ホメオパシーというニセ科学
以下がホメオパシーとは何かの説明である。
ホメオパシーで使われるレメディーは金平糖のように甘く小さいものです。個々のレメディーの中には、それぞれ特有の情報が含まれて、例えばブライオニア(乾燥した所に生息するツタ科の植物)というレメディーの情報は「乾燥」で、体が乾燥している人に効果があります。身体が乾燥している人は自分が乾燥している事が分からないので、不自然な自分の状態を正そうとする自然治癒力も働らかないのです。よって「乾燥」という情報をもっているブライオニアというレメディーを与えると身体が「あ! 体が乾燥している」と気づき、そして自ら健康を取り戻そうと自分の力を発動させます。不自然なものを自分の一部として認めているところに同じ情報をもったレメディーを与え、鏡を見せるように「あれ? これじゃいけないじゃない!!」と思わせ、本来の自分に戻ろうとする力を発動させるのです。
誰かこの不思議な説明を理解できる人がいるだろうか。典型的なニセ科学である。いかにもインチキというようないかがわしさに、良くも引っかかるものだ。モメオパシーは変な宗教とは結びついていないのだろうか。ニセ科学は金儲けで新興宗教と結び付く。病気という人間の弱さにつけ込む、悪質なものだ。案外他のことではまともな人が、ニセ科学には引っかかることがある。特に水関係では波動の数字がどうとかいって、煙に巻いてごまかそうとする。良い効果があるというので、出来ないことを証明しようと田んぼを用意した。結果予想通り、少しも取れなかった。あまりに取れなかったので、何か悪い効果はあるのという冗談まで出た。微生物での金儲けもそうだ。○●微生物が神がかり的に効果がある。とうようなインチキも良く出てくるニセ科学。それならいつでも田んぼを用意するからやってみてほしい。鶏を用意するから、100日生きている卵を作ってみてほしい。できる自信があるなら、いつでも挑戦してもらいたい。
生ごみのたい肥化でも一晩でたい肥になる微生物が、存在するという主張がある。明らかに科学的におかしい。驚異の微生物なぞいやしない。もし存在するなら、科学的データーで証明してもらいたい。しかし、農業分野のニセ科学はまだ罪が軽い。○○菌はガンにも効果がある。こういうインチキで命を落とすことになる人もいる。犯罪である。ホメロパシーとかいうニセ科学も、それにはまって命を落とす人がいるようだ。しかし、本人はそれでも良しとするのかもしれない。はまっている人にどう説明しても無駄である。せめてはまる前に気が付いてほしい。すべてを解決できるようなものはそもそも怪しい。朝日新聞の東京本社科学医療グループ長野 剛記者がブログでホメオパシーのニセ科学を、3回にわたって掲載している。危険性とばかばかしさが言い尽くされている。
人間の弱さが社会現象のようにあらわれて来るのは、時代がドンずまりに入り込んで、大転換を待っているからだろう。すべてが行き詰まりに見えて、打開策が無いように見える。そこでニセ科学が登場する。西洋的な競争社会は確かに終わりを告げようとしている。そして、アジア的な永続社会がいよいよ登場する転換期である。競争し、経済発展することを-が善であるとする社会だけが、社会の在り方ではない。むしろ、ありのままを受け入れて、互いを認め合う社会に立ち戻るときが近付いてきていると考えた方がいい。自然に特別なことはない。ごくごくありきたりである。その当たり前をうまく回して、より永続性を確保する。それは自然の当たり前の姿である。自然は確かに未知の分野が沢山ある。しかしその未知分野はわかっている自然を超えるものではない。