オーマイニュース 市民記者

   

オーマイニュースというものが、作られようとしている。韓国では大きなメディアとして活動している、ネット新聞だそうだ。日本でも作ったらどうか、という要請があり、編集長に元毎日新聞記者でジャーナリストの鳥越俊太郎氏を迎え、ソフトバンクが出資をし、始めるという。

市民記者が、韓国では5万人も居るらしい。日本では、8月28日が創刊日にも関わらず。昨日現在で市民記者は557名だ。実はその一人として登録した。まさか、こんなに少ないとは思わず、驚いている。少ない割には注目もされていて、

毎日新聞に以下の記事があった。
日本版「オーマイニュース」 匿名の中傷に危機感
 ◇嫌韓流に苦悩の船出
「朝鮮メディアが反日活動を国内でやろうとしている」「日本に『朝鮮のアカニュース』は要りません」7月になり、こんな書き込みが次々と寄せられている。

嫌韓流という流れがあるらしい。これは過去から引きずって来た朝鮮蔑視に加えて、若い世代のインターネット世論として、起きている動きの一つだそうだ。韓国での反日感情の反映として、いわゆる憎しみの連鎖の結果だろう。ネットでは距離が近くなるから、ある意味言葉の壁も越えて、やり取りが起きる。私のところに、韓国の人から、自然養鶏について、2度問い合わせがあったぐらいだ。

朝鮮日報による韓国での世論調査では、6カ国協議の参加国の首相の評価の比較がされていて、小泉首相は、ダントツの最下位だ。国としての好悪の評価も断然日本が悪い。こうした反日感情の裏返しが、嫌韓流として日本で起こっているのだろう。韓流ブームの反動という、嫉妬心のようなものもあるだろう。衰えて来た日本の若者姿かもしれない。自ら創造するパワーが無いときは、反応しかできなくなる。

互いに起こる感情的な動きを余り短いスパンで、一喜一憂してもしょうがないが、韓国で起きたオーマイニュースの流れは、是非日本でも起こって欲しいし、動き出すに違いないことだ。マスメディアが衰退せざる得ない、メディアの多様化現象に真っ只中に今ある。
ただの一人の作るものが、マスメディアと同じ地平で、意思表明できる土壌が生まれ始めている。ただの一人一人の連携がオーマイニュースになるのではないかと考えている。

新聞に近くで起きた火事の報道があるとする。「そうじゃないよ、なんていい加減な、デタラメ記事だ。」こういう経験は誰にもある。それでも、他の記事はそこそこ信じて読んでいる。当事者しか、分からない事は実に多い。私なら、養鶏のことはそれなりに当事者として知っている。自己責任で、伝えられる事もある。今起きている農業のことは、やっている私が一番知っているという事もあろう。

同時に、やっている当事者だから、見えないという事も多い。だからこそ、生活者としての一人一人が発信する意味は大きい。稲の今年の様子を伝えるにしても、百人百様に違いない。これを作況指数。98とかに統括するのが、マスメディアだ。これからの報道は「今年はオラッチの田んぼにトンボが少ないのは何故だろう。」一方大発生かもしれない。これが、大切な情報に成るかもしれないのが、これからのニュースだ。

韓国での5万人の市民記者がどんな投稿をしているかは知らないが、韓国の政治の論壇のレベルは実に高い。ネットの普及と無関係では無いだろう。ネットでよく起こる議論は、自分の論理性を検証する好い機会だ。独り言が、床屋の政治談議が、公化されたようなものだ。日本人の論理性の向上のためにも、オーマイニュースの成功を願っている。

 - Peace Cafe