ドンチャンと雷田
27日の真夜中12時にカヨ子さんに突然、雷田がおかしいと言う声で、ビックリして起きた。ドンチャンが変な声で鳴いているので、行ってみると雷田が動けないで居ると言うのだ。寝ぼけたようなショックを受けた状態で、駆けつけてみると、雷田は腰が立たない状態である。どうしたのか、判断が停止したような、精神状態に陥って、その日あったことを思い出そうとしても思い出せない。特別な事があったはずも無いし、散歩中何かあったのか、否、散歩に行ったのか行かなかったのか。餌はどうだったか。食べたのか食べなかったのかまで分からなくなってしまった。雷田以上にこちらがパニック状態に陥ってしまった。雷田は不安そうではあるが、表情はいつもどおりでもある。むしろ心配そうなのは、ドンチャンの方である。雷田にすっかり依存しているので、どうしたら良いか分からなくなったと言う感じだ。
お腹は、張っている状態。下痢をしている。カヨ子さんの意見では、知らない人が工事で1ヶ月来ていた、緊張状態が続いていた。しかし、その間も写真にもあるように、雪の日も2匹で元気に飛び回っていた。散歩中に何か広い食いをしたような様子はない。除草剤を撒くような季節でもない。工事が終わり、急に静かになって3日目だから、疲れがお腹に来たのだろうという。確かに、工事の人と、犬だけという状態が、1ヶ月近く続いた訳だ。ともかく暖めて、静かに寝させてやり、朝まで様子を見る事しかない。眠れないまま、朝になり。いくらか持ち直したが、相変わらず歩ける状態ではない。しかし、下痢弁ではあるが、外にふんをしに出ている。水もだいぶ減っている。歩ける事は歩けるようだ。この状態では、病院に連れてゆくより、静かに寝かせておいた方が良い。神経性の下痢ならば、病院では待たされるし、他の犬も居て却ってストレスになるに違いない。「恵命我神散」を飲ませることにする。
卵の黄味に混ぜて、ごまかして舐めさせると案外良く舐める。このまずい薬が、案外に具合の悪いときには抵抗が減るものだ。こうしたひどい下痢が急激に起きて居る時は、腸壁が損傷を受けている。雷田の下痢は、子供の頃から起きがちだった。オカラの乳酸発酵を食べさせると治ると言う事が何度かあった。雄犬は下痢をすることが多い。緊張が強いのだろう。昼を過ぎる頃には、起き上がってソロソロ歩くようになった。夕方には、このまま回復に向うと言う事が見えてきた。やはり、工事中に私の留守が多かった。カヨ子さんは、彫刻の制作でアトリエの方にばかりいた。外敵の対応が雷田一人にゆだねられたと思い込んだようだ。と言っても、下痢の原因にもう少し深刻なことが無いともいえないので、軽々に判断は出来ない。翌日もう1回恵命我神散を与える。今度は餌に混ぜて与える。すっかり食べて、食欲も回復している。巻いていた尾がやっと伸びてきた。
それから3日が過ぎて、昨日は散歩もできるようになった。一安心である。糞も徐々に良くなってきているので、発酵オカラを餌に混ぜて与えている。よく食べる。しばらくは与えて見る事にする。緊急時に思考が停止してしまう。歳を取ったからなのか。冬季五輪の高橋選手のフィギアースケートを見て、ドキドキして心臓発作になるかと思った。ひどくお腹が痛くなってしまった。浅田選手の方は見れなかった。歳をとると言う事はこう言う事のようだ。反応が弱く成り、正確性を欠き、と同時にひどく強くなったりする。馬鹿な事ばかり言ったり、書いたりしないように、気をつけなければならない。雷田は2003.7.31に京都で生まれた。もうすぐ、7歳になる。あっという間の気がする。ドンチャンは2002.9.10和歌山生れである。ふたりとも気を付けてあげないといけない年齢になってきているのかもしれない。今回のことは反省が多い。