ピースウォークfrom沖縄
1月1日沖縄を出発したピースウォークfrom沖縄は、13日浜岡原発まできた。23日小田原に到着と言う予定である。後10日あまりとなった。4月3日に、枝豆の種を苗箱に蒔いた。これがやっと顔を出したのが昨日である。23日までに大きくなるか、毎日眺めては歩いている人達を思っている。前回、広島から出発したピースウォークが小田原まで来たのは、丁度2年前だそうだ。同じ、4月23日だった。その時は、箱根から一緒に歩く事にした。そして、城址公園の藤棚の所で、合流して大きなピースパレードを行った。それは9条世界会議に向けて、平和憲法の世界的意義を確認する平和行進だった。今回事務局から、協力の要請の電話があって考えた事は、今の状況では平和パレードを行うより、何かあるという思いだった。何があるのかは分からなかったのだが、2度目の電話があった時、農作業はどうだろうかと提案した。
それは、今回も宿泊を提供してくれる、小田原教会のTakeさんと話した時に、「農の会なら農作業でしょう。」と言われた。なるほどである。農作業ほど平和的な活動はない。歩く事が平和行であるなら、農作業こそ平和行だ。平和を思い沖縄から歩いて見える方達と、共に農作業をすることは、思いが繋がる事ではないかと思った。それで、少しためらいながら、「もし、歩いている方や、実行委員会の方で、賛成してもらえるなら、農作業を共に行いたい、と思っているのですが。」こう切り出した。相談してみますが、私はそれでいいと思いますといっていただけた。そうして、突然、思いもよらない形で、平和の農作業が実現する事になった。それで、どんな作物を作ろうかと呼びかけたところ、色々あった。綿と言うのがあった。これはまさに、ガンジーの平和の作物だ。でも、ちょっと時期が早い。綿は「コットン・クラブ」の人達が予定している。
こういう時頼りになるのは、農の会の野菜農家の人達、「作物的に適合するのは、苗を作っておいて、作付けをするのがいい。それなら大抵のものが、大丈夫な時期ですよ。」こういわれて、枝豆を作ることにした。田んぼ跡を、畑に整備して、奥から里芋、その陰にしょうが。そして、枝豆。トウモロコシ。と植えつけることにした。水路の掃除をするという考えも、林道の清掃をする。こう言う考えもあったのだが、大豆の苗を植える。こう言う作業が一番いいと言う事になった。手順としては、まず、畑の草を刈る。そして、苗を植える穴をほる。穴のそこに堆肥を入れる。土を少し戻して、その上に苗を植えてゆく。そして最後に状態によっては水をあげる。
静かにやろうと思う。あくまで各々の心に平和が留まるように、行いたい。地場・旬・自給の思いは、日々を平和に暮すと言う事である。9条の大切なことや核廃絶は、全て、平和な日々のためだ。自分の暮らしの根底を大切にする。これが農の会らしいと言う事の気がする。食べ物を自給することが、競争的暮らしから抜け出る不時着地点である。食べ物を自給することは、大抵の人にできる日々1時間の事だ。しかし、ちょっと内向きに過ぎないかと言う意見がやはり、Takeさんからあった。それでは、到着の23日の夕方に小田原市長に平和アピールをして、激励の言葉を戴こうとなった。急なことで実現できるかどうかは、分からないが、お願いだけはすることになった。