ごまめの歯ぎしり
河野太郎氏のメールマガジンの表題である。どうも名前は自虐的で気に入らないが、内容も形式もとても優れている。登録するといつでも送られてくる。いつ辞めてもわからにし、誰が読んでいるかも、書いている河野氏本人にもわからない仕組みになっている。政治家はこういう形で、自分の考えを伝えるべきだ。どうでもいいような選挙用メールマガジンを勝手に作って送りつける人もいる。ご自身のしていることの意味がわからにようでは、到底政治を任せる気にはなれない。もちろんそういうことを無神経にしている人には、今書いている意味も理解できないから、黙って、迷惑メールに振り分けておく方が賢明である。先日、河野氏が昆明で開催されたICAPPでの、スピーチが掲載されている。これが素晴らしい本音である。ちょっと河野氏を見直した。こういう人が政治家にもいてくれることは、とてもありがたい。
河野氏はまさに政治家一族の御曹司。全くその点が気に入らないが、政治のプロらしい見識がある。日本を主張できる人だと思う。是非、ブログを読んでいただけばいいのだが、日本は援助をしたくない。今後減らす。それは援助の額ににふさわしい、扱いを受けていない。ということらしい。確かに、イラクにも出かけた。日本だって石油が欲しいからアメリカについて行ったのだろう。インド洋での給油まで一生懸命やった。しかし、イラクの石油の確保はできない。世界の大手石油会社はそれぞれに確保したそうだ。サマワでの復興支援は何だったのか。やはり行くべきではなかった。感謝をしているなどと言いながら、その感謝にふさわしい扱いを受けていないのが日本。あのイラク戦争が石油利権だとは、当初から言われた。石油がなければ、日本は自衛隊の派兵まではなかっただろう。
「国連分担金も、加盟国の中でアメリカに次いで二番目の金額を払っているのに安保理の議席すらもらえません。任意の拠出金を出している国際機関が日本人の職員を少ししか採用しないということもしばしばです。」(ブログより引用)だから、もう援助は減らす方がいいという考えのようだ。その通りだと思う。お金をいくら出しても、日本の存在感は高くならない。外交というものが、欠落していた。何も日本も見返りを求めろというのではない。見返りを求めて出張って置きながら、何もなしという外交力は、普天間と移設と同じである。日本は侮り易しと、世界から見切られている。この現状をどう変えるかではないか。普天間では堂々と、そこに暮らす沖縄の人の思いを、伝え、反映させるのが、外交だ。アメリカの主張をいかに住民にのませるかが政治になっている。
グゥアムの海兵隊移転経費をケチったあたりからおかしくなった。アメリカにしてみれば都合のいい、安上がり海外基地として手放せない。それならそれなりの対応がある。当然アメリカは譲るべきで、辺野古でなければならないなど、とんでもない話だ。当面もっとアメリカにとって都合の悪い基地にすべきだ。韓国の米軍は引き揚げる方針。最近の韓国政府は引き留め策を講じているらしい。結局経費問題ではないか。思いやり予算の仕分けは大いにやるべき。アメリカとの交渉材料がなければ、譲りはしない。結局日本の外交はただ取りされるばかりである。まあこういうところがごまめの歯ぎしりということか。日本の平和憲法と、それに基づく平和外交の実態を作り出すこと。アメリカの尻馬だけでは、世界に存在を主張できない。
機能の自給作業:草刈り他1時間 累計時間:29時間