ねむの木学園の横領事件

   

ねむの木学園が5億円の横領事件にあったらしい。ねむの木学園は宮城まり子さんという、大昔の女優さんが設立した施設である。いろいろの噂は聞いていたが、目立つ存在だけに毀誉褒貶は仕方がないことだったかもしれない。福祉施設の先駆的活動であったことは確かである。宮城氏が向こうの世界に行ってしまったような声のトーンに聞こえ、すこし気になったことがあった。5億円横領されても経営的には心配ないということにも驚いた。ねむの木学園のことがどうこうというより、この横領をした広沢憲行容疑者の接近の仕方が、思い当たる所がある。農の会ても、その他のNPO法人にでも、何を目的にしているのかわらないのだが、不自然な接近をする人が居る。明らかに犯罪目的と思われる体験も2度ある。この機会にその体験を記録しておく。断片的には以前も書いたことがあるが、ありのままに書くと、名誉棄損で訴えると言ってくることが分かっているので、少々あいまいになるが。そう言う類である。

最初にあった事件は、生ごみ堆肥化全国大会で、話をさせてもらった後のことである。農の会が出来た当初の事であるから、もう15年は前のことに成る。突然、何でも協力させてもらいたい。農の会の活動に感銘を受けた。これからの環境運動はこうした方向だと自分もかねがね考えていた。こう言われる。肝胆相照らすというか、何度も山北の山の中まで訪ねてくれた。Ⅹさんは生ごみ堆肥化の会の事務局をされていると言われていた。のちに確認したところ虚偽だということはわかった。たしかH市に住んでいると言われた。なにしろ情報通で、様々な人を紹介してくれる。随分あちこちに一緒に行った。私は紹介してもらっていると考えていたら、実は自分をお尋ねする相手に農の会の人間として、認知させ売り込んでいた、ということだった。

2つあやしいことが起きた。一つは、知らないうちに我が家に見えて、くまなく調べて歩いたことだ。その時肥えだめに落ちてしまい分かってしまったのだが、何故そんなところにまで行ったのかが不思議だった。しばらく経過してから、活動の展開を相談した時、名簿を作ろうという提案があった。その感じが何か不自然に感じて、断っていた。繰り返し名簿のようなものを見せてほしいと言われた。しばらくしてから突然見えなくなった。その後この人のことをあちこちで良くない噂を聞いた。農の会の人間だがと、他に行って協力を申し出ている。どうも情報を総合すると政府関係筋の人と考える他ない。これこそ名誉棄損になりそうだが、あくまで、私の推理で確たる証拠はない。

もう一つの事件は、私がかかわる奉仕組織のことだ。ボランティアで協力したいと、それは毎日のごとく協力してくれた女性のことだ。お金も出してくれたし、あれこれ活動を協力してくれた。あまりに献身的な点がおかしいかったと言えば、そうなのだが。その時は全く有難い以外は考えもしなかった。1年ほど経過した時、今までの協力をマネージメント費用として突然請求してきた。様々勝手に企画して、むしろこちらは借り出されたにもかかわらず、膨大な企画費まで要求された。弁当代から、交通費まで細かく記載されていた。計画的犯行である。その後、その奉仕組織が弱者を食い物にしているというので、行政やら関係組織に、触れまわった。経理を見せろというのである。そこの部分に最初から疑いを持っていた。ところがそんな欺瞞はこの組織にはまるでないのだから、こちらでは警察に相談した。常習的な人間であったようで、ピタリと嫌がらせは終わった。

思い出したがもう一つあった。ある水を作る機械の販売である。素晴らしい効能があるから、農業分野で利用してもらいたいので、共同研究しよう。こういうふれこみであった。田んぼを一緒にやった。一年目の場所では、効果があるどころか反3俵程度のひどい状態であった。確かに影響はあると笑ったほどだ。場所が悪かったためだというので、今度は場所を変えてまたおこなった。相変わらず収量が悪くてどうにもならなかった。にも変わらず、その効能だけは力説して、機械の販売をさんざんやっていた。おかしな効能のある石というのも販売していた。買わされた人を被害者と言っていいのかどうか、微妙であるが。そのうち大きな借金を作って居なくなった。

ねむの木学園でも音楽家の協力者というと、受け入れてしまいそうである。あちこちで協力してくれたために、信用してしまったのだろう。このところが怖いところである。本当の善意の人まで疑うことになってしまうのが困るところだ。

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