は、腹が立ったであろう。しかし、日本との関係は断絶させず、実質は深く、しかし、建前では承認せずという形でここまで来た。過去、日本は台湾を植民地として、支配していたこともあった。何故、そうした歴史がありながら、朝鮮とは異なる反応に成っているのだろう。台湾の植民地政策と、朝鮮に対する植民地政策が違っていたからではないかと思う。様々な歴史を踏まえたうえで、台湾は震災において大きな支援をしてくれた。交流協会によって台湾のテレビでCMとして感謝の気持ちが伝えられれている。ユーチューブでも見ることが出来る。台湾
から頂いた支援金は他国の規模よりはるかに大きく、200億円を越えているそうである。

藤村氏の態度は、一体どういう感覚の官房長官であろうか。中国に対する配慮という事があるのは当たり前のことだ。そのことを表面化させ、荒立たせてしまうことは、官房長官として一番まずい姿勢である。個人的な気持などどうでもいいことである。河村氏も同じである。名古屋市長という公的役割を何故認識できないかである。南京虐殺の歴史的認識の問題は、市長としての公的な立場である間は、封印する位の度量が何故ないか。持論は大いに結構である。しかし、今何が大切であるかが分からないようなら、政治家失格である。中国と事を荒立てず、台湾とも仲良く。お隣の国と付き合ってゆくということは、簡単なことではない。日本は東アジアの一員として、まっとうにやらねばならない。領土問題でも複雑な背景があり、一筋縄ではない。将来、国境が無くなるぐらいを想定している気持ちが必要だ。

台湾への感謝が、日本政府の不手際が失礼にならないよう。政府は特使を派遣することが必要である。今回の震災で、大きなダメージを受けているが、国際社会からの支援があり、日本人も何とか気持ちを維持できている。自衛隊への感謝も私のような、反軍備の人間でも自衛隊隊員の献身には、他に変えがたい役割を感じた。おかげで少しのめどは立ったようなものだ。台湾の支援や、自衛隊の活躍を思うと、やはり、自衛隊は国際災害救助隊にすべきだ。そして、世界の災害に出動して行く。何の見返りを求めず。政治的な困難地域の災害にも、日本の救助隊なら受け入れると言われるような、支援の力量を育てて行く。これは、安全保障そのものではないだろうか。今回の台湾の支援に対し、恩義を深く感ずる。台湾への軍事的威嚇を一緒に成って、抗議する気持ちが生まれている。

昨日の自給作業:米麹づくり3時間 累計時間:9時間 3月14日夜10時 孵化

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